物語は「初恋」で始まり「再恋」で終わる―。

東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。

観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。

小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。

コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。

浅草の仲見世通りから少し外れると、懐かしい雰囲気の和菓子屋が見えてくる。

街中で喪服姿の妻を見かけ不審を抱いた慎一は、弔われた故人の名が、結婚前の妻と同じ「斉藤響子」だったことを知る。

春めく浅草は、今日も多くの人でにぎわう。そんな陽気につられてか、甘味処栗丸堂はどこか落ち着かない。

紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。

浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。

このカウンターには、常連も事件もやってくる。そして店主と客たちが解決へ――。

大手企業に就職したものの、うだつの上がらない日々に塞ぐ井上雅也。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

探偵・川庄が活躍する「吉祥寺探偵物語」シリーズ第5弾は、川庄の小学6年の息子・健人の恋物語から始まる。

三社祭の夜。葵の笑顔に秘められた過去を、栗田は垣間見る。

涙も笑いもすべて受け止めて。人をつなぐ和菓子の物語、完結 浅草に夏がやってきた。

いつものようにアルバイト先のコンビニに出かけようとしていると、日本で一番会いたくない男、警視庁の工藤が訪ねてきた。

純喫茶「昭和堂」の店主・霧子は、美人なのに、ちょっとぐうたらな不思議系。

元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。

「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。

日本新報記者・南康祐に、大手IT企業が不正献金をしているという政治家リストがメールで届く。

一年前のあの日、香映は自殺してしまった。何の前触れもなく。

失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった!?死神は、これまでに幸せを感じたことがないらしい。

同僚の真由美のひと言から、社長の金城と玲子に因縁めいた過去があることを知る雅也。

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

シリーズ最大の強敵!?　殉職オヤジ刑事の魂が宿るあみぐるみのクマと、心ならずも探偵業を続ける和子の前に、イケメン占い師が現れ……。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

二十数年ぶり、親友の葬儀で福岡に集まったのは、大学時代の四年間、共同生活を送った三人の仲間と私。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

突然気を失った小暮井ユキがめを覚ますと、そこは雨坂続の傑作『トロンプルイユの指先』の舞台だった。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

No.1ホストのジョン太は店を休みがちで、いまいち歯車のかみ合わないインディゴ。

元プロゴルファーの殺害を震源に、複数の死者や行方不明者が周辺にいると判明して事件は多層化、松谷警部らを翻弄する。

探偵・川庄が活躍する「吉祥寺探偵物語」シリーズ第3弾。 川庄はいつものようにコンビニで働いていた。

あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。

捜査が行き詰まると暴走する刑事、ダジャレ連発で現場を混乱させる鑑識課員、優秀で圧倒的な美貌を誇る女王様気質の監察医―3人は“サーカス”と呼ばれる、変死事件ばかりを扱う特殊班に所属している。

「思わずスープが食べたくなる」と評判のスープ・ミステリー、第2弾です! 東京のとある場所で、早朝のわずかな時間に、ひっそりと営業しているスープ屋しずく。

母と娘。二種類の女性。

「謝ってほしいんです。あのときの県警本部長に。

少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は? 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。

とある街の、とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

「靖子先生、そういう謎を解くのが得意なんです。

信じられないかもしれないけど、この東京の地の底には、ひとつの大きな町がすっぽりと納まっているの。

十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。

コーヒーを片手に読みたい、喫茶店にまつわるショートショート・アンソロジー。

結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

亡き妻・掬子に見守られながら、娘のこいしと食堂を営む鴨川流のもとには、多くの迷い人が訪れる。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。