あと一年で失明する女。就職活動を開始した男子大学生。

女子高生・三瀬麻央のケータイに、ある日1通のメールが届く。差出人は井之妖彦。

生真面目な女子大生の水沢琴音は、青年実業家・白石周平の秘書のアルバイトを始めた。

『公開処刑人 森のくまさん』でスマッシュヒットを飛ばしている著者の第2作目です! 高校生がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミが騒いでいる。

借金で首が回らなくなった勝は、強面を見込まれ、取り立て会社に身請けされる。

刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

ある時、夜中に高野は、半睡半覚で気がつくと腕が伸びていた。腕は壁を抜けて自宅の外まで達し、なにかを掴んだ「腕の魂」。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

空港近くのホテル。人々の笑い声は、包丁を持った元ハウスキーパーの青年、香取純一の侵入で悲鳴に変わる。

濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

高級老人ホームに住む資産家女性が殺された。犯人は金を無心していた孫なのか。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

１９９３年４月の創刊以来、わが国のホラーエンタメを牽引し続けている角川ホラー文庫。

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。

許すのは5回まで。次は即リセット――。

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。

放浪の碁盤師・吉井利仙が、かつて棋士だったころの打ち回しに魅せられ、彼を先生と呼んで追いかけている若手囲碁棋士の愼。

進化を、科学を、未来を――人間を疑え! 百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療……人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」された――。