(短編集)
ゾンビ・アパート
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初めて読んだ作家。題名が題名だが、何となく手にとって読んでみた感想。 何とも全ての話がどこかで読んだことのあるようなお話集。 「ゾンビ・アパート」は感心できなかった。典型的な「ごく普通のゾンビ」に 「恐怖の粉」を薄く振りかけたような筋。最後もありきたりで、こうだろうと予 想可能な「オチ」になっている。小説も一つの発見がなければ、単なる作文か、 独りよがりの妄想になってしまうと感じた。これくらいの筋立てで、恐怖小説で すよと言われても、どうにも相槌一つ打てない。アイデアだけが先行し、全くふ くらみのない話。 「襲名」はけっこうその表現や取り扱う題材が面白かった。きちんと調べてか ら話を組み立てたと思われる所が多い。「鰍沢」という演目に、グロテスクな描 写がうまく重なっている。著者は「筆達者」なのか、それとも描写する力を曲げ てしまった「悪達者」なのか。「遊星からの物体X」のような後味。 「深夜の舞踏会」、アイデア倒れ。「愛児のために」、悪趣味すぎる。 「やがて、空から」も結局はゾンビもの。どうにも作者のアイデアが、一つの インスピレーションからいくつもの話を紡いだような感がある。「本作」ではな く「派生した」・「スピンオフした」・「傍流のような」話であり、感心できない。 C級ビデオの「ウォーキングデッド」の一話一話を提示されているようで、何と も読んでも何も残らない。 「横恋慕」。まるで江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」と「押し絵と旅する男」(こ の短編の中で作者自身が触れているが)この二つのモチーフを結合させたものと しか思えず、話自体は面白いとも思うが、新奇さが全くない。これでは興趣を削 がれてしまう。 その他3作品は何も残らなかった。 そこそこ読ませる作品であるし文章力もある。しかし肝腎の「何を描きたいのか」 という点で、今一つの作品集。「ホラーもの」で短編集を作るので、とりあえず こんな作品を作ってみました、とちゃんと下拵えも味見もせずに、出した料理の よう。 暇つぶしにはなるが、また読み直そうとは思えない。 多分、多作になって十分な時間がなく上梓してしまったか。 やはり ☆☆ くらいです。 | ||||
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異色の幻想・怪奇小説。単に幻想的要素だけでなく、しっかりホラー要素も織り込まれた短編小説集。冒頭の「ゾンビアパート」には度肝を抜かれた。だが、中盤から終盤にかけて正直意味不明な展開が続き、内容を理解するのにも一苦労だった。ミステリー性はやや低いかも。 | ||||
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短編集。とても読み易いので、一気に読んでしまった。 基本はホラーなんだけれども、各エピソードの味付けは様々なので、飽きずに楽しめる。 強いて言えば、「人の姿をして暮らしているが、中身は異形の存在が社会に紛れている」っていう展開が多めかな。 タイトルにゾンビと入っているけど、ゾンビ要素は皆無で、むしろクトゥルー神話の深きものどものような化物が近い。 あとハッピーエンドの作品は少ないかも。まあ破滅=幸せと捉えればハッピーエンドかもしれないが。 おすすめです。 | ||||
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全9編の短編集。ホラーの王道ともいえる表題作のほか、少しSFチックな話も含まれ、必ずしも全てが怖いという訳ではありません。 いわゆるオチ的なものは少ないですが、全編通じて、だいたい共通するのは気持ち悪さであり、えぐい表現もままあります。 オーソドックスなストーリーが多いと思いますが、噺家が主人公の「襲名」や哀切漂う「愛児のために」等が印象的でした。 | ||||
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『ゾンビ・アパート』『襲名』『深夜の舞踏会』『愛児のために』『やがて、空から』など、ホラー短編9本をおさめた作品集です。 表題作『ゾンビ・アパート』のように、著者の奇想、あるいは奇怪な妄想と呼びたい、グロテスクなアイデアが冴える短編がずらりと並びます。 しかし、著者の作品でいちばん怖いのは、ごく普通の人間たち。 私たちのすぐ隣で生活しているような、日常あたりまえに顔を突き合わせているような、普通の人々がふとした拍子に見せる、ドロリと生々しい嫉妬、怨念、傲慢、惑乱の恐ろしいこと。 誰にでもお勧めできる本ではないかもしれませんが、これは「クセになる」気持ち悪さですよ。 | ||||
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