江戸日本橋で御茶漬屋「夢見鳥」を営む女主人・お蝶。

開化の帝都に連続する死。

笹川了潤。美男、長身、医師にして上忍。

独り身上等! 結婚は初恋のあの人とする。

師走も半ば、京都鷹ヶ峰にある藤林御薬園の懸人、元岡真葛のもとを亡母の実家、棚倉家の家令が訪れた。

京都鷹ヶ峰にある幕府直轄の薬草園で働く元岡真葛。ある日、紅葉を楽しんでいると侍同士の諍いが耳に入ってきた。

中学生の望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂。けれど周囲では次々と事件が発生し、2人暮らしの日々は何かと騒がしい……。

右大臣だった菅原道真が大宰府へ左遷された。悲憤慷慨する彼にお相手役の保積もお手上げ。

周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。

聖武天皇の御世、後宮で働くべく阿波国から上京してきた若子。

時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。

善い人ばかりが住むと評判の長屋に、ひょんなことから錠前職人の加助が住み始めた。

“ビストロ・パマル”のシェフ・三舟の推理が、思わぬ温かな真相を導く「割り切れないチョコレート」、息子から恋人がストーカー被害に遭っていると相談された探偵が、事件に立ち向かう「鏡の家のアリス」。

七世紀終わり。国は強大化する唐と新羅の脅威にさらされていた。

直木賞作家の真骨頂! ほっこり笑えてじーんと泣ける江戸人情物語 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。

人の業がなせる、恐ろしくも切ない怪談話の語り部・宮部みゆき。

江戸の町で女が次々と殺された。

人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――清濁すべての感情を併せ呑む、

江戸は両国の見世物小屋では、“まことの華姫”が真実を語る―ともっぱらの噂。

時は天平宝宇年間。藤原清河の家に仕える高向斐麻呂は14歳で大学寮に入寮した。

孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。

緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を席巻した天才・伊藤若冲は、なぜ奇妙な絵を生涯描き続けたのか――。

立花平七郎は懇意の酒屋での聞き酒会の最中、巾着切りの少年を捕らえた。

京で暮らす5歳の貴和は黒笠の法師に追いかけられていたところを、神社で遭遇した少年に助けられる。

ガールズ、ビー・アンビシャス! 新しい生き方を希求した明治の女性たち──。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作は江戸の口入屋を舞台にした時代ミステリーです! 江戸・天明年間の京都。

中学3年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。

近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。

応仁の乱前夜。天涯孤独の少年、才蔵は骨皮道賢に見込まれる。

うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋の代理となった弥助。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。

江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった―。雪達磨の中から発見された死体。