滅びのモノクローム
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
滅びのモノクロームの評価:
3.33/10点 レビュー 3件。 D ランク
滅びのモノクロームの総合評価:
4.76/10点 レビュー 21件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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1980年代などは1位2位がほとんど指定席で、佳作や次点刊行作もあわせ4位まで独占したこともある。
推理作家協会員達は新人に優しく、同輩に厳しいのだろう。1990年代に入り「このミステリーがすごい」
が始まると、こちらは対照的に新人にシビアで、同じ作品が片や1位、片や50位以下なんてことも珍しく
なくなった。
で、2003年乱歩賞受賞作「滅びのモノクローム」も、文春3位、「このミス」ゼロ票(順位にすれば100位
以下か)という結果となった。文庫解説の井家上隆之氏は、これが憤懣やるかたないらしくて
「若い世代の“歴史離れ”というのは好意的に過ぎる、歴史に対する“無知”というしかない、じつに
恐るべき現実の反映としか見えない」
とまで書いている。賞賛や批判について異議を唱える、というのは判るが、黙殺について異議、しかも
ここまで激烈な異議を唱えるというのは異例ではないか。
60名の選考委員が、この作に票を投じなかったというだけで「無知というしかない」とまでバッサリ斬
られているのである(実際は匿名座談会の「テーマが陳腐」というコメントに対して向けられたものの
ようが気もするが)。きっと凄まじいまでの歴史の真実が、感動的なエンターテインメントの形で提出
されているに違いない・・・・
という期待は半分冗談だったが、そのまた半分も満たしてくれることはなかった。別に人々はこの作に
自虐史観がどうのこうのと批判を加えたわけではなかったのである。テーマが大切であればあるほど、
より巧緻なドラマの中で説得力を以て描かなければ読者の胸に届くことはない。そこが本作は決定的に
不足しているのである。これでは「無駄に重いデーマ」ではないか。むしろ歴史を軽く見ているのは
作者や井家上氏の方ではないだろうか。