聯愁殺
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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
10,551回
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8回
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102回
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あらすじ
評判
聯愁殺の評価:
6.10/10点 レビュー 10件。 B ランク
聯愁殺の総合評価:
5.86/10点 レビュー 35件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ところを見知らぬ男に襲われ、殺されかける。
それから四年。犯人はいまだ捕まっていない。
現場に残されていた手帳から、その男が連続殺人を計画・実行していたらしいことは
判明するのだが、犯行動機や被害者間の繋がりは、まったく浮かび上がってこない。
梢絵は、男が自分を襲った理由をはっきりさせるため、ミステリ関係者の集まり
である〈恋謎会〉の会合に参加し、メンバーに推理してもらうことにするのだが……。
ひとつの事件に対し、作中で複数の解決が提示される多重解決ミステリ……、
と見せかけて、巧緻な騙りの技巧を駆使し、結末で衝撃のサプライズを演出した
作品。
本作の大部分は、〈恋謎会〉による議論によって占められています。
そこで論じられる論点は、おもに三つ。犯人の動機(ホワイダニット)、
被害者間の隠れた繋がり(ミッシング・リンク)、そして梢絵を襲った
犯人の逃走方法(密室からの消失)です。
議論が進むにつれ、次々と新事実が追加されていき、その都度、仮説が
上書きされていくのですが、当然というべきか、そこでの最終的な結論が、
真相に到達することはありません。
知的スノッブ達によって繰り広げられる推理合戦自体が、
結末のサプライズのための「前座」に過ぎないのです。
作者は、フェアとアンフェアの境界線上にあるタイトロープを結末
まで見事渡り切り、着地を決めることに成功しているといえます。
ただ、計算し尽くされた精緻なプロットについては、まったく文句のつけようがない本作
なのですが、最終的に読者に突きつけられる陰惨で酷薄な真相が、かえってリアリティ
を殺ぎ、蛇足となっていると感じる向きもあるかもしれません。