黄金の灰

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種別
長編
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あらすじ

2006年11月30日 黄金の灰 (創元推理文庫)

1873年、オスマン・トルコの辺境、ヒッサルリクの丘。シュリーマンは、伝説の都市トロイアがこの地に実在したことを証明する、莫大な黄金を発見した。しかし、それをきっかけに、シュリーマン夫妻の周囲で不可解な事件が続発する―。混沌と緊迫の世界で繰り広げられる推理合戦の果てに、シュリーマンがくみ取った驚愕の論理とは?鬼才のデビューを飾った傑作本格ミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

黄金の灰の評価:

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黄金の灰の総合評価:

8.00/10点 レビュー 7件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7
(4pt)

シュリーマンという人選の素晴らしさが全て

歴史の教科書にも登場し、その中でも特に印象深い人物、ハインリッヒ・シュリーマンとその妻ソフィアの物語。

作品内で描かれているシュリーマンの人柄や、人物相関が大変面白い。それに加えて、シュリーマンというマイナー?ではあるが、魅力的な功績を持つ人物をフューチャーした点も素晴らしい。

ただ作品自体はフィクションであり、中で描かれている人物像が必ずしも、本人と一致するものではないとは思うので注意しなければいけない。
(巻末にもシュリーマン本人に関する参考文献はほぼなかったため、人物研究はしてないと思われる。)

ストーリーもテンポよく、ワッとするような伏線も散りばめられているため、気軽に楽しめる構成になっている。ただ、ラストのシーンはミステリとしては納得できない部分が多いかなという印象。

ラストに納得がいかなかったのでマイナス一点。
黄金の灰 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄金の灰 (創元推理文庫)より
4488463029
No.6
(4pt)

シュリーマンという人選の素晴らしさが全て

歴史の教科書にも登場し、その中でも特に印象深い人物、ハインリッヒ・シュリーマンとその妻ソフィアの物語。

作品内で描かれているシュリーマンの人柄や、人物相関が大変面白い。それに加えて、シュリーマンというマイナー?ではあるが、魅力的な功績を持つ人物をフューチャーした点も素晴らしい。

ただ作品自体はフィクションであり、中で描かれている人物像が必ずしも、本人と一致するものではないとは思うので注意しなければいけない。
(巻末にもシュリーマン本人に関する参考文献はほぼなかったため、人物研究はしてないと思われる。)

ストーリーもテンポよく、ワッとするような伏線も散りばめられているため、気軽に楽しめる構成になっている。ただ、ラストのシーンはミステリとしては納得できない部分が多いかなという印象。

ラストに納得がいかなかったのでマイナス一点。
黄金の灰 Amazon書評・レビュー: 黄金の灰より
4562033983
No.5
(4pt)

「人は自分が見たいものだけを見る」を主題として読ませる作品

歴史上の人物や文学作品を題材とした作者のシリーズの最初の作品。皮肉にも、私は(現在までの)シリーズ中で最後に本作を読んだ。今回の対象はトロイ(作中ではトロイア)の遺跡発掘で著名なシュリーマン。シュリーマンの妻の視点で全編が描かれている。初作に作家の特徴が顕著に出るとは良く言ったもので、綿密な事前取材、作品への作者の思惟の織り込み方、ミステリ的趣向の盛り込み方等、その後のシリーズの諸作品を彷彿とさせるものがある。

本作の一番の主題は、「人は自分が見たいものだけを見る」であるらしい。ややありふれたテーマではあるが、トロイア発掘とカリフォルニアのゴールド・ラッシュとを重ね合わせた人間の欲、キリスト教とギリシャ神話とを重ね合わせた信仰とそれに対する近代的精神との対比、シュリーマンの子供の頃の夢とトロイア地域の熱気を中心とした全編を漂う幻想的なムードで読ませる。

これに反し、ミステリ的趣向の方は、ポーやドイルの作品を下敷きにしているせいもあって(作者はこれを隠していない)、物足りない。こちらはシリーズの後の作品により優れたものがある。一方、上述した事前取材とも関連するが、シュリーマンの別の人生を創造して見せたという点では特筆すべきものがある。先のテーマは「自分が見ているものは本物か?」の裏返しでもあるのだから。それにしても、シュリーマンの妻の正体とは一体何であったのだろうか ? 謎である。
黄金の灰 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄金の灰 (創元推理文庫)より
4488463029
No.4
(4pt)

「人は自分が見たいものだけを見る」を主題として読ませる作品

歴史上の人物や文学作品を題材とした作者のシリーズの最初の作品。皮肉にも、私は(現在までの)シリーズ中で最後に本作を読んだ。今回の対象はトロイ(作中ではトロイア)の遺跡発掘で著名なシュリーマン。シュリーマンの妻の視点で全編が描かれている。初作に作家の特徴が顕著に出るとは良く言ったもので、綿密な事前取材、作品への作者の思惟の織り込み方、ミステリ的趣向の盛り込み方等、その後のシリーズの諸作品を彷彿とさせるものがある。

本作の一番の主題は、「人は自分が見たいものだけを見る」であるらしい。ややありふれたテーマではあるが、トロイア発掘とカリフォルニアのゴールド・ラッシュとを重ね合わせた人間の欲、キリスト教とギリシャ神話とを重ね合わせた信仰とそれに対する近代的精神との対比、シュリーマンの子供の頃の夢とトロイア地域の熱気を中心とした全編を漂う幻想的なムードで読ませる。

これに反し、ミステリ的趣向の方は、ポーやドイルの作品を下敷きにしているせいもあって(作者はこれを隠していない)、物足りない。こちらはシリーズの後の作品により優れたものがある。一方、上述した事前取材とも関連するが、シュリーマンの別の人生を創造して見せたという点では特筆すべきものがある。先のテーマは「自分が見ているものは本物か?」の裏返しでもあるのだから。それにしても、シュリーマンの妻の正体とは一体何であったのだろうか ? 謎である。
黄金の灰 Amazon書評・レビュー: 黄金の灰より
4562033983
No.3
(4pt)

文明批判をこめて

トロイの遺跡を発見したハインリッヒ・シュリーマンを主人公とした作品。そのトロイの遺跡を発掘途中に殺人事件が起きる。彼の作品を読むのは、2作目だ。前に読んだ『はじまりの島』もそうだが、彼の作品は西洋の歴史や思想といったものの知識がないと読めない(そこが面白いところだが)。あまり、明確に作品の中には書かれていないが、ところどころ、文明批判がのぞく。とても面白い。ほかの作品も読んでみよう。
黄金の灰 Amazon書評・レビュー: 黄金の灰より
4562033983

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