孤島の鬼

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初版刊行(参考)
種別
長編
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14,504回
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15
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78
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あらすじ

1987年06月01日 孤島の鬼 (創元推理文庫)

密室状態での恋人の死に始まり、その調査を依頼した素人探偵まで、衆人環視のもとで殺された蓑浦は、彼に不思議な友情を捧げる親友諸戸とともに、事件の真相を追って南紀の孤島へ向かうことになった。だが、そこで2人を待っていたのは、言語に絶する地獄図の世界であった…!『パノラマ島奇談』や『陰獣』と並ぶ、江戸川乱歩の長編代表作。(「BOOK」データベースより)

評判

孤島の鬼の評価:

7.71/10点 レビュー 7件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.71pt

孤島の鬼の総合評価:

8.91/10点 レビュー 188件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(6pt)

乱歩の名作

ダイナミックな展開にページが進みました。

わたろう
0BCEGGR4
No.2
(6pt)

残念な作品

様々出してくる奇怪な道具立ては楽しい。だがその扱いは児戯に類する。執筆は30代と思われるのだが、高校生が書いたような腰の据わらない脆弱な文章・凡庸な連載マンガのごとき緩い展開。「あれほど恐ろしいものに遭ったことはない」という見世物口上の過度な多用。この時代(昭和5年)に猟奇なビジョンを展開しようとする心意気は讃えたい。だが、文章家としての剛毅さに欠け、本来、暗黒の美学を生むような可能性を有しつつも、残念ながら結局こけおどしに終わった。

ムンディ
F3AMP4NO
No.1
(6pt)

孤島の鬼の感想

初読了の江戸川乱歩長編。前半は2種類の密室殺人、後半は冒険活劇。猟奇的な真相と切ないラストシーンが印象に残る。

水生
89I2I7TQ

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.181
(5pt)

面白いが

乱歩の独特の世界なんだが、さすがに今の時代にこの設定は!?それを抜きにして、読むぶんには問題なし。そのうえ乱歩の日本語って言うのも参考になる。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.180
(5pt)

すごい話

最初は順当な探偵ものかと思いきや、どんどん不気味で奇怪な話へと進んでいく。すごい話なので未読なら読んでみるべき
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.179
(4pt)

それなりに面白い

古い漢字使いでちょっと驚きました。今だと、とても差別的内容で出せない内容ですが、安くて、それなりに面白かった。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.178
(5pt)

エログロを抑えた、もう一つの江戸川乱歩の世界観。

江戸川乱歩作品の中ではグロさのレベルは低めだが、心理的な恐怖心は上位にランクされると個人的には思います。

明智小五郎が登場するシリーズで感じられる、気持ちのスッキリ感を期待されている方は避けた方がイイ。
江戸川乱歩の仕掛けた精神的・心理的な恐怖を感じたければ、是非、この本を手に取って欲しい。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.177
(5pt)

今僕らには羞恥も、礼儀も、拒食も、猜疑も、何にもないのだ。僕らはこの闇の世界へ生まれてきた二人きりの赤ん坊なんだ

本格推理小説のジャンルには入らない。密室殺人、衆人環視下での有りえない状況での殺人と感興を掻き立てる事件は起こるのだけれど、あまりにもトリックが雑過ぎる。他著の解説で中島河太郎が述べているが、本作は、「初期の本格短編時代と、中期の大衆長編時代との過渡期に位置するもの」で「本格物の骨格に凄惨怪奇なプロットを着せたため、サスペンスの効果が強烈であった」と。

中島も、密室殺人のトリックなどは「その説明はいささか苦しい」という見方。まったく同感。しかし、「ただそれがその後のプロットの展開の伏線として有効に働くのだから、乱歩はここでは純粋の謎解きに拘泥するつもりはなかった」と庇う。まあ一理ある。

乱歩が大好きな片輪者である一寸法師がまた出てきた。乱歩のイメージするグロや怪奇の世界、倒錯した美意識にうまくマッチングするのが一寸法師なのだろう。『一寸法師』『踊る一寸法師』などでは主役として登場させているし。

本作は、本格推理小説として評価するのは間違い。ミステリー小説、つまり、推理よりもサスペンスやスリラーに重点を置いた小説の範疇に入れるべき。あるいは、もっと大胆に、同性愛と言う異端な恋愛要素を付加した、冒険怪奇小説としてとらえるべきといえよう。乱歩はよほどベントリーの『トレント最後の事件』に触発されているのかな。

論理的な謎解きの楽しみはほぼない。おそらく読者の多くが、片輪者だけの化け物屋敷に向かう後編の部分を高く評価しているはずだ。主人公と、自分に病的な愛情を向ける同性愛者の高潔な医師とが二人で、医師の生家である人外境のような悪魔の島に向かう。そこで恐るべき片輪者の首領と戦い(医師にとっては父親)、そこに癒合双体(両手足が4本ずつある、男と女の双生児)の片割れの女に恋をし、他に捕らわれている片輪者を救出し、最後は、その島に隠されているお宝探しに出向く。井戸の中を潜り、洞穴が横に通じ、一時は満潮時に水責めに遭って死を予期する。

途中、主人公と医師は、用心に用心を重ね、麻ひもを目印代わりにして、洞穴探検を続けていた。結局は引き返すことにもなるのだが。なんと、肝心の麻ひもが何者かによって切断されていたのだ!

もはや死を覚悟したコンビは、狂気に襲われ、同性愛の医師が主人公にありったけの情欲を向けてくる。逃げる主人公。

”「今僕らには羞恥も、礼儀も、拒食も、猜疑も、何にもないのだ。僕らはこの闇の世界へ生まれてきた二人きりの赤ん坊なんだ」「箕浦君、地上の世界の習慣を忘れ、地上の羞恥を捨てて、今こそ、僕の願いを入れて、僕の愛を受けて」諸戸は再び狂乱のていとなった。驚いて逃げようとする私の足は、いつか彼のもちのような手に摑まれていた。私ははずみを食って岩の上に横ざまに倒れた。蛇はぬらぬらと私の体に這い上がってきた。私は、このえたいの知れぬけだものが、あの諸戸なのかしらと疑った。それはもはや人間と言うよりも不気味な獣類でしかなかった”

闇と死と獣性の生き地獄。乱歩の妖気に満ち満ちた文章にとことん圧倒される。

”ハッハッという犬のような呼吸、一種異様の体臭、そして、ぬめぬめと滑らかな、熱い粘膜が、私の唇を探して、蛭の様に、顔中を這いまわった”

私は、初期の乱歩の本格推理小説に価値を置く人間なので、あまり高評価はしたくない。もちろん、中期以降の、エログロナンセンス、フェティシズム、人間の異常心理や変態的嗜好、後期の怪人シリーズに代表される幻想と怪奇、冒険小説。そういった明智小五郎シリーズでも、作品の中には☆5つをつけているのもあるが。本音を言えば、本作に☆5つの評価はつけたくない。

が、この男色の変態医師・諸戸による異常性欲、怪人シリーズにも加えてよかろうであろう片輪者の首領である諸戸の父親、魔の淵や片輪者を閉じ込めた化け物屋敷という舞台設定、なによりも狂気に満ちた文章に引き込まれてしまった。この心躍る冒険怪奇小説を夢中になって読んだことを白状したい。☆5つとする。

※推理小説、ミステリー小説としては落第。あくまでも、冒険怪奇小説として楽しめる方であればお勧めいたします。人外の怪物といえるような異常人格者が登場し、8本の手足をもったり、蛙のように跳ねまわったり、体がぐにゃぐにゃした一寸法師という片輪者がこれでもかと登場し怪奇性を演出する。が、その中にも一服の清涼剤をちょろっと混ぜ、読者の興奮を掻き立てるプロット、文章の展開力。最後は余韻嫋々としたものが残る。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015

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