真夜中の死者
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青樹社から1993年7月に発売された同名のタイトルものに、浦上伸介が登場する「密室のバースデー」を加えて、1999年8月に講談社文庫から再発売されたものです。 巻末に書かれている筆者の「青樹社版あとがき」は大切なコメントです。 「初期作品集のお話を受けたとき、私は何度か固辞した。手を入れるどころか、読み返すこと自体に、躊躇したからである。」という感想は津村秀介の本音だと思いました。 収められている「沼の偽り」は作者が「推理小説の体を成していない」と述べているように推理小説ではありません。1964年に立原正秋らによって創刊された同人誌「犀」の創刊号に収められた純文学の作品ですから。この作品以降、推理小説の方面に津村の関心が移るわけで、津村の作品群を俯瞰して眺める上での意味合いはあるでしょうが。 個人的には期待が勝ちすぎて、読み進めるのが苦しい作品でした。推理小説への転身は正解でしたね。 「美貌という名の仮面」は後に書かれた「時間の風蝕」の原型にあたるもので、そちらを先に読んでいたので、内容の新鮮さはありませんが、津村の個性が感じられる作品でした。登場人物、設定等は全て変えられています。 この短編集の巻末に津村秀介著作リストが掲載されています。出版社、発売年月日だけでなく、推薦・解説者が収められていますので、津村ファンにはありがたい配慮でした。 一般的にはどうかな、という思いを持った短編集ですので、それを分かった上で興味がある人は手に取ってください。 | ||||
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