パノラマ島奇談

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種別
長編
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4,131回
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2
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28
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あらすじ

1987年06月01日 パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫)

M県のI湾に浮かぶ沖の島に突如として出現したものはなんであったか?富豪菰田源三郎と瓜二つの小説家人見広介は、源三郎が死んだのを幸いに源三郎になりすまし、菰田家の莫大な財産をもって、おのが空想した夢のパノラマ島をつくりあげた。パノラマ島で展開される妖美な幻覚ともいえるあやしの怪奇譚は、読者を夢幻の世界へとさそいこんでゆく―。広介の正体をみやぶったものはだれ?初期の傑作「パノラマ島奇談」をはじめとする5編を収め、乱歩の鬼才ぶりを十分にうかがわせる傑作集!(「BOOK」データベースより)

評判

パノラマ島奇談の評価:

4.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

パノラマ島奇談の総合評価:

8.62/10点 レビュー 26件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25
(5pt)

今回も面白い話がいっぱいです。

前巻の1巻と2巻は閉店予定の古本屋で見つけて購入したのですが、古い本なので続編がなかなか見つからず、ようやく続編を見つけたので嬉しい限りです!
江戸川乱歩全集〈第3巻〉パノラマ島奇談 (1978年) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩全集〈第3巻〉パノラマ島奇談 (1978年)より
B000J8LL4W
No.24
(4pt)

エログロさが比較的抑えられている短編集

江戸川乱歩さんのお決まりのエログロさは比較的抑えられている方だと言える短編集です。
『人間椅子』では椅子の中に忍び込む発想や『パノラマ島奇談』ではうりふたつの他人になりすますという発想は理解しがたいエログロさはありました。
また『一寸法師』では、脚が短く背の低い不具合者である一寸法師を含め登場人物が全て疑わしい殺人犯であるのを明智小五郎の推理で真犯人を解き明かしていく話は良かったと思います。
江戸川乱歩全集〈第2〉パノラマ島奇談 (1969年) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩全集〈第2〉パノラマ島奇談 (1969年)より
B000J9AC1O
No.23
(5pt)

これ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩とは一体何者なのか

もう大昔の小学生の時。クラスメートには「乱歩マニア」が結構存在した。図書室のポプラ社の「少年探偵団」の本はいつも大人気で、クラスの「小林君」は、必ずと言って良いほどに「小林少年」と呼ばれていた。その「小林少年」は「命名」した悪ガキ共に「お前らも『少年』だろうが!!」と反論する事も無く、嬉々として?その「尊称」を受け入れていた記憶がある。

それからウン十年。本当に久しぶりに乱歩を読んだ。初めて大人の目で読んで、つくづく感服した。乱歩先生。貴方は一体何者なのか。
「パノラマ島奇談」は1926~27年に発表された作品。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と同時期に生まれた作品という事になるが、今から90年以上も昔に、この「パノラマ島」や「銀河鉄道」のような、ある意味「荒唐無稽」で破格の発想を持った作品を生み出した彼らのイマジネーションの凄さをどう形容すればよいのだろうか。
この「パノラマ島奇談」は「子供に向けた」作品では無いし、中々に猟奇的でグロテスクな描写も少なからず登場する。しかし、その語り口は極めて平易で、あたかも温厚な紳士が少年・少女に向けて語っているかのようだ。そして、このお話の多くの部分を占める「パノラマ島」の描写の見事さや繊細さはまさに驚異的。この部分を読んで、つい連想したのがヒエロニムス・ボスの謎の名画「快楽の園」や、スクリャービンの「交響曲第5番」。乱歩は具体的な「パノラマ島」のイメージを脳内にキチンと焼き付けた上で、この緻密な描写を行なったのだろうか。そうだとしたら、こんな仕事は桁外れに豊かなイマジネーションと、それを「誰にでも想像出来る」ように「描写」する能力を兼ね備えている超人でなければ出来ない偉業だ。そして、この「グロテスクにして耽美的」なストーリーの中に更に織り込まれた、主人公とその「妻」の千代子の微妙な「男女の」心理のあやは、大人の目で読むと尚更印象深い。

「謎解き」のストーリーとしては、やや物足りない部分、強引な部分は無きにしも非ずだが、それでもこれ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩の破格の才能には最大限の敬意を払わざるを得ない。「人間椅子」等もそうだが、その発想の斬新さ、「ヤバさ」には微塵の古臭さも無い。「乱歩無くして、今のミステリー小説の世界は無かった」と賞賛されるのにも本当に納得である。

それにしても、21世紀の今世に出ている様々な「文学」の中で、乱歩。賢治、漱石の数々の傑作のように、100年後の22世紀までトップクラスの人気と価値を保てる作品が果たしてあるのだろうか。それを思うと暗澹たる気持ちになるのを禁じ得ない。乱歩先生。貴方はやっぱり凄すぎる。
パノラマ島奇談 (1951年) (春陽文庫〈第1068〉) Amazon書評・レビュー: パノラマ島奇談 (1951年) (春陽文庫〈第1068〉)より
B000JBEV6O
No.22
(5pt)

これ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩とは一体何者なのか

もう大昔の小学生の時。クラスメートには「乱歩マニア」が結構存在した。図書室のポプラ社の「少年探偵団」の本はいつも大人気で、クラスの「小林君」は、必ずと言って良いほどに「小林少年」と呼ばれていた。その「小林少年」は「命名」した悪ガキ共に「お前らも『少年』だろうが!!」と反論する事も無く、嬉々として?その「尊称」を受け入れていた記憶がある。

それからウン十年。本当に久しぶりに乱歩を読んだ。初めて大人の目で読んで、つくづく感服した。乱歩先生。貴方は一体何者なのか。
「パノラマ島奇談」は1926~27年に発表された作品。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と同時期に生まれた作品という事になるが、今から90年以上も昔に、この「パノラマ島」や「銀河鉄道」のような、ある意味「荒唐無稽」で破格の発想を持った作品を生み出した彼らのイマジネーションの凄さをどう形容すればよいのだろうか。
この「パノラマ島奇談」は「子供に向けた」作品では無いし、中々に猟奇的でグロテスクな描写も少なからず登場する。しかし、その語り口は極めて平易で、あたかも温厚な紳士が少年・少女に向けて語っているかのようだ。そして、このお話の多くの部分を占める「パノラマ島」の描写の見事さや繊細さはまさに驚異的。この部分を読んで、つい連想したのがヒエロニムス・ボスの謎の名画「快楽の園」や、スクリャービンの「交響曲第5番」。乱歩は具体的な「パノラマ島」のイメージを脳内にキチンと焼き付けた上で、この緻密な描写を行なったのだろうか。そうだとしたら、こんな仕事は桁外れに豊かなイマジネーションと、それを「誰にでも想像出来る」ように「描写」する能力を兼ね備えている超人でなければ出来ない偉業だ。そして、この「グロテスクにして耽美的」なストーリーの中に更に織り込まれた、主人公とその「妻」の千代子の微妙な「男女の」心理のあやは、大人の目で読むと尚更印象深い。

「謎解き」のストーリーとしては、やや物足りない部分、強引な部分は無きにしも非ずだが、それでもこれ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩の破格の才能には最大限の敬意を払わざるを得ない。「人間椅子」等もそうだが、その発想の斬新さ、「ヤバさ」には微塵の古臭さも無い。「乱歩無くして、今のミステリー小説の世界は無かった」と賞賛されるのにも本当に納得である。

それにしても、21世紀の今世に出ている様々な「文学」の中で、乱歩。賢治、漱石の数々の傑作のように、100年後の22世紀までトップクラスの人気と価値を保てる作品が果たしてあるのだろうか。それを思うと暗澹たる気持ちになるのを禁じ得ない。乱歩先生。貴方はやっぱり凄すぎる。
パノラマ島奇談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: パノラマ島奇談 (角川文庫)より
4041053137
No.21
(5pt)

これ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩とは一体何者なのか

もう大昔の小学生の時。クラスメートには「乱歩マニア」が結構存在した。図書室のポプラ社の「少年探偵団」の本はいつも大人気で、クラスの「小林君」は、必ずと言って良いほどに「小林少年」と呼ばれていた。その「小林少年」は「命名」した悪ガキ共に「お前らも『少年』だろうが!!」と反論する事も無く、嬉々として?その「尊称」を受け入れていた記憶がある。

それからウン十年。本当に久しぶりに乱歩を読んだ。初めて大人の目で読んで、つくづく感服した。乱歩先生。貴方は一体何者なのか。
「パノラマ島奇談」は1926~27年に発表された作品。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と同時期に生まれた作品という事になるが、今から90年以上も昔に、この「パノラマ島」や「銀河鉄道」のような、ある意味「荒唐無稽」で破格の発想を持った作品を生み出した彼らのイマジネーションの凄さをどう形容すればよいのだろうか。
この「パノラマ島奇談」は「子供に向けた」作品では無いし、中々に猟奇的でグロテスクな描写も少なからず登場する。しかし、その語り口は極めて平易で、あたかも温厚な紳士が少年・少女に向けて語っているかのようだ。そして、このお話の多くの部分を占める「パノラマ島」の描写の見事さや繊細さはまさに驚異的。この部分を読んで、つい連想したのがヒエロニムス・ボスの謎の名画「快楽の園」や、スクリャービンの「交響曲第5番」。乱歩は具体的な「パノラマ島」のイメージを脳内にキチンと焼き付けた上で、この緻密な描写を行なったのだろうか。そうだとしたら、こんな仕事は桁外れに豊かなイマジネーションと、それを「誰にでも想像出来る」ように「描写」する能力を兼ね備えている超人でなければ出来ない偉業だ。そして、この「グロテスクにして耽美的」なストーリーの中に更に織り込まれた、主人公とその「妻」の千代子の微妙な「男女の」心理のあやは、大人の目で読むと尚更印象深い。

「謎解き」のストーリーとしては、やや物足りない部分、強引な部分は無きにしも非ずだが、それでもこれ程に「ぶっ飛んだ」「わかりやすい」「グロテスクにして耽美的」な怪作・傑作を90年以上も前に遺した乱歩の破格の才能には最大限の敬意を払わざるを得ない。「人間椅子」等もそうだが、その発想の斬新さ、「ヤバさ」には微塵の古臭さも無い。「乱歩無くして、今のミステリー小説の世界は無かった」と賞賛されるのにも本当に納得である。

それにしても、21世紀の今世に出ている様々な「文学」の中で、乱歩。賢治、漱石の数々の傑作のように、100年後の22世紀までトップクラスの人気と価値を保てる作品が果たしてあるのだろうか。それを思うと暗澹たる気持ちになるのを禁じ得ない。乱歩先生。貴方はやっぱり凄すぎる。
パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫)より
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