燃える地の果てに
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初版刊行(参考)
種別
長編
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7,986回
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23回
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あらすじ
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評判
燃える地の果てにの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 A ランク
燃える地の果てにの総合評価:
9.06/10点 レビュー 31件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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1966年1月、スペインの南村パロマレスに、米軍機搭載の4つの核爆弾が落下。幸い爆発はしなかったものの、ひとつだけが海底に沈んだと思われ、回収出来ていない。米軍は必死にその在処を探すが、この小村にはソ連が送り込んだスパイが潜伏していて、この回収作戦を影からじっと見つめていた。この村にたまさか滞在していた日本人古城(こじょう)邦秋は、この東西冷戦の謀略に図らずも巻き込まれていく……。
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スペイン通のハードボイルドミステリー作家・逢坂剛氏の『燃える地の果てに』の下巻です。上巻と合わせるとおよそ850頁という大長編ですが、リーダビリティの高い逢坂節、謎が謎を呼ぶ展開、息もつかせぬジェットコースター・ストーリーといった具合に、いつもながらの見事なページターナーを大いに堪能しました。
はてさていったい誰がソ連側のスパイなのか――この大きな謎は、まずまずの着地を見せます。その意味では、おおかたの読者を裏切ることも、驚かせることもないでしょう。
ですが、物語のもうひとつの柱である、30年後の織部まさるとファラオナ・マクニコルのスペイン旅は、言葉を失うほどの驚愕のツイストを見せます。800頁に渡って読者であるわたしはいったい何を読まされていたのか。逢坂剛の術中にまんまとはめられていました。優れたミステリーは読者を騙すミステリーであることを、はっきりと証明してみせる長編作品です。
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2025年10月3日追記
Movistar Plus+製作の4時間に渡るドキュメンタリー『Palomares』(2021年)を見ました。これを見ると、逢坂先生が相当史実を調べて『燃える地の果てに』を紡いだことがわかります。
ただ、このドキュメンタリーに描かれているその後のパロマレス村の様子を見ると、あまりの悲しさに気分が沈みます。水爆落下事故直後、米軍は汚染土を掻き出して大量のドラム缶に入れて自国に持ち帰っています。その顛末は『燃える地の果てに』にも出てきますが、問題は、この汚染土の処理が全くでたらめだったことです。パロマレス村の土壌でプルトニウム汚染が続いていたことが1980年代に発覚し、以来、村はスペイン政府に働きかけてアメリカにきちんとした対応を求め続けています。ですが求めていたような対応はされず、村人の間に健康被害が出ています。また、水爆落下事故の対応にあたった米兵は老境を迎える年齢になり、同じく放射線による被爆が疑われる病気を発症しています。こうした退役軍人らも、パロマレスでの被爆は認定されず、加齢による発病だと言われて対応がなされていないと言います。
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