福音列車
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あらすじ
藩費留学生として渡米した島津啓次郎は、はじめて耳にした黒人霊歌に胸を打たれる。しかし、帰国した彼を待ち受けていたのは西南戦争の戦火だった(「ゴスペル・トレイン」)。上野戦争での敗北後、死に損なった元旗本の彰義隊士・伊奈弥二郎は、ハワイに渡って再起をはかるが、折しも革命の喚声があがろうとしており……(「虹の国の侍」)。神戸で生まれ育ったヴィーナは、太平洋戦争のさなか、自由インドの女性部隊ラーニー・オブ・ジャンシー連隊に従軍することで、未だ見ぬ祖国を目指した(「進めデリーへ」)。19世紀、そして20世紀は、それぞれの国家と国民が文字通り銃火を交えながら「激突」して新しい歴史をつくりあげていく時代であった。直木賞受賞作『熱源』で、樺太アイヌとロシア、日本の「激突」を描いた著者が、より大きな視点で描く歴史小説の新地平。(「BOOK」データベースより)
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評判
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福音列車の総合評価:
4.00/10点 レビュー 1件。
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ハワイ移民のストライキに加わった元旗本、
南洋諸島のスパイ捜索に当たる軍人、
内蒙古で馬賊に加わった陸軍脱走兵、
インド独立を目指すボースと関わる日本人軍属
を主人公とした短編集。
いずれも敗者に連なる悲哀、
戦いが帯びる熱、
と切り口は面白そうだが、
ことごとくストーリーの面白みに欠けた。
ただし、哀愁を帯びた登場人物たちには心惹かれるものがあった。
とはいえ、あの熱量に満ちた『熱源』の作者とは思えなかった。
短編は得手ではないということか。