1795
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あらすじ
北欧歴史ミステリー至高の三部作、完結篇!フランス革命の影響は未だ色濃く残り、暴力と奸計が常態化していた1795年のストックホルム。事件を捜索することで立ち直りつつあった戦場帰りの引っ立て屋カルデルと心を病んでいた学生エーミル。彼らの善意が招いた悲劇によって、前年に多くの命が失われた。彼らと、幸せを願いながら愛する子どもたちを手放したアンナ・スティーナは一瞬にして打ちのめされ、絶望の大きさに動くことすらできなくなっていた。一方その悲劇によって追い詰められた怪物は、自らの起死回生を賭けたおぞましい計画を立て、さらなる惨劇が起きようとしていた。戦争、暗殺、人権蹂躙。腐敗しきった18世紀末の北の都と、その中で己の正義に従い生きる者たちを力強く描き、北欧ミステリーの歴史を塗り替えた至高の三部作、堂々の完結篇!(「BOOK」データベースより)
評判
1795の評価:
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1795の総合評価:
5.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
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エミールとカイデルの探偵コンビ、わが子を奪われたアンナ、逃亡には成功したが権力基盤を失った悪役セートン、それぞれの "その後" が描かれるのは予想通りだが、キャラクターが受けた傷を乗り越え信頼で結びついて最後の対決に向かう・・・はずがいっこうにそうならない。暗い世相のストックホルムの風景がダラダラと描かれるばかりで「物語」としてのベクトルが不明瞭なままなのだ。
哲学的な思索を含む歴史ミステリとして成功した「1793」を発展させる形で3部作にした、そのフィナーレとなる本作なのだが、ミステリも哲学も最も希薄になり「1794」で登場した歴史上の人物や事件のからみも発展しないまま、バラバラの「個人」が勝手に作り上げたカタルシスのない結末へ。
第一作で己一人が全ての責を負う形でセーシル・ヴィンゲが下したジャッジメントに形だけは似せているのだが、結局著者自身にもそれがなぜ読者に受け入れられたかを理解していなかったのだろう。
「1793」で読むのをやめておけばよかったな、と思えるほどの期待外れでした。