弔い月の下にて



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初公開日(参考)2021年12月
分類

長編小説

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弔い月の下にて

2021年12月28日 弔い月の下にて

心理学を専攻する大学院生の夷戸と彼の先輩の根津、ふたりの行きつけの喫茶店のマスターの美菜は三人で壱岐に旅行にやってきた。 根津の提案でボートを借り、かつて隠れキリシタンの島民が大量死したという曰くある島「弔月島(ちょうげつとう)」の見物に出かける三人。島にはキリシタンの末裔である富豪が築いた奇妙な館・淆亂館(ばべるかん)が残っていた。 上陸した三人は、「館の使用人」を名乗る獰猛な男たちに拉致され、館に軟禁される。そこにいたのは、有名な劇団のメンバーたちとゴシップ記者。淆亂館の主は、彼ら全員と因縁のある、十年前に失踪した「伝説の俳優」なのだと言うが…… 謎の黒衣の男が跋扈し、次々と起こる謎めいた殺人。作者渾身のシリーズ第三作は、異常なロジックと奇矯なトリックが炸裂する傑作変格ミステリ!(「BOOK」データベースより)




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No.2:
(4pt)

「変格探偵小説」とはなんぞや?

「変格探偵小説」とはなんぞや? ということで勉強のつもりで読んでみた一冊。
で、読後の感想はといえば……結局「変格探偵小説」って何なの?

キリシタンゆかりの孤島兼洋館で起こる連続殺人の顛末。
冒頭の四十ページ近くは壱岐に遊びにきた主人公三人によるコントと駄弁で、その後、登場人物の紹介だけで百ページかかり、(この小説は大丈夫なのか?と)先行きが不安になったところで第一の殺人が発生してからは推理合戦の連続! 連続! であります。
ただ、主人公たちによる推理合戦、根拠の乏しい想像というのが正直な印象でして、「顔のない死体」というだけで自信満々に「被害者と加害者の入れ替わり」だと決め込んでしまったりします。なんでそんな推理に語り手も聞き手も納得するんですか……
そして、結末ではいちおうの解決があった後、オカルトな解釈もできるよね? という衝撃のオチ。
もっとも、いちおうの解決の方も、説明はついても証明はできないだろ! というたぐいの推理なものでして、オカルトな解釈の方が現実的に思えてしまうんだから困ったもの。なんだか奇妙な味わいの読後感でした。
……つまり、これが「変格探偵小説」ということでいいの?
弔い月の下にてAmazon書評・レビュー:弔い月の下にてより
4909735089
No.1:
(5pt)

変格ミステリの入門として

この作品は倉野憲比古作品のファンにとっては待望の一作となった。
本作はあらすじの通り、本格のガジェットが大いに揃った作品だ。
しかし著者は「本作は変格探偵小説なのか? はたまた異形の本格なのか? 読者諸賢の御判断に委ねたいと思う。」と語る。
そういった視点で読んでいくのが楽しい作品だ。
10年ぶりの再デビュー作ともいえるこの作品は、登場人物こそ前作にお馴染みの三人だが、シリーズの要素を知らずとも単体で読むことができる。
一方で、複雑なバックグラウンドはおそらく意図的に削がれており、むしろこの三人が何者なのかがわからない可能性はある。
もしこの作品から倉野作品に入った読者は、シリーズ前二作を読んで『スノウブラインド』の衝撃と『墓地裏の家』での三人の物語を追いかけてみてほしい。
物語としては冒頭から惹き込まれる内容で、作者の趣味も盛り込まれていて面白い。
登場人物たちの抱える愛憎や、病理、そして思惑がうまく描かれていて、謎が次第に歪な形の「解釈」へと了解されていく様は倉野ミステリの醍醐味だ。
作者の小説や、変格ミステリの入門としては相応しい作品だろう。
シリーズにお馴染みの「了解操作」による事件の解釈、そしてその奥に存在するもの…………
変格探偵小説か異形の本格か。
まさにそんなテーマを常に突きつけられながら楽しんだ作品だった。
弔い月の下にてAmazon書評・レビュー:弔い月の下にてより
4909735089



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