ミカエルの鼓動

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種別
長編
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あらすじ

2024年10月09日 ミカエルの鼓動 (文春文庫)

少年の命を救うのは、どちらの正義か。大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。大学病院の暗部を暴こうとする記者が、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。二人の医師の「志」がぶつかり合い、大学病院の闇が浮かび上がる。命を救うための、正義とは――。気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。堂々の文庫化!(「BOOK」データベースより)

評判

ミカエルの鼓動の評価:

7.00/10点 レビュー 4件。 B ランク

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平均点7.00pt

ミカエルの鼓動の総合評価:

7.16/10点 レビュー 57件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

手術の場面は臨場感たっぷり。他は空虚

心臓手術を行うロボット、ミカエル。そのロボットを使う第一人者である医師、西條が主人公の物語です。西條は、ミカエルを使い、あらゆる手術をこなしてきました。だからミカエルに対する信頼も厚い。けれど、そんなミカエルに欠陥がある疑いを聞き、本当にミカエルを使って大丈夫だろうかと、葛藤しながらオペに臨むのが粗筋です。
本書を読んで一番お見事と思ったのは、終盤の手術シーンでした。医療事故を引き起こしやすいロボットを使い、患者の命を救えるかという緊張感が伝わってきましたし、緻密な手術の描写が、とてもリアルでした。手術の用語が羅列していて、相当調べ、力を入れたのだろうと推測できます。
ただ、他は空虚と感じられました。改行が多く、不要な描写も多いです。読書が苦手な人には読みやすい本といえるでしょうが、改行が多いせいで本が厚くなってしまってる始末です。いろいろ削れば、400ページくらいに収まったと思いました。
また、細かいようですが、逆説の"が"を多用しており、気になりました。『〜だった。"が"、〜だった』というふうに。"しかし"や、"だが"、"けれど"など、いろいろ接続詞はあるのに、"が"に固執するのはなぜだろうと、少し目につきました。
展開が予想どおりなのも残念と感じました。なぜ、あの場面で、あんなことが起こったのかについて、説得力ある説明がほしかったです。
ミステリ要素は皆無のヒューマンストーリーの作品です。かといって登場人物の個性は少ないです。
辛辣なレビューをしたかもしれませんが、手術の場面のリアルさを総合し、可もなく不可もなくの☆5評価としました。

bamboo
NU17PFML

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.53
(5pt)

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No.52
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No.51
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No.50
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No.49
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手術支援ロボット「ミカエル」は天使か悪魔か

『ミカエルの鼓動』は、第166回直木賞候補にもなった読み応えのある長編医療小説である。
物語の舞台は北海道の札幌にある大学病院。主人公は手術支援ロボット「ミカエル」を使った心臓手術の第一人者である心臓外科医の西條泰己。病院長が招聘したドイツ帰りの天才外科医真木一義が、同じ病院にやって来る。難病をかかえたある少年の手術方法をめぐって、二人は対立してしまう。西條が主張する手術支援ロボット「ミカエル」を使った手術か、真木が主張する従来の開胸手術か。
物語は西條の視点で進んでいく。500ページを超える長編の作品であるが、内容が面白く文章も読みやすいので、サクサクと読んでいける。心理描写が巧みで、主人公西條の医師としての心の葛藤や生き方、そしてライバル真木への嫉妬心などが見事に描かれている。
方法は異なるが、「命を救う」という強い意志を持っている点においては二人は同じである。手術の場面では、緊迫した状況の中で西條と真木がお互いの医師としての力量を認め合い、力を合わせて少年の命を救うために全力を尽くす姿に心を打たれる。
いきなり登山の話から物語が始まるのには驚かされたが、それにはきちんとした理由があった。最後まで読むと、なるほどと納得できる。
大学病院を辞めた主人公の西條は、このあとどうなってしまうのだろうか?再び医師として復帰するのだろうか?そして、真木は?読み終えた後、二人の医師のその後がどうにも気になり、続きが読みたくなる。ぜひ続編が出ることを期待したい。
著者の柚月裕子氏は、検事、警察官、弁護士、ヤクザ、棋士、臨床心理士、そして今回の医師など様々な世界の人間を描いてきている。その作品の幅の広さに驚かされる。そして、どの作品も面白く読み応えがあり、人間ドラマが見事に描かれている。
蛇足になってしまうが、私は半年ほど前に手術支援ロボット「ダヴィンチ」による前立腺の手術を受けた。開腹手術に比べて出血量が極めて少なく身体への負担が少ないので、手術の翌日には病室や廊下を普通に歩くことができた。さすがにベッドから起き上がる時は腹筋が痛かったが。
手術の傷も腹部に1~3cmの小さな傷が6カ所あるのみ。その傷も今ではほとんど目立たなくなり、とても全身麻酔下で大きな手術を受けたようには思えないほどである。個人的には、ロボット手術を選択して本当に良かったと思っている。
ちなみに、ネットで調べてみたところ、世界中でかなりの数の手術支援ロボット「ダヴィンチ」が使用されているが、現在まで誤作動は報告されていないようである。
ミカエルの鼓動 Amazon書評・レビュー: ミカエルの鼓動より
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