冷笑
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 | 2003年02月01日 冷笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 画廊経営者デニーズの殺害事件は単純なレイプ殺人と思われた。だが、デニーズに盗難絵画の隠匿疑惑が浮上し、さらに画廊従業員、絵画修復師が殺害されるに至り、事態は混迷する。必死の捜査を続ける検事補アレックスは、ついに事件解決の糸口を掴んだ。が、その矢先、追い詰められた犯人がアレックスに向けて放った銃弾は、彼女をかばった親友のウォーレス刑事の胸を貫いた!女性検事補シリーズ第3弾。 (「BOOK」データベースより) |
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| タイトルと内容の関連性が分からないまま、読み終えました。 さらに、相変わらずの「たいへん」節。 うっとうしいです。 さて、内容は、マーサーが撃たれたことがものすごくショックでした。 いつもは、ジョークを飛ばすマイクも、かなりのショックを受けたようで。 今回は、かなりの数の犠牲者が出ました。 次から次へと、口封じがされていくので、スリルがあります。 ただし、上記に書いたことがありますので、「普通」と評価します。 | ||||
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| 主人公がマンハッタンの地方検察庁の検事補ということで、物語の舞台はＮＹのあちらこちらに。劇場や、美術館や、小さな画廊など実在の場所が登場。なにより、主人公が「おいしいもの好き」の女性なので、気軽なカフェから高級レストランまで、たっぷり紹介してくれます。もちろんストーリーも充実です。主人公が真犯人に追われて逃げまどう（検事補なのになぜ？）シーンは、迫真！！この本片手にニューヨークめぐり、おもしろそうですよ？ | ||||
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| 果たして被害者のデニーズは聖女なのか悪女なのか、読み手としては全く判らないままに事件は終末を迎えてしまうところが、妙に現実的。周囲の視線だけから構築される人物はこんなものなのかもしれない。故に当初の単純なレイプ殺人は親族内の愛憎謀殺、仕事関係のトラブルと姿を変えて行き、疑惑は増える一方。収斂方向が物語の最後まで見えないのは流石というべきか。シリーズを通してアレックスとマイク＆マーサーのニューヨーク市警２人との他愛ない会話が救い。今回マーサーは危なく殉職となるところであったが、この重傷を負った時にアレックスが通報を頼んだ少年の対応がリアル。禁煙を強行できても銃規制が出来ない銃社会でも、現実はこんなものなのかも知れない。本筋のレイプ殺人以外に敡ばめられた事件で、はからずも性犯罪判定の難しさが良くわかる。 | ||||
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