血泥の戦場
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ファンが共通して考えてることは「クリスライアンはもっと評価されるべき」 ということかもしれないと、他の作品のレビュウで書いた覚えがあります。 本作においてもその考えは一向に変わることはありませんでした。 実際にSASの隊員だったライアンは戦地に赴き数々のミッションを成し遂げ、 かつ九死に一生を得る有名な事件の渦中で、もがき苦しみ生き抜いた経験がある。 そんなライアンが描く作品の主人公達は決して完全無欠の超人たちではありません。 個々人の様々なプライベートな問題を抱え、精神的にも不安定な面がある。 ミッションを難なくこなすこともあれば、見事に失敗し敵の術中にはまったりする。 被弾し生死を彷徨うこともあれば、過酷な拷問に晒されたりもする。 感情的になり正義を貫くために上官に逆らいミッションから逸脱する場合もある。 要するに登場人物たちは我々の感覚に近い等身大の人達。 判別がつかないほど無残な姿に変貌した仲間や犠牲者達の遺体の記述は鮮明で 限りなく具体的で、無慈悲な面があるけれどライアンは決して手は抜かない。 実際に戦場を生き抜いた人達しか知らない世界をありのままに描く。 これほど真のリアリティを貫く作家は決して多くはないでしょうね。 そんなライアンの真骨頂は本作でも十二分に堪能できるでしょう。 本作でライアンを初めて読んだ方は、きっと過去の作品を読みたいと思うでしょうね。 ストーリーは解説に描かれている通りなので詳しくは書きませんが、ファンなら80%は 満足されること間違いないでしょう。 星5個ではなく満足度が80%なのかは、結末の救出劇が最後まで描かれていない点に あります。「あれれ?彼女たちはどうなるの?」多くの読者はそう感じたでしょう。 作品を書き続けるモチベーションが下がったのか、何か事情があるのかと詮索してしまい たくなるようなラストシーンは、次回作でその救出劇が描かれるのかとさえ考えてしまう。 されど、やや尻切れ状態なラストを除けば星5つ。一気読みにはまる方も多いでしょう。 上下2巻で約1700円は決して高くはございませんよ。 | ||||
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ISの壊滅を目指すダニー達SASの面々。 特殊作戦に従事しイラクに潜入しテロの主犯格をとらえる任務に就くが、そこにはとんでもない罠が待っていた。 実際の世界でも同じような汚い作戦と政治の駆け引きがあることを想像させる内容。 当事者もIS以外にも各国の勢力が入り混じり興味深く読めます。 次回作の「War Load」での麻薬組織との対決も是非読みたいですね。 | ||||
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上巻でクルド人武装組織の力を借りて、たった3人でイラク潜入に成功したSAS隊員。大規模テロの黒幕を襲ったものの逆に囚われて厳しい拷問を受ける。さらにイギリスに残してきた母子まで人質にとられてしまう。 どこで誰が情報漏洩をしているのか?油田を巡る大国の思惑と関与は?さらに潜入スパイ、難民のコンピュータ技術に長けた少年、王室警備に左遷された隊員などなどすべてが終盤でつながる小説作法は読みごたえがあります。従来の「軍務忠実型」の主人公から少し離れて、相棒と実質2人で突っ走ってテロ阻止と母子救出にむかう姿も新鮮でした。 | ||||
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前作からの因縁を引きずる険悪な仲の4名のSAS(レジメント)隊員たちへの次なる指令は、難民船に紛れ込んだテロリストを見つけ出し、尋問(というかこれも作者の真骨頂である『拷問』)によってロンドン・ウェストミンスター寺院へのクリスマステロの全容をあぶりだすこと。ここまではなんとか成功するが、さらなる困難なミッションはトルコからクルド人武装勢力の力を借りて(この集団がはたして信用できるのか?という伏線も)イラクに密入国して、テロを牛耳る重要人物を襲え!というもの。 さらにチームは3名になり、1名は負傷中。離脱の1名もたぶん下巻では、なんらかの絡み方をしてくるのだろう、という前半戦でした。 | ||||
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ダニー・ブラックのシリーズですが、正直に言ってわたしは前作までのストーリーはほぼ忘れています。 スパッドを助けにいったなー、くらいで。 チーム内の人間関係のごたごたで任務の遂行が危ぶまれるなどの冒頭は、「これじゃないんだよなあ」と心配しました。 しかしさすがのディテールと他部署との駆け引き、すなおに海兵隊の支援が必要であるという、リアルな特殊部隊っぽさはさすがです。 上下巻とするほどのボリュームはあまり感じませんが、ところどころにあるリアルさが経験者ならではの雰囲気で、クリス・ライアンのファンなら必読、特殊部隊ものが好きな本読みにはお薦めという出来です。 下巻の話になりますが、同僚がし損じた場合に備えて銃口を振り向ける(当然、同僚もSASなのでし損じはない)などの、確実に仕事をしていく細かい描写がたまりません。 これだ!これがクリス・ライアンに求めるところだよ!わかってるじゃねぇか!と快哉をあげるほどです。 しかも冒頭で心配した人間関係も、上手くストーリーに生きてきます。 クリス・ライアンって、こんなに緻密な構成だったっけ?という上出来なアクション小説です。 | ||||
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