ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行
- 脱出 (172)
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マクナブ氏との語りの違いは ①英国政府検閲の有無 ②階級的立場の違い が伺える。 ①はマクナブ氏の全作品において英国政府が検閲し、干渉し、そして時に内容の是正を受ける。 最もたる代表作のSAS戦闘員では発禁命令さえ受けているのだ。 対するクリス氏はそういった過干渉の噂をほとんど聞かない。 こうした点で出版より先に検閲を受けるマクナブ氏は全てを書き記し公開範囲を政府に委ねることができるが、 対するクリス氏側は守秘義務の範疇に留めているために事実を伏せざるを得ない点で違いが出てくるのだろう。 現にこの作品には別の当事者分隊員が猛烈な批判を浴びせている点があることからも、 そうした黒い噂の少ないマクナブ氏の信ぴょう性の方がいくぶん高く感じる。 ②は単純にマクナブ氏には上長としての報告全権がある以上、現場で起こったすべての負の出来事のつじつま合わせや成果報告を行う責任が生じる手前、事実と差異が生じていても不思議ではないのは納得できる。 この点で戦果について若干の誇張が考察できるのだが、いずれにしても興味深い作品たちであることには変わりない。 手に取るべき素晴らしい1冊です。 | ||||
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ちょうど湾岸戦争や、その後のイラク戦争という、世界的な大きな動きに呼応したかのように流行するものがあるようで、映画では当然ながら軍事謀略アクションが多産されたし、書店にはミリタリーの分野で、昔からの第2次大戦物とは別に、現代の特殊部隊戦記物が所狭しと並べ置かれた。 その中で特に目を引いたのが、本国でベストセラーとなった、イギリス特殊部隊出身者アンディ・マクナブによる湾岸戦争ドキュメント「ブラボー・ツー・ゼロ」であった。実際の軍隊内部や戦場での体験が、やや冗長だが迫真の筆致と適度のユーモアも交えて語られており、確かに面白い。 ところが、同じ隠密作戦に参加していた別の隊員が、また違う角度から描いているのがクリス・ライアンによるこの「孤独の脱出行」である。わずか8人の隊員で秘密の作戦に出向き、生還者は4人のみ。その中の2人が手記を発表し、同じ作戦行動をとっていながら、書かれた内容に決定的に異なっている部分があり、そこがきわめて興味深いのである。主観の問題ではなく、どのような敵に遭遇し、どう対処したかについて具体的な部分から違っているのだ。 たとえば、ロケット砲を撃ったか撃たなかったか、数十人の敵と正面から戦ったか回避して退却したかなど・・・。 クリスのほうが、華々しい筆致は少なく、地味だが誠意を感じる。 その後、ふたりは作家の道を歩み、より良質の作品を生み出し続けているのは、クリス・ライアンの方と思える。 さて、クリスの書いた手記のほうが、より真実味があると思えるのは私だけだろうか? | ||||
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まさに地獄の脱出行という言葉がぴったりだと思った。 著者は極寒の砂漠をほとんど飲まず食わずで一週間ひたすら歩きつづけ、チームの中でただ一人捕虜にならずに生還したのである。 本を読み進むにつれ著者の体力、精神力が限界に達し余裕がなくなっていくのが良く伝わってきた。 私たちは普通の生活でほとんど飲まず食わずで一週間も耐えれるだろうか?それを考えると著者の精神力はすごいなんてもんじゃないと思った。 ちなみに同じチームだった人が書いた"ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録"と読み比べてみたら微妙に違うことを書いていたりして面白いと思う。 | ||||
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華々しく勝利を収めたかのように見える、湾岸戦争。 当時、イラクに侵入した英国特殊部隊SASの精鋭8人のうちの一人の著者が、 仲間とはぐれ一人だけになり、ひたすら300㌔の距離を徒歩で逃げる逃避行を書いています。 完璧という印象を受けるアメリカやイギリスの特殊部隊ですが、 彼の部隊は単純なミスの為に、数人が命を落とし、イラクの捕虜となるという過酷な結末になってしまいます。 著者は、冷静に状況判断をして、逃げる事が出来ます。 ある時は、どぶの中で1日身を潜め、ある時は原子炉を思われる場所で汚水を飲み・・・と 普段の生活では想像できない過酷な状況下を生き延びます。 この本を読んだ時期が、イラク戦争の時期と重なり、やり切れない思いで読んでいました。 戦地での兵士の過酷さ、地元住民の戦争に巻き込まれてしまう危険、 私達も少しでも戦争の愚かさを学ぶ為にも、ぜひとも読んで欲しい。 | ||||
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