特別執行機関カーダ
- 冒険アクション (33)
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戦闘中に受けた心的外傷から逃れるため元SAS隊員ニール・スレイターは「普通の人間」として暮らすべく私立校の体育教師、ボディ・ガードといった職業を経験する。だが、長年SASで培われた鋭敏な知覚と強靭な肉体、高度な戦闘能力が仇となってトラブルが続出し、社会的な窮地に立たされることとなる。そんな時、かつての同僚からMI6直属の秘密機関カーダへの加入を勧められる。最初はその勧誘を拒み続けていた主人公だが、勤務中に接する人間や様々な出来事に翻弄されるうち、特殊部隊という特異な世界に在籍していた過去を持つ自分は、もはや「普通の人間」の暮らしに戻ることは不可能だということを悟りカーダに加入する。 やがてカーダの要員となった主人公に最初の任務が与えられる。それは、英国政府を揺るがすような機密情報を持つ武器商人を暗殺し情報を奪取せよ、という内容のものだった。主人公は仲間と共に作戦を実行していくのだが・・・。 プロローグの暗殺工作が伏線であることは承知の上だったが、これが主人公とどう繋がるのかが全く解らなかった。最後の最後でおよそ予想も出来なかった意外な結末を迎えることになる。 闇に葬ったはずの忌まわしい過去や政府がどんな犠牲を払ってでも隠し通すであろう真実、こういったこれまでのカーダの工作活動の全貌が明らかになったことで、スッキリしたというよりむしろ後味の悪さだけが残ってしまった。正義とは?道義心とは? フィクションとはいえ、そのリアルさ故にしばらくは国家不信に陥ってしまいそうです。 タイトルの『特別執行機関カーダ』とあるようにその任務の内容がメインとなるはずなのですが、主人公が経験する体育教師とボディ・ガードの話がやけに長いので、なかなかメインのカーダが出てきません。特殊部隊員が引退後に送るであろうシビアな世界がリアルに描かれている点では二倍楽しめたのかな・・・。 筆者自身が元SAS隊員なので、本編で描かれる武器の仕様や戦闘中の様子がこと細かく描写されています。実戦を経験したことのある人間でなければわからないような部分まで丁寧に描かれた最後まで読みごたえのある一冊です。 余談ですが、戦闘シーンもさることながら、数々の殺しのテクニックや死体の処理方法がかなり、というよりもの凄くエグイです。実際闇の世界でこんなことが行われているのかと思うと「普通の人間」でよかったー、と心から思います。これを読んだ直後に豚のミンチ肉は食べられないことでしょう。 | ||||
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