暗殺工作員ウォッチマン
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派手なドンパチやアクションシーンは少ないものの、プロットは緻密で謀略における英国情報部の残酷さが見事に描かれています。 主人公のテンプル大尉が下流社会出身のSAS隊員という設定は、同作者の翻訳版「戦場シリーズ」のダニーブラックの出自や粗暴さと似通ったものがありますが、士官だけあって分別はダニーよりまともそう。 この筆者のほとんどの作品、さりげなく英国に厳然として存在する階級社会や英国女性の淫奔性が描写されているのも面白い。 | ||||
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SAS対革命戦ウィング所属のアレックス・テンプル大尉のところに、MI5から仕事の要請が来た。事件の発端は過去にさかのぼる。1987年11月8日、英国「戦没者追悼の日曜日(第1次、第2次大戦の英国戦死者を追悼する日)」に、北アイルランド(英領)エニスキレンでの追悼式典広場でIRAによる爆弾テロが起こった。対抗手段として、英国MI5はIRA内部に長期潜入工作員を送り込む作戦を実行。高度に訓練された工作員ジョーゼフ・ミーアンは長い時間をかけて、順調にIRA上層部から信頼を獲得し、1993年から95年まで第一級の重要情報を英国にもたらした。だがその後、どういう訳かIRAに転向し、作戦に関わっていたMI5の人間を次々と殺害しているというのだ。アレックスへの依頼は、裏切り者のミーアンを抹殺することだった…。 気になった点が3つあります。 その①。最初の方の直接本筋と関係のないシェラレオネの軍事作戦シーンって…いります?(汗)って思いました。アクションシーンが中盤のウォッチマンとの初会合シーンと最後のクライマックスシーンとで少ないので、前半の方にアクションシーンを入れたかったのかもしれませんが、本筋と関係がなく文章も長くなって読むのがしんどくなるので、(あってもいいけど)なくても良かったかも…と思いました。 その②。中盤、スペイン在住のコナリーを訪問する時、「犬の糞」の臭いがした…的な情景描写があるのですが、これ要ります?(汗、汗)とも思いました。多分リアリティーを出すために、実際にモデルにした場所の情景をそのまま描写したのではないかな?と思いますが、「犬の糞」の臭いはいるかなぁ~?と思いました。 その③。セクシーシーンが3、4か所(別々の女性と)あるのですが、自分的にはスピード感が落ちる感じがするので、セクシーシーンは1か所ぐらいでいいんじゃないかなと思いました。 その他については、戦闘シーンの迫力はさすが!と思いました。中盤のウォッチマンとの駆け引き、相手の行動を予測した戦略の立て方などは、とても興味深く面白かったです。また、クライマックスで、ウォッチマンの車をバイクで追うアレックスの凄まじいテンションが、鍛え抜かれた肉体と肉体のぶつかり合いという感じで読んでいるこちらのテンションも凄く上がりました。最後に、ウォッチマンがなぜMI5を裏切ったか?を知り、そしてエンディングまで読みますと、やるせない気分になります。ある意味「クリス・ライアンらしい結末ですね…」と思いました。ただ、クリス・ライアンの作品は基本的にあまりはずれがないと思います。今回もとても面白かったです。 | ||||
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されど、完成度は高い。相変わらず安定しているクリス・ライアン。 下世話で恐縮ですが、コストパフォーマンスが高いのですね。 分野は違うけれど「キャン○○賞」「ヒュー○○賞」「ネビュ○○賞」 その他、沢山受賞しました! ねえねえ!凄いでしょう! だから買ってください!文庫で1,000円以上しますが賞、取ってるんで・・・ しぶしぶ、買ってみるけれど、話がグタグタで訳がちんぷんかんぷん、 そんな失敗を多くの人がしていると思うのですね( -_-) そういう物差しで測ると、クリス・ライアンの世界は「○○賞」とは無縁だけれど、 「こりゃ駄目だ」というのが殆ど無い。物凄い軍歴もさることながら、 この人は巧いです。 で、この「ウォッチマン」は、映画「ジェイソン・ボーン」に似ている点が多いですね。 諜報機関の謀略の犠牲者の悲しい復讐劇。成就した後の悲しい結末が侘しい ですが、ラストは颯爽としています。 読んで間違い無い、買って失敗しない作品です。 | ||||
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戦闘シーンも含めていい意味で地味なストーリーです。激しい銃撃戦などを求めるとちょっと期待を削がれるかもしれません。「秘術を尽くした…」とありますが、川の中で延々と待ち続けて、あきらめかけた頃に…、などと基本的に忍耐勝負、+αで戦闘力といった感じです。むしろ最後まで背景に流れる、IRAやイギリス諜報部の残酷でえげつない情報戦の方が見所かもしれません。 かくいう私も最初に読んだときは特に印象に残らなかった作品ですが、期間をあけて読み返したところ、女性キャラクターの絡み方やその着地点、エンディング前後で明らかになるウォッチマンの本心など、地味な中にもクリスライアンっぽいストーリー展開で見せてくれていたことを再確認できました。逆にいえば、そこらへんが本作のエンターテインメント(フィクション)らしい部分でもあります。個人的にこういう結末は嫌いではありません。 | ||||
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SASで訓練をうけ、IRAに長期潜入した工作員ウォッチマン。時がたち、彼をIRAに送り込んだMI5幹部が次々と惨殺される。手口はどうみてもウォッチマンによるもの。ウォッチマンを極秘裏に抹殺するために選ばれたのはSAS大尉のテンプル。互いに手の内を知り尽くした2人が死闘を繰り広げる・・・。 冒険小説の王道を行くストーリー展開で、読みながらストーリーの次の展開がおおよそわかってくるのだが、プロの2人が繰り広げる熱い死闘、衝撃的な結末で一気に読ませる。クリス・ライアンは女性の描写もうまい。冒険小説ファンにとっては納得の1冊。 | ||||
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