虚ろなる十月の夜に
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あらすじ
切り裂き魔(ジャック)に吸血鬼(ドラキュラ)、名探偵(ホームズ)いずれ劣らぬ曲者たちが旧き神々(クトゥルー)に対峙する――十月の終わりの万聖節前夜に、そのゲームは行われる。《閉じる者》と《開く者》、旧き神々を崇拝する者たちとそれを阻止せんとする者たちの、世界の変革と保持を巡る戦い──《大いなる儀式》が。御主人切り裂きジャックと使い魔である犬のスナッフもまた、《大いなる儀式》の参加者である。彼らが来た村には、ドラキュラ伯爵、フランケンシュタイン博士らの姿があり、使い魔たちは儀式へ向け情報を集めている。スナッフは魔女ジルの使い魔である猫のグレイモークと頻繁に情報を交換するが、果たして彼女たちが味方なのかすらもわからないのだ。そして儀式の日が迫る中、参加者たちの周りに名探偵シャーロック・ホームズの影が見え隠れする──。著名なキャラクターたちとクトゥルー神話を融合させ、ネビュラ賞候補作ともなった、奇想横溢のゼラズニイ最後の長篇。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
虚ろなる十月の夜にの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
虚ろなる十月の夜にの総合評価:
8.00/10点 レビュー 11件。
感想一覧
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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その時、適切な数の人間が、適切な場所に引き寄せられ、ある者たちは道を開く手助けをし、他の者たちは道を閉ざす努力をする。誰が敵で誰が味方か。それはその時になるまで、そして終わるまでは誰にもわからない――。
19世紀末のロンドンを舞台に、怪人たちが暗躍と駆け引きを繰り広げるゴシック・サスペンス。
本作の主軸はゴシック✕クトゥルフ神話。小説から映画まで、ゴシック作品で有名なキャラクターたちがプレイヤーとなり、2つの陣営に分かれてゲームを行う。なにより、作中で主に描写されるのが、プレイヤーではなくその使い魔たちというのが、ゼラズニィ特有のユーモアを発揮させるのに役立っている。
しかしプレイヤーたちの駆け引きは紳士的で、物語の大半はゲームの準備に費やされるため、起伏の少ない展開に読者は序盤で本を閉じてしまうかもしれない。勿論作者はそれを想定しており、スパイスとしての副軸として、フーダニット(誰が犯人か?)な事件も用意している。これが双方を惑わせ、プレイヤーには混乱を、読者には面白みを与えてくれる。
クトゥルフ神話の方はと言うと、旧支配者の名前や魔導書の類が登場する程度かな、と思いきや、がっつりとその要素を散りばめている。ネタバレになるためにそのあたりは詳しく言えないが、クトゥルフ神話の "世界観" の方を好む人には、本書を楽しめるだろうし、クトゥルフ神話に無知な人でも楽しめる仕様となっている。