「茶の湯」の密室: 神田紅梅亭寄席物帳
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種別
長編
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あらすじ
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評判
「茶の湯」の密室: 神田紅梅亭寄席物帳の評価:
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「茶の湯」の密室: 神田紅梅亭寄席物帳の総合評価:
8.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本書で震災の陰を見るのは、今後このシリーズに登場してくることを作者も示唆している、新たなキャラクターの女子高生の登場にある。被災によって数少ない身寄りを失い、高校も退学してしまう彼女は、頭脳明晰で落語や茶道など古典の知識も深いが、心に傷を負った風変わりな少女である。著者は自分自身の経験を、こういう形で昇華させて新しいスタートを切ったのかと思った。
落語家を主人公としたミステリーは、北村薫の円窓師匠のシリーズがあるが、大学の落研で落語そのものを演じ、研究している作者ならではの作品で、残念ながら私などではとても追いつけない「落ち」がついている。落語好きでミステリー好きな読者をうならせる作品なのだと思う。
もう一編の「横浜の雪」は早くもシリーズ次作である。例の中退女子高生が、なんと主人公のもとへ弟子入りを希望してくる。そして、以前起こした猫殺しがもとで破門された弟弟子の事件の真相が明かされる。そこに病から回復しつつある師匠が絡んで、最後は思わず泣かされる展開が待っている。なかなかのほのぼのとした作品である。
何はともあれ彼の作品が世に出たことが、とてもうれしいのだった。