(短編集)

九時から五時までの男

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種別
短編集
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あらすじ

2003年11月30日 九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

サラリーマン同様にスーツ姿で9時から5時まで勤めるキースラー氏には、妻にも言えない秘密がある。いつものように仕事先に赴いた彼はおもむろに手袋をはめ、用意した包帯をガソリンに侵していった…氏の危険で魅惑的な仕事ぶりを描いた表題作ほか、高齢化社会の恐るべき解決法を提示した「ブレッシントン計画」、死刑執行人が跡継ぎ息子に仕事の心得を伝える「伜の質問」など、奇妙な味の名手が綴る傑作揃いの全10篇。(「BOOK」データベースより)

評判

九時から五時までの男の評価:

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九時から五時までの男の総合評価:

8.33/10点 レビュー 6件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.6
(5pt)

お前は死刑反対論者なのかね

エリンは1950年代から活躍したアメリカのミステリ作家で、若い頃からスティーヴンソンやモーパッサンなどに学び、短編の名手となる。長編としては『断崖』『ニコラス街の鍵』『第八の地獄』が邦訳されている。

本書は短編集"The Blessington Method and other strange tales"(1963年)の翻訳。10篇を収録している。すべて犯罪をあつかっている小説だが、探偵役は出てこない。むしろ犯罪者が描かれている小説というべきで、どれもおかしな犯罪ばかり。悪いことをしているという自覚がないばかりか、むしろ正義を執行していると信じて殺人を繰り返す人物さえいるのは、アメリカ的なセンスを感じる。「ブレッシントン計画」「倅の質問」は人間がどこまで堕落できるかを追求している文学作品という意味で、身の毛のよだつ傑作。評論家の瀬戸川猛資は、H・R・F・キーティングなどが推奨するエリンのもう一つの代表的な短編集『特別料理』を本書と比べて、「アホみたいなもの」と呼ぶ。それほど気に入っていたらしい。
九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150719551
No.5
(5pt)

お前は死刑反対論者なのかね

エリンは1950年代から活躍したアメリカのミステリ作家で、若い頃からスティーヴンソンやモーパッサンなどに学び、短編の名手となる。長編としては『断崖』『ニコラス街の鍵』『第八の地獄』が邦訳されている。

本書は短編集"The Blessington Method and other strange tales"(1963年)の翻訳。10篇を収録している。すべて犯罪をあつかっている小説だが、探偵役は出てこない。むしろ犯罪者が描かれている小説というべきで、どれもおかしな犯罪ばかり。悪いことをしているという自覚がないばかりか、むしろ正義を執行していると信じて殺人を繰り返す人物さえいるのは、アメリカ的なセンスを感じる。「ブレッシントン計画」「倅の質問」は人間がどこまで堕落できるかを追求している文学作品という意味で、身の毛のよだつ傑作。評論家の瀬戸川猛資は、H・R・F・キーティングなどが推奨するエリンのもう一つの代表的な短編集『特別料理』を本書と比べて、「アホみたいなもの」と呼ぶ。それほど気に入っていたらしい。
九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ 988) Amazon書評・レビュー: 九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ 988)より
4150009880
No.4
(5pt)

お前は死刑反対論者なのかね

エリンは1950年代から活躍したアメリカのミステリ作家で、若い頃からスティーヴンソンやモーパッサンなどに学び、短編の名手となる。長編としては『断崖』『ニコラス街の鍵』『第八の地獄』が邦訳されている。

本書は短編集"The Blessington Method and other strange tales"(1963年)の翻訳。10篇を収録している。すべて犯罪をあつかっている小説だが、探偵役は出てこない。むしろ犯罪者が描かれている小説というべきで、どれもおかしな犯罪ばかり。悪いことをしているという自覚がないばかりか、むしろ正義を執行していると信じて殺人に関わっている人物さえいるのは、アメリカ的なセンスを感じる。「ブレッシントン計画」「倅の質問」は人間がどこまで堕落できるかを追求している文学作品という意味で、身の毛のよだつ傑作。評論家の瀬戸川猛資は、H・R・F・キーティングなどが推奨するエリンのもう一つの代表的な短編集『特別料理』を本書と比べて、「アホみたいなもの」と呼ぶ。それほど気に入っていたらしい。
九時から五時までの男 (1967年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 九時から五時までの男 (1967年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JA6KQ4
No.3
(3pt)

イギリスのロアルド・ダールと並ぶアメリカが誇る異色短編作家、スタンリイ・エリンの独特な短編集

「異色短編」というジャンルに属する作品で、あとがきの解説にもあるけれど、日本ではロアルド・ダールの方が有名で、自分もロアルド・ダールの「キス・キス」、「あなたに似た人」は読んだが、スタンリイ・エリンの作品は初めてだった。二人は、イギリス出身のダール、アメリカ出身のエリンとライバルという位置づけらしく、交互にMWA賞(エドガー・アラン・ポー賞)を受賞している。

全般的には、解説でいわれているように、ダールが、珠玉の名作もあればイマイチの作品もあるのに対して、エリンの作品はどれも面白い、でも面白いんだけど、ずっと印象に残り続けるような作品では残念ながらない。結末もどんでん返しというものはなく、悪〜い印象をさらに刷り込まれる様な終わり方をするものが多い。

自分がなかでもいちばん印象に残ったのが、「ロバート」という作品で、学校の生徒がよい子のフリをしながら、担任の女教師を徐々に精神的に追い詰めて行くというちょっとサイコスリラーっぽい話。いまでこそ珍しくない話だが、1960年代にすでにそういう話を考え付いたというのがすごい。

それとは一風変わって、「蚤をたずねて」というのはちょっとコメディっぽく、蚤のサーカスをやる男が主役級の蚤を死なせてしまい、かわりの蚤を探すという話。蚤と意志を通わせて芸をさせるということだけど、本当にそんなことができるのか?また、観客はどうやって蚤の演技を観賞するのか、と興味をもちながら読んだ。
九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ 988) Amazon書評・レビュー: 九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ 988)より
4150009880
No.2
(3pt)

イギリスのロアルド・ダールと並ぶアメリカが誇る異色短編作家、スタンリイ・エリンの独特な短編集

「異色短編」というジャンルに属する作品で、あとがきの解説にもあるけれど、日本ではロアルド・ダールの方が有名で、自分もロアルド・ダールの「キス・キス」、「あなたに似た人」は読んだが、スタンリイ・エリンの作品は初めてだった。二人は、イギリス出身のダール、アメリカ出身のエリンとライバルという位置づけらしく、交互にMWA賞(エドガー・アラン・ポー賞)を受賞している。

全般的には、解説でいわれているように、ダールが、珠玉の名作もあればイマイチの作品もあるのに対して、エリンの作品はどれも面白い、でも面白いんだけど、ずっと印象に残り続けるような作品では残念ながらない。結末もどんでん返しというものはなく、悪〜い印象をさらに刷り込まれる様な終わり方をするものが多い。

自分がなかでもいちばん印象に残ったのが、「ロバート」という作品で、学校の生徒がよい子のフリをしながら、担任の女教師を徐々に精神的に追い詰めて行くというちょっとサイコスリラーっぽい話。いまでこそ珍しくない話だが、1960年代にすでにそういう話を考え付いたというのがすごい。

それとは一風変わって、「蚤をたずねて」というのはちょっとコメディっぽく、蚤のサーカスをやる男が主役級の蚤を死なせてしまい、かわりの蚤を探すという話。蚤と意志を通わせて芸をさせるということだけど、本当にそんなことができるのか?また、観客はどうやって蚤の演技を観賞するのか、と興味をもちながら読んだ。
九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150719551

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