ゴースト・ストーリー
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本作は1979年作で、キング「IT」は1986年作で、まるで設定を共有した別エピソードのように見えます。 太古の昔より人類と共存してきた「暗闇族」は、変身したり、幻覚を見せる能力を持ち、しばしば人間に干渉してきた。かつて「暗闇族」を撃退した青年達が初老を迎える頃、再度町に異変が起き始める。「暗闇族」は特殊な能力を持つが、しかし不死身ではなく、そう思わせているだけだ、として主人公達は「暗闇族」(の一員)との決戦に臨む。 「IT」とそっくりの設定ですが、青年編と成人編を並行して語るスタイルの「IT」が格段に分かりやすく面白い。一方、本作は焦点がなかなか絞られずに、エピソードが沢山広げられ、まだるっこく感じました。 敵は恐らく太古に飛来した異星人だろうとする「IT」が軽めなのに対し(娯楽指向)、本作は宗教における原罪や先住民族問題を連想させ、重たい(文学指向)。 | ||||
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ニューヨーク州の小都市 ミルバーンの名士4人が集うチャウダー協会。老境にさしかかったリッキー、シアーズ、ルイス、ジョンは集会を開いては自身の恐怖談話を語りあかしていた ・・・ 前半は、チャウダー協会の面々と、それを取り巻くミルバーンの住民たちの日々が描かれていく。過去の出来事に苛まれる4人の苦悩が、物語に重くのしかかってくる。タイトルから想起するような、明らかな怪異現象は、なかなかあらわれない。しかし、ふっと誰かがそばにいるような、じわじわとしたうすら寒さはつきまとっている。 狂気にかられたジョンの自殺を目の当たりにしたリッキーらは、今は亡き旧友の甥 小説家のドン・ワンダレ―を招聘することにした。チャウダー協会の問題解決に一役かってもらおうという意図だ。ドンがミルバーンに到着してから、この小さな町は恐ろしい死に見舞われるようになるのだった ・・・ 後半は、前半のじれったさをふっとばす展開を見せてくれるが、前半との振れ幅に若干とまどいを覚えてしまう。読み進めると、チャウダー協会、ミルバーンの住民、そしてドンの過去が、どのようなつながりを持っていたのかがわかってくる。前半の登場人物のさりげない会話や行動が、後々の出来事に意味を与えるので、多少退屈でもななめ読みせずにじっくり味わうべきだ。 死体の山を築いていく元凶は、ゴースト=幽霊というには、違和感がある。圧倒的な悪意といった方が良いだろう。徐々に斃れていく人々。はたしてチャウダー協会はミルバーンを救うことはできるのか ・・・ と続いていく。 読了するのに体力を要するが、報われるかどうかは前半の期待をどこのもっていたかに左右されそうである。しっとり、じわじわな恐怖譚を思い描くとハズレるかもしれない。現実と幻想が入り混じったような恐怖を煽り立てるシーンは絶妙なのだが。 本作品はフレッド・アステアの主演で映画化されておりますね。 | ||||
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ミルバーンという町で奇怪な現象が多発し・・・というお話。 訳者あとがきで翻訳した若島教授が指摘している通り、メタフィクション風に展開する、ホラー小説。といっても、現代文学のメタフィクションのような小難しい傾向の小説にはならないで、あくまでエンターテインメントの小説に徹している作品。 この小説を書くにあたって、著者のピーター・ストラウブは古今東西の恐怖小説やゴースト・ストーリー、怪奇現象や都市伝説、そういったサブカルチャーにあたる、怪異現象を研究・読破してこの作品を書いたそうで、この小説で過去から現在のホラーの要素を集約して総決算するという壮大な構想を胸にしたと聞いたことがありますが、確かにそういうホラーや恐怖小説をまとめて総括したかのような重厚な手触りがする大作になっております。所々辻褄の合わない部分が散見される所なども昔の恐怖小説でよくあったので、普通の小説なら欠点になりそうな所も敢えて取り入れているのもこの小説を完成させる上で必要なことだったと推測できます。 ただ、上記のように敢えて判りにくい構成にしてある為か、辻褄の合わない所など首を傾げながら読まざるを得ず、娯楽小説としてどうかな、と思ったのも事実です。実際にこの小説に関しては評論家やホラーのファンにも賛否両論があるそうで、私はまぁ賛成派ですが、キングの「IT」などと比べると若干落ちるように思えました。あとクラインの「復活の儀式」もこの小説への反発で書かれたそうですが、比較すると「復活の儀式」の方に軍配が上がるかも、と思いました。 とまぁ色々書きましたが、ホラーとして面白い小説であることは論を待たない作品だと思いました。 モダンホラー(死語)の巨匠の書いた力作。機会があったら是非。 | ||||
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「幽霊」という概念がキリスト教の方たちにはなかなか理解しきれないものだと思っていまいた。 確かに微妙な点で日本人の概念と食い違うものがあったとして。それでも大半の場面は共通しているものを感じました。 実はこの作品を知ったきっかけは、フレッド・アステアが出演していた同タイトルの映画でした。 その後大人になってこの本を探しだし、一度紛失してがっかりしていた後だけに、見つける事ができて嬉しかったです。 不安感に追い込んでいく情景が個人的には好きです。 | ||||
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頑張って下巻まで読んで下さい。これは読み応えのある作品ですから。 | ||||
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