螺旋階段
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初老の独身女性レイチェルは亡き兄の二人の子と一緒に一夏を過ごすために田舎の別荘を借りるが、そこはあたかも幽霊屋敷かのように奇怪な事件が次々と巻き起こる。勇敢で聡明なレイチェルは何かの陰謀に違いないと確信し全てが解決されるまでは別荘から立退かないことを決意する。亡き兄の二人の子を深く愛するレイチェルであったが一連の事件に何らかの関わりがありそうな二人は全てを率直には打ち明けてくれない。別荘の螺旋階段をめぐって謎が謎を呼び、さすがのレイチェルもついには恐怖の叫び声を上げるまでに追い詰められる。 作者はHIBK派ミステリ、つまり「もし~を私が知っていたら(Had I But Known)事件は~であったろう」の元祖と言われるが本書もレイチェルの一人称で語られ所々に散りばめられたHIBK記述により読者の興味を持続させるように工夫されている。特に終盤での真犯人との対決シーンは見事であり男性の探偵物とは一味違った手に汗を握るサスペンスが展開される。 また、家政婦リディとの軽妙なやりとりは笑いあり涙ありで二人の中年女性が生き生きと描かれていく。 若き探偵ジェイミスンが渋い役どころでホームズのような天才ヒーローではなく本物の探偵らしく地道な活動を続けていく。亡き兄の子をかばおうとするレイチェルにとってはジェイミスンも敵であり二人のやりとりも緊張感が漂う。ジェイミスンは内心ではレイチェルを信頼しているのであるがなぜか二人の間の距離を縮めてこようとはしない。それがまた謎を呼ぶことにもなる。 最後の一文にはなぜかグッと来るものがあった。考えてみると「螺旋階段」とは人生に待ち受ける様々な試練を象徴しているのかもしれない。何にも屈せずに人生を生き抜こうとするレイチェル(=作者)の健気な姿勢に感銘を覚えた。いずれにしても評判通りの古典的名作と思う。 サスペンスに大人の女性の生き生きとした描写を希望する方にお勧めします。 (在庫切れの方にも同じ内容を書きました) | ||||
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発表が1908年と、本格ミステリの幕開けより前の時代の作品です。 主人公のオールド・ミス(死語?)が特に推理を働かせるという見せ場はありませんが、埋められた死体をあばいたり、大活躍します。 発端の怪奇性、中盤のサスペンスは十分味わえます。 結末の以外性もたっぷりです。 | ||||
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