螺旋階段
評判
螺旋階段の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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螺旋階段の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
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作者はHIBK派ミステリ、つまり「もし~を私が知っていたら(Had I But Known)事件は~であったろう」の元祖と言われるが本書もレイチェルの一人称で語られ所々に散りばめられたHIBK記述により読者の興味を持続させるように工夫されている。特に終盤での真犯人との対決シーンは見事であり男性の探偵物とは一味違った手に汗を握るサスペンスが展開される。
また、家政婦リディとの軽妙なやりとりは笑いあり涙ありで二人の中年女性が生き生きと描かれていく。
若き探偵ジェイミスンが渋い役どころでホームズのような天才ヒーローではなく本物の探偵らしく地道な活動を続けていく。亡き兄の子をかばおうとするレイチェルにとってはジェイミスンも敵であり二人のやりとりも緊張感が漂う。ジェイミスンは内心ではレイチェルを信頼しているのであるがなぜか二人の間の距離を縮めてこようとはしない。それがまた謎を呼ぶことにもなる。
最後の一文にはなぜかグッと来るものがあった。考えてみると「螺旋階段」とは人生に待ち受ける様々な試練を象徴しているのかもしれない。何にも屈せずに人生を生き抜こうとするレイチェル(=作者)の健気な姿勢に感銘を覚えた。いずれにしても評判通りの古典的名作と思う。
サスペンスに大人の女性の生き生きとした描写を希望する方にお勧めします。