八月の博物館

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種別
長編
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あらすじ

2006年09月28日 八月の博物館

小学生最後の夏休み。少年トオルは、偶然に見つけた不思議な建物「THE MUSEUM」で、謎の美少女・美宇に出会う。あらゆる時代と場所へ、時空を超えて移動することが可能なこの建物の中で、過去のエジプトへ飛んだ二人。しかしその冒険は、長く封印されていた邪悪な力を召喚し、大人になった未来の自分自身さえも呼び寄せてゆく。壮大なスケールで展開する、物語のワンダーランド。(「BOOK」データベースより)

評判

八月の博物館の評価:

5.50/10点 レビュー 2件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点5.50pt

八月の博物館の総合評価:

6.75/10点 レビュー 28件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(4pt)

作者の苦悩が伝わってくる難解小説

分厚い小説でした。何しろ600ページを超える長篇です。そのため満足感が相当得られました。ページ数を確認せずAmazonで注文したので、こんなにも重厚な本だとは思いませんでした。
本作はSF要素を孕んだ奇書だといえます。あらすじとしては、主人公である少年が、学校帰りに、いつも通らない道に寄り、不思議な博物館を訪れます。そこはミュージアム・ミュージアムと紹介されるとおり、世界各地、しかも時を超えて昔のミュージアムの作品を見られるという、魅力的な場所です。そこで出会った少女と冒険をします。一方、古代エジプトの考古学者のパートも並行して描かれます。
そのエジプトの蘊蓄が凄まじかったのが、私に難解に感じさせた一つです。聞き馴染みのないカタカナ語が並べられ、元々エジプトの地理やら歴史やら知識がないと、頭に入って来づらいです。作中、二度ほど藤子不二雄先生の「恐竜の話を描くんだったら、恐竜博士になるくらい恐竜について勉強しなさい」という名言が引用されており、それを忠実に守っているのだとわかります。
そして、もう一つのパートは、とある作家の執筆風景です。物語の前半では執筆パートは少なめですが、後半になると執筆パートが増えていきます。
この物語を奇書だと表現したのは、これらのパートの構造です。あまり語るとネタバレになりますし、読み終えて消化不良の私自身、まだ物語の仕組みがイマイチ理解できていません。ただ、作者が、物語の創作そのものに苦悩して書き上げたのだろうことは伝わってきました。研究者というバックグラウンドがあるだけに、頭の構造が凡人には伝わりづらい難点がありました。

ただ、作中の主人公の夏休みの風景は昔懐かしさを思わせる美点があります。推理小説を読んだり、友人と雑誌を作って推理小説の共作をしたり、充実した夏休みを過ごしていて羨ましかったです。私の小学生時代の夏休みなどボケっとしていたので、もう少し遊んでおけば良かったと、しみじみ思いました。
どうして博物館に不思議な力があるか、科学的に説明もされていてプラス評価にもなります。

タイトルから子供向けのファンタジー作品だと侮るなかれ、読解困難な難解小説です。ラノベ過ぎるのも良くないですが、読者を置いてけぼりにするような設定も考えものだと思いました。
設定はおもしろいのに巧く活かせなかった惜しい小説という印象です。複雑な小説や、古代エジプトについて造詣の深い方はぜひ。

蛇足ですが、文中に、国語の問題について、筆者が何を主張したいかわかるわけないという意見に、大きく賛同しました。
蛇足ついでに、河出文庫から新しく発売された本作を読んだのですが、482ページに、亨(主人公の名前)は"美学"の両手を振り払ったとあり気になりました。"美学の両手"なんて表現があるのだろうかと疑問に感じ調べても出てきません。ひょっとしてこれは、"美宇"という少女の名前ではないか、誤植ではないでしょうか。

bamboo
NU17PFML

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26
(1pt)

作者の「言い訳エッセイ」が読みづらい

本当につまらない!作者の産みの苦しみのエッセイがしょっ中出てきて物語が中断される。言い訳を読んでいるようで見苦しい。楽屋オチは単に物語を退屈にするだけ。亨の話とエジプトの話、2つにすべきだったと思う。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.25
(1pt)

作者の「言い訳エッセイ」が読みづらい

本当につまらない!作者の産みの苦しみのエッセイがしょっ中出てきて物語が中断される。言い訳を読んでいるようで見苦しい。楽屋オチは単に物語を退屈にするだけ。亨の話とエジプトの話、2つにすべきだったと思う。
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065
No.24
(1pt)

作者の「言い訳エッセイ」が読みづらい

本当につまらない!作者の産みの苦しみのエッセイがしょっ中出てきて物語が中断される。言い訳を読んでいるようで見苦しい。楽屋オチは単に物語を退屈にするだけ。亨の話とエジプトの話、2つにすべきだったと思う。
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4048732595
No.23
(3pt)

小説好は読んで,一度立ち止まって考えてほしい本.小説ってなんだろうかと

SF・ファンタジー・歴史・純文学,すべてを融合させたかなり挑戦的な小説だと感じた.
 ひと夏の少年の成長と青春・冒険が繰り広げられると思ったら,
エジプトが舞台の歴史ロマンが展開されたかと思えば,一人の小説家のリアルな葛藤が描かれる.
全ての物語を巧く融合させ,新たなエンターテイメントを形成している.

 そしてただのエンターテイメントではなく,小説とは何なのか,
作者本人が葛藤しているようにも思えるが,
これは読者に対する問いかけ,いや,挑戦ではないかとさえ思える.

 しかも軸となるテーマには博物館とは何か,どんな役割があるのかを,
「博物館の博物館」を見せることで示している.

 これだけのテーマをここまで簡潔に,無理なくまとめているのはすごい.
この小説家と同じように,それ以上に葛藤し考えたのが伝わってくる.
八月の博物館 Amazon書評・レビュー: 八月の博物館より
4101214336
No.22
(3pt)

小説好は読んで,一度立ち止まって考えてほしい本.小説ってなんだろうかと

SF・ファンタジー・歴史・純文学,すべてを融合させたかなり挑戦的な小説だと感じた.
 ひと夏の少年の成長と青春・冒険が繰り広げられると思ったら,
エジプトが舞台の歴史ロマンが展開されたかと思えば,一人の小説家のリアルな葛藤が描かれる.
全ての物語を巧く融合させ,新たなエンターテイメントを形成している.

 そしてただのエンターテイメントではなく,小説とは何なのか,
作者本人が葛藤しているようにも思えるが,
これは読者に対する問いかけ,いや,挑戦ではないかとさえ思える.

 しかも軸となるテーマには博物館とは何か,どんな役割があるのかを,
「博物館の博物館」を見せることで示している.

 これだけのテーマをここまで簡潔に,無理なくまとめているのはすごい.
この小説家と同じように,それ以上に葛藤し考えたのが伝わってくる.
八月の博物館 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 八月の博物館 (角川文庫)より
4043405065

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