アースクエイクバード
- 映画化 (231)
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私はこういう小説はあまり好きじゃありません。 | ||||
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外国の方が読むと、日本の風俗文化や考え方に興味をそそられるでしょうが、私はこの内容で、英推理作家協会のミステリー賞とは驚きです。ネトフリでも(本編解説のみ)「エクス・マキナ」のアリシア様が主演とは、やはり選択の間違いでしょう?? | ||||
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日本下げではなく、日本上げでもなく、かといってトンチキ日本でもない、地に足がついた日本を描いた小説。作者はこれがミステリの賞をもらったことに戸惑ったらしいが、さもありなん。 | ||||
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殺人事件が出てきますが、犯人当てのミステリというよりも、主人公の心象風景を丁寧に描いた、(私の読んだ限りでは30~40年前の)群像新人文学賞やすばる文学賞の受賞作に似た感覚を覚える作品でした。 とはいえ、殺人事件をモチーフに破局を迎えるゼロ時間に向かっていくという、はっきりとしたストーリーラインを持った作品ですし、分量も短いので、普段読書をしない人も年末年始のお休みのお供に読んでも楽しめるであろう、読みやすい物語だと思います。 | ||||
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2001/12月に単行本の「アースクエイクバード」を読んでいました。その時は、この小説について何を思ったのでしょう。Netflixで映画化されたと聞いて、kindleで「アースクエイクバード "The Earthquake bird"」(スザンナ・ジョーンズ 早川書房)を再読しました。 舞台は日本。翻訳を生業にしているルーシーは、東京湾で見つかった遺体が彼女の友人のリリーではないのかと疑われ警察から尋問を受けることになります。そして、その尋問の間、子供時代からこれまでの自身の「回想」に深く埋没していくことになります。 リリーは誰に殺害されたのか?何があったのか?何故殺害されたのか?ミステリーとして読もうとした場合はそれが要になりますが、作者は、そのことよりもむしろ(その頃の)東京で一人暮らしをする外国人女性の生活、恋、心理、雰囲気を描こうとしてますね。そして、それはとても成功しているのだと思います。恋人、禎司とのロマンティックな出会いから、リリーの思いは次第に執着に塗れた「ラブ・アディクション」という名の病に変換されていきます。「恋」という名のアディクションは、ひとつの進行性の「病」ですから、手の施しようのない「暗闇」の中を泳ぎながら、相手への不信と疑心暗鬼、嫉妬に苦しめられ、ついには<自我>が崩壊していくプロセスがスリリングに描かれているのだと思います。そのことは、2001年に読んだ時の感想とあまり変わりがありません。 現時点、映画は未見です。 何故この小説が映画化されることになったのか?今では、そのことの方に興味がありますね。製作がリドリー・スコットですから、「ブレード・ランナー」のような夜を表現したかったのか?英国から見た日本は未だに"Cool Japan"なのだろうか?主人公ルーシーの役は、アリシア・ビカンダーだそうですね?その配役を聞いただけでも、小説と映画は明らかに別物なのだと感じました(笑) この小説はスリラーとしてはNoですが、「東京」という街が一際憂いを帯びて描かれていると思います。 | ||||
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英国ヨークシャー出身で日本語を学んだLucy Fryは東京で翻訳会社に勤めている。ある日、東京の警察に連行されて尋問を受ける。Lucyは同じくヨークシャー出身の女性Lilyの遺体が発見され、Lucyが第一容疑者にされているのだ。取調室の中でLucyは自らが東京へやってきた事情、東京で知り合ったTeijiという日本人の恋人のこと、そしてLucyとの出会いのいきさつをひとり回想し始める…。 -------------------------- 私がこの20年近くも昔の小説を手にしたのは、実はこれが近々映画化されるというニュースを耳にしたからです。Netflixオリジナル作品として配信されると知り、いち早く活字で楽しんでみようと思ったのです。 2001年に英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した作品とのことです。作者のSusanna Jonesも日本で暮らした経験があり、Lucyの東京生活の描写は執拗なまでに細かくかつ正確です。日本人であれば見落とすようなこと、気にせず見過ごしてしまうこと、当たり前すぎてそんなことにこだわるなんて病的だと考えてしまうことを、これでもかと執拗に描くのです。外国人視点の妙をそこに味わうことはできました。 Lucyは1965年生まれで、小説の時代設定は21世紀に入ったばかり。携帯電話やインターネット、電子メールの類は登場しません。アナログ機器しかない時代だからこそ、異国の情報も手軽には手に入らず、現代的通信機器があれば起こらないような男女のすれ違いや思い違いがあって、それがミステリアスな事件を生んでいくことになります。 そうした時代設定もさることながら、Lucyが極東の異郷の地に身を置くからこそ、外国人である彼女の日々はどこか浮世離れして非現実的・幻想的な雰囲気に包まれています。そして殺人容疑をかけられたことによってその度合いがいや増していくのです。時にLucyが一人称と三人称を自在に切り替えて自身を語る点も読者を幻惑させます。 ただ、私自身が東京の一生活人であるせいか、Lucyの目に映る東京は私の目に映る東京と大きく趣を異にします。そのことを、異国小説を読む愉悦にひたる一助と感じるか、どこか現実味の薄い東京譚として冷めた目で見るかはわかれるところでしょう。私は限りなく後者に心が傾きながら頁を繰りました。おそらく私たちがインドやモロッコを舞台にした小説を楽しむように、外国人はこの東京譚を楽しめるのでしょうが。 さらにいえば、終幕、通常の推理小説のようなすっきりとした真相解明にはたどり着けないもどかしさも残ります。 英語はペーパーバック初心者にはまったくと言ってよいほど抵抗なく読める、簡明平易なものです。「押し入れ」はfuton cupboardだとか、「枝豆」はsalty green soy beansだとか、英語学習効果も多少あるでしょう。 . | ||||
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