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アースクエイクバード



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アースクエイクバードの評価: 3.85/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

東京・佐渡島滞在日記か?

外国の方が読むと、日本の風俗文化や考え方に興味をそそられるでしょうが、私はこの内容で、英推理作家協会のミステリー賞とは驚きです。ネトフリでも(本編解説のみ)「エクス・マキナ」のアリシア様が主演とは、やはり選択の間違いでしょう??
アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.12:
(3pt)

ミステリ?

日本下げではなく、日本上げでもなく、かといってトンチキ日本でもない、地に足がついた日本を描いた小説。作者はこれがミステリの賞をもらったことに戸惑ったらしいが、さもありなん。
アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.11:
(5pt)

ミステリというより、純文学系かな

殺人事件が出てきますが、犯人当てのミステリというよりも、主人公の心象風景を丁寧に描いた、(私の読んだ限りでは30~40年前の)群像新人文学賞やすばる文学賞の受賞作に似た感覚を覚える作品でした。
とはいえ、殺人事件をモチーフに破局を迎えるゼロ時間に向かっていくという、はっきりとしたストーリーラインを持った作品ですし、分量も短いので、普段読書をしない人も年末年始のお休みのお供に読んでも楽しめるであろう、読みやすい物語だと思います。
アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.10:
(3pt)

スリラーとしてはNo。一際憂いを帯びた東京

2001/12月に単行本の「アースクエイクバード」を読んでいました。その時は、この小説について何を思ったのでしょう。Netflixで映画化されたと聞いて、kindleで「アースクエイクバード "The Earthquake bird"」(スザンナ・ジョーンズ 早川書房)を再読しました。
 舞台は日本。翻訳を生業にしているルーシーは、東京湾で見つかった遺体が彼女の友人のリリーではないのかと疑われ警察から尋問を受けることになります。そして、その尋問の間、子供時代からこれまでの自身の「回想」に深く埋没していくことになります。
 リリーは誰に殺害されたのか?何があったのか?何故殺害されたのか?ミステリーとして読もうとした場合はそれが要になりますが、作者は、そのことよりもむしろ(その頃の)東京で一人暮らしをする外国人女性の生活、恋、心理、雰囲気を描こうとしてますね。そして、それはとても成功しているのだと思います。恋人、禎司とのロマンティックな出会いから、リリーの思いは次第に執着に塗れた「ラブ・アディクション」という名の病に変換されていきます。「恋」という名のアディクションは、ひとつの進行性の「病」ですから、手の施しようのない「暗闇」の中を泳ぎながら、相手への不信と疑心暗鬼、嫉妬に苦しめられ、ついには<自我>が崩壊していくプロセスがスリリングに描かれているのだと思います。そのことは、2001年に読んだ時の感想とあまり変わりがありません。

 現時点、映画は未見です。
 何故この小説が映画化されることになったのか?今では、そのことの方に興味がありますね。製作がリドリー・スコットですから、「ブレード・ランナー」のような夜を表現したかったのか?英国から見た日本は未だに"Cool Japan"なのだろうか?主人公ルーシーの役は、アリシア・ビカンダーだそうですね?その配役を聞いただけでも、小説と映画は明らかに別物なのだと感じました(笑)
 この小説はスリラーとしてはNoですが、「東京」という街が一際憂いを帯びて描かれていると思います。
アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アースクエイクバード (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.9:
(4pt)

(2018年―第70冊)これは英国Picador社版のペーパーバックのレビューです。

英国ヨークシャー出身で日本語を学んだLucy Fryは東京で翻訳会社に勤めている。ある日、東京の警察に連行されて尋問を受ける。Lucyは同じくヨークシャー出身の女性Lilyの遺体が発見され、Lucyが第一容疑者にされているのだ。取調室の中でLucyは自らが東京へやってきた事情、東京で知り合ったTeijiという日本人の恋人のこと、そしてLucyとの出会いのいきさつをひとり回想し始める…。

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 私がこの20年近くも昔の小説を手にしたのは、実はこれが近々映画化されるというニュースを耳にしたからです。Netflixオリジナル作品として配信されると知り、いち早く活字で楽しんでみようと思ったのです。

 2001年に英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した作品とのことです。作者のSusanna Jonesも日本で暮らした経験があり、Lucyの東京生活の描写は執拗なまでに細かくかつ正確です。日本人であれば見落とすようなこと、気にせず見過ごしてしまうこと、当たり前すぎてそんなことにこだわるなんて病的だと考えてしまうことを、これでもかと執拗に描くのです。外国人視点の妙をそこに味わうことはできました。

 Lucyは1965年生まれで、小説の時代設定は21世紀に入ったばかり。携帯電話やインターネット、電子メールの類は登場しません。アナログ機器しかない時代だからこそ、異国の情報も手軽には手に入らず、現代的通信機器があれば起こらないような男女のすれ違いや思い違いがあって、それがミステリアスな事件を生んでいくことになります。

 そうした時代設定もさることながら、Lucyが極東の異郷の地に身を置くからこそ、外国人である彼女の日々はどこか浮世離れして非現実的・幻想的な雰囲気に包まれています。そして殺人容疑をかけられたことによってその度合いがいや増していくのです。時にLucyが一人称と三人称を自在に切り替えて自身を語る点も読者を幻惑させます。
 ただ、私自身が東京の一生活人であるせいか、Lucyの目に映る東京は私の目に映る東京と大きく趣を異にします。そのことを、異国小説を読む愉悦にひたる一助と感じるか、どこか現実味の薄い東京譚として冷めた目で見るかはわかれるところでしょう。私は限りなく後者に心が傾きながら頁を繰りました。おそらく私たちがインドやモロッコを舞台にした小説を楽しむように、外国人はこの東京譚を楽しめるのでしょうが。
 さらにいえば、終幕、通常の推理小説のようなすっきりとした真相解明にはたどり着けないもどかしさも残ります。

 英語はペーパーバック初心者にはまったくと言ってよいほど抵抗なく読める、簡明平易なものです。「押し入れ」はfuton cupboardだとか、「枝豆」はsalty green soy beansだとか、英語学習効果も多少あるでしょう。

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アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.8:
(4pt)

Excellent gaijin view

I had really wanted to give this book a 5-star rating. Any foreign person who has lived and worked in Japan, rather than being just a short-term tourist, will feel the depth and honesty of the depiction of life in Tokyo. I doubt that I've read a better description of life in Japan as a "gaijin". This is a love triangle murder story, which builds up to the finish over the course of the story. However, it just totally fell apart in the final pages, as if the author hit a deadline to be published so rushed off the final few pages. That really disappointed me as the rest of the book had been so well laid out and written. Regardless, it was a very good book and I'm glad I read it. But, might I suggest a different cover as the Japanese woman dressed in a yukata or kimono has nothing at all to do with the story and just reinforces the exotic Japan image!
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No.7:
(4pt)

面白かった

日本で暮らすイギリス人の目を通して語られる事件
些か、病的な傾向はあるにせよ、ストーリーの展開、文章の面白さは秀逸でした
その割に結末はあっさりだったのかな?
どう解釈するかは、読み手次第です

他の作品も読んでみたくなりました
アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.6:
(5pt)

ぜひ英語で読んで欲しい本です。

ミステリーという中枢を外さないまま、異国での生活、恋愛関係が織り交ぜられ
ミステリー、旅行記・エッセイ、恋愛ストーリーの3本立てのような本です。
海外生活を少しでも経験したことのある人なら、懐かしく思えることでしょう。
日本で英語教師をされていた著者ならではの配慮か、英語はとてもシンプルで読みやすいです。長さも5万語超で、PBの約半分程度です。
これを翻訳してしまったら、どんなに名訳でもニュアンスは伝わらないだろうなと思います。
自分が海外に旅立ったつもりで、ぜひ英語で読んでみて欲しい本です。
アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.5:
(3pt)

少し変わったミステリー

著者のSusanna Jonesは教師としてまたラジオのシナリオ作家として日本に住んだことのあるイギリス人である。彼女のデビュー作であるこの作品は、海外で「簡潔な文章を自信を持って書いた作品」という評価を得たようだが、その評価は当を得ていると思う。イギリスの女性が日本の男性と恋に陥る。そこにもう一人のイギリスの女性が登場し、殺人事件が起こる。その犯人は誰か、という点を、読者は主人公の独白から想像しようとするのだ。結末は読者の想像に任されているというのがこの作品の特徴である。ミステリーや推理小説としてこの作品を読むと失望するだろう。むしろイギリス女性の日本に関する考えや観察を知るつもりで読むと面白いと思う。作者の旅行先の描写は見事で、小説の表現力に幅を持たせている普段、分かりやすいアメリカのミステリー作品を読んでいる人は、「変化」のためにこのような作品も読むのもいいだろう。しかしあまりペーパーバックのミステリーを読み慣れていない人はすぐに飛びつくのはお勧めしない。この作品はどことなく「玄人好み」のところがあるからである。なお、英語は極めて分かりやすい。シドニーシェルダン級の読みやすさである。
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No.4:
(5pt)

The Earthquake Bird

読み進むうちにどんどん深みにはまっていくという感じがした。これは今までの本とは違う。著者の最初の作品ということに驚いてしまうくらいすばらしい推理小説だ。それに英語も平易で読みやすい。結末は尋常でなく、十分な余韻を持たせるほど実にうまい。この書き方はどこかで読んだことがある、と考えたら、思い出した・・・Colin Dexter。東京を舞台にした本格派推理小説の登場だ。次の作品が待ちどうしい。
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No.3:
(3pt)

ちょっと期待はずれ

東京を舞台にしたサスペンスで、英国推理作家協会最優秀新人賞受賞作、ときいて、期待しすぎたのか、読後感はいまいちだった。
確かに細かい心理描写はされているが、ストーリーにあらが目立つ。いや、翻訳が悪いのかもしれない。なにしろ主人公の一人称が「あたし」というのは、はすっぱな響きでいただけない。ルーシーは地味で内向的な性格だから、ちゃらちゃらした感じの「あたし」というのはいかにも似つかわしくないのだ。同じ日本を舞台にしたミステリーなら、スジャータ・マッシーのシムラ・レイシリーズ「雪殺人事件(The Salaryman's Wife)」をおすすめする。
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No.2:
(4pt)

静かな雨が降り続く、東京の夜が見えてくる

英国推理作家協会賞 最優秀新人賞受賞作品ということだが、同賞の前年受賞作品は
ボストン・テランの「神は銃弾」。作風は全く違うが、どちらも文学的な色合いが強い作品
と言う意味では共通しているかもしれない。
主人公であるイギリス人のルーシーが見る東京は、外国人から見た日本としてよく表現される
「エキゾチックな街」ではなく、「干渉されない」ことに対する安心と、その代価としてつきまとう
「孤独」を抱えて大都会にひとりで暮らす人間の目に写るリアルな東京であり、
非常に切ない気持ちにさせられる。
最終的に物語としてはある種の決着が着く。しかしルーシーの心の闇は続いて行く。
そんなラストに背筋が寒くなったのは私だけだろうか・・。
アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083840
No.1:
(4pt)

心理サスペンス

独特の心理描写にぐいぐい引き込まれる。
ミステリー・ファンでなくてもオススメ。
過去を切り捨て、異国で暮らすということがせつなく描かれている。
アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083840

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