凍てついた夜
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主人公がどん底から這い上がっていくハードボイルドが好きだ。 主人公は敏腕警察官で美貌のブロンド。 かつ重度のアルコール中毒。 飲酒しての勤務での誤射殺人によって市警を馘首に。 弁護士の夫から離婚され、 やがてグラス一杯の酒を手に入れる金のためにホームレスの娼婦となる。 マシュウ・スカダーも裸足で逃げ出す貫禄ではないか。 美貌の敏腕警察官は如何にして酒毒に侵され、 幸福な家庭を手放して路上の売春婦になったのか。 主人公は連続殺人事件に巻き込まれたことで自尊心を少しずつ取り戻していく。 それを支える仲間達がまたいいんだ。 90年代刊行のリンダ・ラ・プラントの女性探偵3部作 「凍てついた夜」「渇いた夜」「温かな夜」奥村章子訳は ミステリというより犯罪要素多めのロマンス小説といった趣き。 冗長な部分もないではないが、 登場人物たちの魅力に後押しされて、えいやあと読み切る。 超B級作品だが最終巻の終盤にはココロが激しく震えてしまったぞ。 ここを味わうために3部作4冊を読むのもありだと思うが、どうか。 | ||||
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兎に角ヒロインが常識的な幸せにならないのがリアルでよい。 ミステリとしての醍醐味よりも、アル中ヒロインの泥沼を文字どうり転げまわるような状況の方に魅力がある。「救われる」だの「癒される」だのと甘っちょろい感傷の昇華はなく、折角積み直した自分を酒でまたボロボロにしてしまう人としての脆さが容赦なく書かれている。堕るだけ落ちたところから、泣きながら僅かにのこった自尊心のピースを集めてゆく過程を読む本。 徐々にアベレージになってゆくシリーズ後続2作品よりもハードで面白い。 | ||||
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