埋められた時計
- 弁護士ペリー・メイスンシリーズ (82)
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ペリー メイスン第22話。負傷した復員兵、タイヤの配給、戦時時間(太陽時間より1時間早い。1942年2月から省エネのため施行)などの道具立てが時代を感じさせ、多少の法律違反はものともしない時期の行動派ペリーが嬉しいです。銃は38口径コルト複動式(ダブルアクションですね)六連発リボルバー、シリアル14581が登場。約5年前に入手した、ということなので、ディテクティブSPかオフィシャルポリス(いずれも1927年登場、38SP弾使用)かと思いましたが、どちらもシリアルが6桁です。シリアル14581で38口径のコルト製リボルバーを探したら、1907年製ポリスポジティブ(38S&W弾)と1909年製ポリスポジティブスペシャル(38SP弾)を発見。でも女性の護身用なのでコンパクトなディテクティブSPが相応しい様な気がします。(作者が実在のシリアルを避けるために最初の桁を省略した、と仮定するとディテクティブSPなら1933年製、オフィシャルポリスなら1927年製ですね) | ||||
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殺人現場に近い山中に、なぜか時計が埋められていた…という奇妙きてれつな謎がメイスンを、そして読者を惹き付ける。もしこの埋められた時計が、主人公と読者をそそるだけのもので、特に意味はなかったとしたら、非常に腹が立っただろう。でも、そんな心配は無用だったので、安心した。本筋もおもしろかったが、それ以上に興味深かったのは、この小説が第2次世界大戦中の1944年に書かれたため、戦時下のアメリカの市民生活が垣間見える事である。当時は物資統制、特にガソリンとゴム(タイヤ)の規制が厳しく、車社会のアメリカには大きな影響を与えていた模様。地面のタイヤの跡を調べたメイスンが「新しいタイヤだ、今のご時世で新しいタイヤを支給されるのは"特権階級"に違いない」と車の持ち主を割り出す等、戦争の影響がさりげなく話に取り入れられているのが興味深かった。 | ||||
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