人間の天敵
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初版刊行(参考)
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短編集
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あらすじ
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評判
人間の天敵の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
人間の天敵の総合評価:
10.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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森村作品は人間に対する深い洞察(人間同士に必然的に生じる利害関係や因果関係など)を<社会派>的な観点から鋭く描き出している。「腐食の構造」や「鉄筋の畜舎」といった彼の造語も、現代においてこそむしろその重みを増している印象が強い。高度情報化社会やグローバリゼーションの時代に突入し、世界はこれまで以上に激動・変革そして不確実な様相を呈している。人間は文明・技術を進化させるべく優れた能力を発揮してきているが、その反面、人間は愚かで悲しく儚い存在であることもまた事実である。
本書の「人間の天敵」という表題が物語るように、人間の天敵は「人間の欲望」であるとともに「人間自身」であるといっても過言ではない。人間社会はそうした意味で幾重にも十字架を背負っているのだ。森村誠一はいわば「人間道場」において格闘し続けているのである。年配の世代ではなく、むしろ20・30代といった若い世代に本書などが読まれることを私は密かに期待している。本書は「人間の天敵」を含め、計4本の作品が所収されている。第3作品の「殺人のフェロモン」は動植物に関する該博な知識を要する小説であり、森村氏の綿密な取材活動とともに、彼の尽きることない知識欲に圧倒される。いずれも彼の「こだわり」が随所にみられる好作品であった。