野性の条件
- ストーカー (52)
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一読して感じたことは、著者の得意とする登場人物に味がないことです。 物語の構想も安物の冒険活劇みたいに感じられ、重みがありません。 「アネックス」という組織の中心人物である巨勢玲子の人物像がはっきりしない点と、組織の在り方自体にも現実味がなく、只寄り合いだけの人間の集まりでは面白みが感じられません。 巨勢玲子をもっと強く表に出して欲しかった気がします。 「野性の条件」という題名よりは、只単に「変身」としただけの題名で良かったようにも思えます。 森村氏にエンタテインメント小説は似合わないのではと強く感じた次第です。 | ||||
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人間の野性とは戦時、またはそれに近い極限の状況で、最大限に発揮され、平時または平穏な日々の中では、失われてしまうものだと、本書全体で著者は主張する。もともと、哀川の人生は平穏過ぎた。こんな状態では、彼の野性は沈黙したままだった。しかし、アネックスにより人生のスタイルが変わった時から、野性が剥き出しになった。それは、我々の人生に例えると、希望に満ちた時期に相当する。人生の斜陽を迎えると、野性も消えるのか? そして、哀川が一応の平穏をつかむまで、どれだけの犠牲が必要だったろう。それは、ほとんど戦争に近いものだった。戦闘場面の描写がリアルだ。ただ、本書の主張に沿うと、野性を維持するためには、平和が訪れてはならない事になる。それは、あまりにも過酷だ。 本書は含蓄のある終わり方をする。 自分自身の野性にあてはめてみると、共鳴する部分が多い。 | ||||
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