蜘蛛の微笑
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世界的形成外科医、リシャール・ラファルグの家に軟禁されている絶世の美女エヴを世間は健康に難が有るラファルグの内縁の妻だと考えていた。 銀行強盗時に警官を射殺し逃亡生活を送る無頼漢アレックスは、偶然TVでリシャールの天才的技術を観て、彼を強迫し整形手術をさせる為に、エヴを誘拐するが。 常に大胆な脚本の映像化に挑むペドロ・アルモドバル監督『私が、生きる肌(2011)』の原作小説。 フランスのティエリ・ジョンケの現状唯一の翻訳作品。 原題は「Mygale(蜘蛛)」 映画を先に拝見し、かなり大胆な脚色がアルモドバルの手に依って行われている事は解りましたが、一番の骨子の部分は同様ですので、残念ながら小説を読む楽しみの何割かは失われていました。 それでも、数時間ですんなり読める長さとコナレタ翻訳で、最近小説離れが進んでいた評者でも非常に楽しく読めました。 もし、原作を映画より先に拝読すれば逆に映画の楽しみの数割は減じてしまったでしょう。 それ位、読み進める内に解ってくる「ある秘密」が艶めかしくも衝撃的です。 少しずつ関係が有る3人の人物のエピソードの糸が蜘蛛の営巣の如く後半部に全容を見せる様子はお見事。 | ||||
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3つのかたられる物語。 犯人や動機が何かというより、一見ばらばらの物語がどのように収斂していくかというかたりの構造がこの小説の中心となる謎です。 ちょっとグロですが、かたられる言葉のイメージに乗って、あっという間に読み終えました。 構えて読めば、おちは予想がつくかもしれませんが、あえて騙されるつもりで読んだほうが面白いでしょう。 ただ、「愛の物語」でまとめるキャッチコピーには?です。 | ||||
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「殺人交叉点」なんて小説もありましたが、フレンチ・ミステリってのは、この手の小手先宙返り(侮蔑にあらず。為念)が多いんすかね。。なんて、そんなにおフランスもの読んでるわけぢゃないから、偏見か。きっと。 ページも少ないし、内容も、文章も容易。それなりに驚けて、かつ笑える。列車や飛行機の中で、旅の暇つぶしに読むのには最適ぢゃないかしらん。え、だから本当に褒めてるんだってばさ。ファミレスが高級フランチより遥かにありがたいシチュエーションっていくらでもあるでしょ? 強いて難点を挙げるなら、もっとエロエロにして欲しかったな。淫靡だ未成年禁止だって、この程度かぁ。おぢさん期待して読んだのに・・・ってそれこそお門違いっスね。失礼しました。 | ||||
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3つの話が同時進行していくのだが、中盤までは全く先が読めない。 ところが、3つの話が交差するところから、驚愕と同時に、運命の悪戯が加速度的に進んでいく。 監禁モノというと、じっとりじめじめとサイコな暗いものを想像しがちだが、ここには痛みは出てこない。 どちらかというと、性的な(とてももどかしいものだが)感じが緩々と続く。ヴァンサンの話の部分は、婦女子(私も含めて)にとっては非常に楽しめるもので、ぜひお薦めしたい(笑)。 アレックスの話の部分は、笑えるところもちょこちょこあり、変質的な話の中での息抜きにもなる。 訳者の方がおっしゃってるように、何の予備知識もなく読むことをお薦めする。 イアン・バンクスが好きな方は、きっと気に入ると思う。薄い本な上、翻訳が非常に巧いせいか、すらすらとあっという間に読める。 終わり方も非常に良い。ぜひ、ハリウッドではなく、フランスで映画化してほしい。 | ||||
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