私が、生きる肌
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映画未見ですが、アルモドバルが映画化した、という事と形成外科医が登場する、というストーリー、そして表紙の写真を見て、ピンとくるものがありました。色んなジャンルの本(BLも含みます)を読む人が上記の情報と併せて読めば、最初の20頁程で、ヒロインのエヴがどんな女性か、という事は予想がつくと思います。発表当時の1984年よりも、読者は気付き易くなっているでしょう。でも。三人の登場人物が一体いつ、互いの正体と関係に気付き、その恐ろしい絆を自覚して、どんなケリをつけるのか?という興味でラストまで一気に読者を引っ張ります。余計な心理描写は削ぎ落として、必要最低限しか書き込まない乾いた筆致が、三人の登場人物それぞれの愚かしさを、変に情緒的にならずに描写していきます。登場人物を突き放して描く小説が嫌いな人は不快に感じると思うので、小説のキャラクターに共感するのが好きな方にはおすすめしません。読後感は、韓国映画の「オールド・ボーイ」みたいです。憎しみをエネルギーにしては、何をやっても最期に残るものは虚しさと、殺伐とした感情と狂気だけ・・・ちなみにエログロ描写は大した事はないので、苦手な方も大丈夫でしょう。ジェンダーに無頓着な男性にはかなりキツイとは思いますが。 | ||||
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映画は、小説と設定を替えているのは分かるのですが、 エンディングが全く違ったので驚きました。 ネタバレになるので、書けませんが、 謎の美女の心の内が、映画と小説では真逆では?と思うエンディング。 でも、両方とも面白かったですよ(*^^)v | ||||
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本作品のことを知ったのは、「映画化作品」の予告編を通じてのことでした。 2012年5月に日本での劇場公開となった「私が、生きる肌」は、私の好きな分野である「ミステリ作品」であり、原作があるのか、と調べてみたところ、「蜘蛛の微笑」と題して2004年にハヤカワ・ミステリ文庫で刊行されていることが分かりました。 本書は、映画化作品の題名に改変し、新装版として刊行されたものとのこと。 映画監督は、スペイン出身のようですが、本書は、フレンチ・ミステリであり、「三つの物語が並行して語られる」ということから、物語全体に凝らされた工夫がある作品ではないか、と推測されました。 また、宝島社の「このミステリーがすごい!」2005年版でも海外編13位と、ベストテン入りまではいかないまでも、ミステリ愛好者の間で一定の評価を受けていることが分かり、「本作品は、小説で楽しんでみよう」ということになったものです。 ストーリーのことを語ると、核心部分にも触れることになるので、詳細は差し控えますが、「登場人物達の言動が謎めいており」「三つの物語がどのように交錯するのか、全く分からないまま」物語は展開していく…という興味あるものとなっています。 巻末解説にもありましたが、著者は、フレンチ・ミステリの古典「シンデレラの罠」(セバスチャン・ジャプリゾ著)からインスピレーションを得て本作品を執筆したとされており、物語全体に工夫の凝らされた作品がお好みの方なら、満足度は高いかと思います。 良質なミステリに出遭えた−−という充足感はありますが、ひとつ残念だったのは、本作品の本国での発表は、1984年とのことで、その頃に出遭っていたなら、もっと「物語全体の工夫」に唸らされていただろうな…という点。 それにしても、世界には、自分が知らない優れたミステリ作家が、まだまだ大勢いるのだ、ということを再認識されられた作品でした。 | ||||
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映画も見ました。 映画と小説ではずいぶん後味が違います。 あれは監督の原作に対する解釈なのでしょうか。 映画を見た後でも読めるし、見る前に読んでもよし。 どちらにせよ、「驚き」を味わえます。 でも、読んだり見たりしたことを人に話すのはNGですよ。 | ||||
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この小説の魅力は、何と言っても一見全く関連のない話が最後に見事に融合していくところでしょう。 その三つの物語は、非常に倒錯的な要素を持ち、しかも犯罪の匂いに満たされています。 そうした非常に緊迫した雰囲気でありながら、意外に余裕のあるユーモア性もあります。 この極論すれば、エログロの作品に陥りそうな内容でありながら、しっかりとある一点で留まり、見事なサスペンス小説に仕上がっているところに、作者の構成力の上手さやストーリーテラーとしての力量を感じます。 | ||||
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