もののたはむれ

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長編
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あらすじ

2005年06月10日 もののたはむれ (文春文庫)

なにげない日常の延長線上に広がる、この世ならざる世界。そこへ迷い込んでしまった人々の途惑いと陶酔の物語は、夢とも現ともつかぬまに展開していく。詩人、評論家、大学教授としても各分野で多彩な活躍を続ける芥川賞作家の処女小説にして、「新しい幻想文学の誕生」と絶賛を浴びた彫心鏤骨の連作集。(「BOOK」データベースより)

評判

もののたはむれの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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もののたはむれの総合評価:

9.33/10点 レビュー 6件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.6
(5pt)

思わず、ゾクッとします

予想以上の面白さでした。
著者の作品は河の光で初めて知ったのですが、
文章の何とも言えないリズムのような感覚がとても好きでした。この、もののたはむれ はその特徴が際立った作品のように思います。ゾッとする美しさ、とでもいうのでしょうか。昭和の始めの頃が頭の中に映像化されていきます。
もののたはむれ Amazon書評・レビュー: もののたはむれより
4403210562
No.5
(5pt)

思わず、ゾクッとします

予想以上の面白さでした。
著者の作品は河の光で初めて知ったのですが、
文章の何とも言えないリズムのような感覚がとても好きでした。この、もののたはむれ はその特徴が際立った作品のように思います。ゾッとする美しさ、とでもいうのでしょうか。昭和の始めの頃が頭の中に映像化されていきます。
もののたはむれ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もののたはむれ (文春文庫)より
4167703017
No.4
(5pt)

本文を読んだら電流が走った

なにをもって文学というか、は私には分かりませんが、
本作を読んだときに背中に走った電流を文学的体験と
言うなら、まさにそれだ。
私にとって、この作品集の価値は、文学的位置付け
などをすっ飛ばしたところに存在する。

一文、一文にこめられた意味と無意味。
読んでいて苦にもならず、頭を重たくすることもなく、
ただただ、読者の胃腸にずんずん入り込んでくるような
文体。
正直、これほどの美文家は、夏目漱石以来ではないだろうか。
(あまり賛同者は多くはないだろうが)

活字だけを追って、読んでいる自分自身の精神がうねり、
動き出す作品は、そうそう多くない。
もののたはむれ Amazon書評・レビュー: もののたはむれより
4403210562
No.3
(5pt)

私小説

私小説と幻想小説の両義性をはらみながら、どちらともいいえない、きわどい淵をあるいていく。日常なのか、非日常なのか、きようかいの淵をさまようように、歩いていく。 田中宏和
もののたはむれ Amazon書評・レビュー: もののたはむれより
4403210562
No.2
(4pt)

“無関係”の関係の居心地のよさ、仮の時間を過ごす快楽

ふと立ち寄った妙な喫茶店「並木」。どう見ても普通の民家であり、主人公の男は二階の六畳間に案内される。最初にコーヒーと砂糖壺が運ばれて来たきり後はおかまいなしで、何をするでもなく煙草を吸ってひとり小一時間を潰す。男はそれから10年、気が向くと「並木」に足を運ぶようになる。男にとって「並木」は“ゆるやかな記憶の甦りに身を委ねる場所”だった......
 主人公と「並木」の女主人、従業員の関係も良い。顔を出すと“口許に旧知の人を認めたときの笑みが浮かぶように”なるが“べつだん何か親しい言葉を交わすような間柄になったわけ”ではない。そんな関係について主人公はこう語る。“行きつけの店ができても主人や店員と顔馴染みになって個人的なお喋りに興じたり、ちょっとしたわがままを言って特別扱いしてもらったりするような関係になるのは、煩わしく田舎臭いことのように思われた。今日はといらっしゃいませとで済んでゆくのがいちばん面倒がなくてよい”。
 松浦寿輝の小説はまさに「喫茶・並木」のような味わいである。“ふと人の気配の途絶えた他人の家にするりと入りこみ、束の間の居候のようにして仮の時間を過ごすといった奇妙な快楽”。
 紹介した「並木」のほかにも、“無関係”の関係の居心地のよさ、仮の時間を過ごす快楽を、束の間味わえる魅惑的な短編が詰まっている。夢と現にことさら境界線を引きたがるような人にはまったく向いていない小説ではあるけれど。
もののたはむれ Amazon書評・レビュー: もののたはむれより
4403210562

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