レフトハンド
- 日本ホラー小説大賞受賞 (3)
- 第4回日本ホラー小説大賞長編賞 (1)
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タイトル通りです。 すごく読みづらい文章が最初から最後までずっと続きます。変に言葉を繰り返す必要はあるのでしょうか?物語がぜんぜん進まず単にイライラしました。 久しぶりに途中で投げ出そうと思った本でした。 結果的に何が言いたかったのかもわかりませんでした。 | ||||
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最初に読んだのは小学生の頃だったと記憶している。角川ホラー文庫しか置いていなかった学級文庫(けったいだ)の中でも特に好きな小説だった。 あとがきでも触れられているが、「左腕が分離、自律して動き出す」というのは、B級ホラーやカルト映画のアイデアだ。 カルト映画の根城アメリカでは100年前に陳腐化したようなアイデアだが、日本でこのアイデアを大真面目に取り入れたストーリーというのはとんとお目にかからない。 その「左腕」を生み出す原因となった「LHV」の設定も見事だ。元々はスキンケア製品だったとか、ミクロ技術で生み出された「ロゴマーク」とか、ここらへんの設定はホラーというよりSF向けで、「なるほど、そういうふうに考えたのか!」というセンス・オブ・ワンダーを存分に味わえる。 「ミシシッピ」や「ロゴマーク」など、人を食ったような伏線に面食らった人もいるだろう。しかし、LHVによってこの世に生まれ落ちた「左腕」、それはカンブリア紀の生物の再生ではないのか?という仮説が、「ロゴマーク」の存在によって儚く打ち破られ、しかしとある人物との再会によって再び崇高なる希望を取り戻す―――この一連の描写はSFミステリーとしては秀逸で、とても楽しい。 海外のB級ホラーが全然怖くないのと同じように、この作品もホラーというにはあまりにも怖くない。あくまでそういう「ノリ」を理解できる人や、SFを楽しむ心のある人なら、存分に楽しめる小説だろう。一読の価値あり。 | ||||
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角川ホラー文庫、ホラー小説大賞、というのでホラー小説として期待して読むのはよくない。 SFとして完成しているし、ユーモアのセンスも秀逸。全てを放棄して「なんとなく綺麗」なラストに疾走していくあたりは青春映画のような読後感。 多分ホラー小説としては期待外れ。 ホラー小説大賞は『バトルロワイヤル』がかつて最終まで残っていたり王道ホラーとはかなり毛色が違うのかもしれない。 『バトルロワイヤル』も『レフトハンド』も小説としてカテゴライズがしにくい作品の受皿になる賞がないような気がする。商業的な必然なのかもしれないけど。 またホラーというイメージが先行して作者にとっては不本意であろう評価を受けているものに鈴木光司のリングシリーズがある。 | ||||
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レフトハンド (角川ホラー文庫) 『致死率100%』、『未知のウイルス』、『製薬会社』…こうしたワードから、 サスペンス溢れるウイルスパニック系バイオホラーを期待したのは、恐らく私だけではあるまい。 しかし、この小説の実態はバイオホラー風ブラックコメディ、とも呼ぶべき代物である。 収拾すべき事態を放り投げ、責任の押し付け合いに終始する人々と、何も知らない『イマドキ』の若者たち(※作品が執筆されたのは90年代半ばだろうけど、現代にもこうした若者たちは腐るほど存在しているかもしれない)と、自分たちの義務を放り投げ、好奇心やある種の野望から作品の舞台となる『三号棟』に足を踏み入れた者たち、そしてある種ぶっ飛んだマッドサイエンティスト、の四者がお互いの思惑に翻弄され、罵り合いながらも真実に近づき、最後には、謎の感動に溢れる結末を迎えるのだが、こうした登場人物たちの描写やら掛け合いやらが妙に生々しく、そのくせ作品のところどころに散見されるギャグが妙に笑えるのだ。 こうした『ヘンな登場人物』、『科学によって生まれた怪物たち』、『事態が収拾されるどころか、ますます悪化してしまう展開』、『衒学的要素』、『途中からは想像出来ないほどの感動的な結末』といった要素は、作者である中井拓志の作品中ではお馴染みのものであり、作者独特のシニカルめいた文体と一体となって物語を盛り上げるというのが作者の十八番となっていて、ファンの間では『中井節』などと呼ばれることになる。 話が脱線してしまったが、作中において登場人物が置かれた状況は、ほとんど笑い事では済まない事態となっている(何しろ、ウイルスがばら撒かれたら人類が滅ぶとされている)にも拘らず、彼ら登場人物はウイルスの出所やらカンプリアやら逃亡計画やらでてんやわんやとなっていて、良くも悪くも緊張感をあまり感じていないようなのだ(むしろ読者のほうが緊張感を味わうこととなる)。 そしてハッピーエンドともバッドエンドともつかない、しかし美しい結末であるが、これは読者によって好みが分かれるであろう。 と、褒めているのか、それとも貶しているのかわからない駄文を垂れ流してみたが、個人的にはこの作品は傑作と呼んでも良い作品である、と思う。 あの終わり方も、どっちつかず感がこの作品を一種の『終わらない物語』としている、とも考えられる。 ともあれ、この小説は大胆な設定と緊張感とシニカルな味わいを小説に求める方にオススメである。 | ||||
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人の一部分が暴れ回るという発想は素晴らしいが、内容はおどろおどろしいパニックホラーではなく地味な事実関係の追求なので 逃げ遅れた人にワッとクリーチャーたちが群がるといった作品を読みたい人にはあまりお勧めできない一冊 読んでいて一番気になったのは、重要っぽく登場するも頭の悪い行動を繰り返すだけの被験者たち もっと彼らに焦点を当て、脱出困難となった地下の安全地帯から二人で地上まで脱出するような王道ホラーにしていれば、もっと楽しい作品になったのではないだろうか 総じて評価できる点も多いが残念な点も多い作品だ | ||||
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