闇の中の猫
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島田荘司がペンネームの名付け親、という気になる新人作家。たしかに島田荘司が好きそうな、密室あり、サイコパスあり、シリアルキラーに発展する本格ミステリ。ネットの本格ミステリファンサイト<猟犬クラブ>に書き込みされた通りに、女子大生が殺されます。10名しかいない会員制サイトなので、容疑者は絞られるのですが、果たしてメンバーに殺人犯がいるのかどうか。語り手の中心となるのはメリヴェールというハンドルネームの英文科学生・深町麟。殺されたのは同級生の樋口佐和子で、彼女は、社会人を経て入学してきた美人の高市美保子に興味を持ち、彼女にそっくりな女性まで見つけてきてなにやら探ろうとしていた様子でした。語り手が<猟犬クラブ>10人プラス犯人で、しかも現実とネットでの姿と両方から語っていきます。(せめて一人称か、三人称かどちらかにしてほしい)これもまた読者を混乱させる意図があるのでしょうけれど。このもつれた紐を最後に安楽椅子探偵の小波涼が解きほぐしていくのですが、シリーズものの途中のように書かれていて彼の正体がいまいちはっきりしない。新人らしい勝手さや、設定の甘さがそこここに見えるのですがそれを凌駕して、ミステリは考え抜かれています。それぞれの人間ドラマはありきたりなのですが、それが連続して起こった場合、どんなふうに世間は混乱するのか。さまざまなミステリを読んできた著者だからこそやってみたいと思ったのかもしれません。 | ||||
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