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たこやき さんのレビュー一覧
たこやきさんのページへレビュー数30件
全30件 21~30 2/2ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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順番に読んできましたが、痛快と言うか、ロマンと言うか・・・・。
実際には竜崎さんのような人はいないだろうし、こんな人が本当にいたら世の中もう少しましになっているのではと思うのですが、実際にはこの話にも書かれていたように『役人は責任という言葉は嫌いだが、過去の事例と言う言葉は大好きだ・・・』とあったように、現実はそんなお役人ばかりなのでちょっと御伽噺のようになっていますが、他ではあまりみられないキャリアで警察署長が主人公と言う珍しい設定を、とても巧みに表現されてると思います。 とにかくサクサク読めます。 現実離れしてますが、読んでいてとても楽しいのでまた続きが出れば読みたいですね。 |
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ブラジルのパンタナル湿原の描写はすごくよかったです。
写真で見ましたが、実際物語のよう方法でしか行けないんだろうなあと思いました。 しかしフェランの6人の相続人達と、レイチェルの対比はあまりにも極端すぎると言うか、話の中にもありましたが、そもそも父親であるトロイ・フェランと言う人が一番最低な気がします。 ネイトの再生についてはなかなか好感がもてましたが、宣教師として未開の部族にキリスト教を広めると言うのも、なんだか西洋的な押し付けに思えてしまいます。 彼らからすれば、何もしないでほっといて欲しいのでは? 非常にアメリカ的な小説でしたね。 |
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アメリカの訴訟制度?って日本とはかなり違いますね。
実際にはこんなに上手くいくわけではないでしょうが、アメリカでは有りうるのかも・・・と思わせるものがありました。 けど、最後がやっぱりなんとなく納得できないと言うか、解説にも賛否両論とありましたから同じことを思っている読者の方はたくさんいるんでしょうけど、全編を通して描かれたエヴァの人物描写と結末が、どこかずれている気がしてなりません。まああれはあれで有りなのかもしれませんが。 |
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『邂逅の森』の3,4世代後の物語として書かれています。
圧倒的な自然に対峙する迫力は『邂逅の森』には及びませんが、今の状況がよくわかります。 また、生きること=食べることとはどう言うことなのかを深く考えさせられます。 小説ですからもちろんフィクションですが、マタギがマタギとして生きていけなくなっている状況は、寂しいものを感じてしまいます。 |
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ミステリーを好んで読む方には、前半は退屈かもしれません。
ミステリーと言うよりも、2人の男性の青春?小説のような気がします。 最後はなかなかグっとくる良作ですが、謎解きとかスリリングな展開とかはありません。 でも、アメリカの南部のほうの田舎の情景は手に取るようにわかります。 差別や偏見、銃に象徴されるどこかゆがんだ男性優位社会。 そんな中で淡々と、誰も恨まず憎まず孤独に生きる主人公のラリー・オットには、じんわりと感動させられます。 |
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伊良部さん、すごいです。
伊良部さんが唯我独尊で、こんな強烈なキャラがいたらたまらないだろうなあと思いつつ、患者さんはなんだかんだ言いながら、癒されてしまうのが不思議なところで。 実際にありそうな話で、笑えそうな話なのに患者さんにとっては深刻なことこの上なくて。 いい加減に生きていく能力って、とっても大切なんじゃないかと思ってしまいました。 |
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1作目から順番に読んできたのですが、この話が個人的には一番好きです。
エンターテイメントとしては非常に面白いし、社会背景よりも娯楽を重視してると言うか、どんでん返しが多くてどちらかと言えば映像向きの話なのかなと思います。 映画化されたのは1作目の『ボーン・コレクター』だけですが、ずっと前に映画だけ見ていて犯人があまりに唐突だったのでいまいち納得できなかったのですが、原作を読んでかなり設定に変更があったのだとやっとわかりました。 それんしても、どんでん返しが好きな作家さんですね。あまりにそればっかりでちょっとこじつけっぽい感じがして、そこまで必要ないのでは?と思いますが、面白いのには間違いないです。 最後にはすっきり解決するので、そこはスウェーデンの作家さんが書くような重い感じはなく、爽快です。 映画でのデンゼル・ワシントンとアンジェリーナジョリーがなかなか良かったので、どうしても読んでいてそのイメージから抜け出せませんが、この『石の猿』では、ソニー・リーがどうしてもジェット・リーになってしまって・・・・。 これまでの話ほどどんでん返しはありませんでしたが、中国に生きる人達の大変さ、過酷さがリアルで伝わってきて良かったです。ゴーストの背景にあるものも現実に存在したのだろうなと思います。 ただ、本当にアメリカは美国ですばらしい国なんですかね?銃依存症のような国民性と犯罪の多さを考えると、すごい病んだ国に思えるのは私だけではないと思うのですが・・・・。 |
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新宿鮫のシリーズは、1作目がすごいよくて立て続けに読みました。
ちょっと間が空いてこの絆回廊を読んだのですが、話の中での10年ほどの移り変わりが非常に面白かったです。22年も服役して出所した樫原という男にとっては、未知の世界だったかもと思えます。今回の話には、最初の情報提供者の露崎といい、樫原といい非常にアナログな人間が登場します(吉田もそうかも)内容的にはちょっと浪花節的な感じがしました。最初の頃の尖がった感じの頃の鮫島の方がどちらかと言うと好きでしたが、色んな意味でその棘が小さくなってきたような気がします。 この話事体はこれで終わりなんでしょうが、「・・・・続く」みたいな終わり方で、先が気になるところですね。続き書いて欲しいです。 |
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ルースルンド・ヘルストレムの2人の作品で邦訳されているものは3冊とも読みました。
いずれも秀作ですが、娯楽ミステリーと思って読むとちょっと雰囲気が違うかもしれません。 死刑制度に対する問いかけであり、死刑制度もひとつの暴力だと定義することにはすごく意味があると思います。犯罪に対して厳罰化を進めることではなんら犯罪が減っていかないことは、アメリカを見ているとそのとおりだと思います。 被害者の遺族の行き場のない怒りや悲しみは、加害者が合法的に殺されることで本当に多少なりとも救いを見出せるのか?本当にそれしかないのかを考えさせられます。 辛い過去を葬りスウェーデンの地で密かに生きていたジョンですが、些細なことで暴力を使ってしまう衝動を抑えることができなかったことで、破滅の道をたどることになってしまうのです。 メインキャストである3人の警察官と1人の検察官。4人ともが死刑に対して明確に『反対』と言えることにヨーロッパの成熟した社会が感じられる反面、日本に比べて犯罪の割合が多いのも事実で、どちらがいいとはなかなか比較できないと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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読む人によって、捉え方が大きく異なる物語ではないかと思います。
刑罰の制度が日本とは大きく異なり、スウェーデンでは死刑制度がありません。 と言うか、採用している国の方が世界では圧倒的に少ないのですが、そのことの是非は別にしても、あまりにも人権意識の高さのゆえか、犯罪者に対して寛容すぎるような気がしました。 罪とは何なのか? 虐待されて成長した子どもが犯罪者になってしまった時、それはどこまで情状されるのか、個人の尺度によって大きく違ってくるのだろうなあと。 ただ、復讐やリンチでは何も解決はしないと言うのは間違いないと思うのです。 問題提議としてはすばらしいフィクションですが、これが本当にスウェーデンと言う国の現実なら、ひどいなあと言うか、とにかく救いのない終り方がなんだかなあと思ってしまいました。 |
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