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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数328

全328件 121~140 7/17ページ

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No.208:
(8pt)

壁 旅芝居殺人事件の感想

第38回日本推理作家協会賞受賞作。旅芝居(大衆演劇)の一座で起きた殺人事件を、小屋主の娘秋子が推理する事となります。しかし、物語の主軸は大衆演劇の世界を描く事に置かれている。白粉の、汗の、酒の匂いが鼻っ面に押し付けられた様な息苦しさで、役者達の絶望的とも思える閉塞感がただ哀しい。ページが少ない為か登場人物が多い割に書き込みが薄く、また終盤の謎解きも駆け足の感は否めない所。ただ、私にはこの位の濃さが丁度良く、これ以上の皆川節は付いて行くの大変なんで、十分満足出来ました。ずっと読みたかった、念願が叶ったよ。
壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)
皆川博子壁 旅芝居殺人事件 についてのレビュー
No.207:
(7pt)

冬のスフィンクスの感想


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冬のスフィンクス (光文社文庫)
飛鳥部勝則冬のスフィンクス についてのレビュー
No.206:
(7pt)

美人薄命の感想


▼以下、ネタバレ感想
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美人薄命 (双葉文庫)
深水黎一郎美人薄命 についてのレビュー
No.205: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人の感想

今作は臓器移植をテーマの一つとしており、社会派警察小説となっています。脳死や臓器移植について考えるきっかけとなる様な重い所は有りますが、基本的にはストレートなミステリーであり、犯人やその犯行動機を推理する事が楽しめたと思います。登場人物が各作品でどんどんリンクして行く為、中山七里ワールドを追いかけて行きたくなる魅力が有りますね。問題は作品のクオリティに差が大きい(と言う風評)所でしょうか(笑)。

切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 (角川文庫)
No.204: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤後家の殺人の感想

「一人で2時間入ると必ず死ぬ部屋」の扉を開く事に。60年振りに実験すると、何と今回も入った人物は死体となって発見される。衆人環視の完全な密室、関係者全員の完璧なアリバイ、見当も付かない毒殺トリック。そして血塗られた一族の歴史を語るフランス革命時代の過去のエピソードが、この事件に一層不気味な色を付ける。江戸川乱歩もカー作品の中でおススメであったそうです。現代の視点で見ると違和感が有るのは古典名作の宿命でしょう。しかし、犯行可能な人物は一人しか居ない、なるほど見事な本格ミステリーでした。おススメです。
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)
カーター・ディクスン赤後家の殺人 についてのレビュー
No.203:
(7pt)

彼が狼だった日の感想


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彼が狼だった日 (集英社文庫)
北方謙三彼が狼だった日 についてのレビュー
No.202: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

暁の死線の感想

タイムリミットサスペンスの古典的名作であり、著者の代表作。都会で偶然出会った若い男女は、更に偶然同じ町の出身だと分かる。都会を引き上げ故郷へ帰るきっかけを探していた二人は、早朝の長距離バスへ乗る事を決めるが、なんとそれまでに殺人事件の犯人を捕まえなければならない事に。残された時間は3時間。と言う訳で、無理に決まってます。犯人が特定出来ていても難しいのに、誰だか全く分からないのですから。簡単では無いこの状況をどう打開して行くのか、私は十分楽しんで読めました。無理を通すのですから、野暮な事は言わないでね。
暁の死線【新版】 (創元推理文庫)
ウィリアム・アイリッシュ暁の死線 についてのレビュー
No.201:
(8pt)

愚者の毒の感想

著者初読み。物凄い負のオーラに包まれた作品、幸せな家庭は出て来ません。「白夜行」や「砂の器」の様に、そうとしか生きられなかった、哀しい宿命を持った人々のお話で、面白いとは表現出来ないが引き込む力は物凄く強かったです。ミステリーとしては倒叙系なのでしょうが、序盤の仕掛けからラストのオチまで結構分かり易くてあまり驚きは無かった。きっとそれは重要では無く、安らぎは死ぬまで訪れない人々の壮絶で悲惨な物語であり、わが身のささやかな幸運を噛みしめたくなる物語。そんな読み方が多分正しい、素晴らしい作品だったと思う。
愚者の毒 (祥伝社文庫)
宇佐美まこと愚者の毒 についてのレビュー
No.200:
(7pt)

銀行総務特命の感想

銀行内部について、多少知れた様な気にさせてくれる作品集。銀行員も大変ですね、エリート揃いで人生楽勝のイメージでしたけど、それを維持していくのは強い精神力と運が必要なのかも知れません。さて、本作で一番気になったのは、主人公の指宿についての記述が全然無い事です。心境はほぼ語られず、何考えているか分からない。外見に関する部分、家族や生活に関する部分、ほとんど書いて無いですよね、敢えて記号的にしてあるのかな?。後半の主人公とも言うべき唐木は、対照的に人間味を感じるキャラ。面白かったんで著者の短編も読んで行きたい。

新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)
池井戸潤銀行総務特命 についてのレビュー
No.199: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

グランドマンションの感想

グランドマンション、不穏で不気味なマンション。住民は高齢者が多いが、少ない若年者もなんか怪しく犯罪ばかり起こる所。連作短編集ですが当初その意図は無かった様で、年に1本程度発表されています。5年かけて書かれており、ホラー的だったり、コメディ的だったりと割とバラバラなテイストですが、それぞれ面白く読めました。登場人物が重なって来たりして、途中から纏まってラストを迎えた感じです。暗い雰囲気だと思いましたが、ブラックユーモアで皮肉なオチ、著者らしい。
グランドマンション (光文社文庫)
折原一グランドマンション についてのレビュー
No.198:
(7pt)

九杯目には早すぎるの感想

著者初読み。予備知識無しに読み始めたので、1話目のオチにとにかくビックリした。こう言う作風なのか!、と思って続きを読んで見ましたが、結構面白かったです。日常の謎系のライトなユーモアミステリーが読みたければ絶対勧めませんが、救いの無いオチのブラックユーモアミステリーが読みたければ(そんな方が居るのか?)おススメの作品。
九杯目には早すぎる (双葉文庫)
蒼井上鷹九杯目には早すぎる についてのレビュー
No.197:
(8pt)

江戸川乱歩傑作選の感想

著者初読み。では無いんですけどホントは。小学生の頃の怪人二十面相、ルパン、ホームズから読書が趣味になって行ったんだからね、ただ30年以上前の話で内容は記憶に無い。で、本作ですが、変態全開で凄い圧力。幻想小説の様な、純文学の様な、いずれにしても「文学」を感じる作品が多かった。他の方の感想では、「芋虫」、「人間椅子」等好きな方が多い様ですが、私は「D坂の殺人事件」、「心理試験」が圧倒的に好き。「推理小説」を感じる作品を求めていると言う事かも。乱歩思ったより読み易くて良かった、機会があれば他のも読んで見たい。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)
江戸川乱歩江戸川乱歩傑作選 についてのレビュー
No.196: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

祈りの幕が下りる時の感想

第48回吉川英治文学賞受賞作。新参者(日本橋)シリーズ最終章として相応しい、哀しい家族の物語でした。少々プロットが複雑で途中分かり辛かった所が有りましたが、見事な着地を決めた流石の筆力には脱帽です。「白夜行」、「容疑者X」を思い出させる読後感で、エンタメ方向では無く悲劇方向に振れた東野作品は深い余韻が残り、面白かった、と簡単に一言では言いたくない。加賀シリーズの初期作品はもう記憶に無いので再読して見たいですが、勿論今後も新作を書き続けて欲しい。本作が加賀シリーズの最終章では無いと信じてます。
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)
東野圭吾祈りの幕が下りる時 についてのレビュー
No.195: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

土漠の花の感想

のっけからノンストップで続く戦闘シーンに圧倒される。ほんの数十キロに過ぎない脱出行、何人生き延びる事が出来るのか一気読みの面白さでした。男達の友情、連帯、そして自己犠牲と別れ、胸が熱くなる場面に出会える冒険小説の佳作。ソマリアの貧しさ、悲惨さがもう一つ伝わって来なかった所、ヒロインがスーパーウーマン過ぎた所、主人公にとって都合良すぎる流れ等の不満点があり名作、傑作とまでは言いませんが、この位のエンタメだと楽しく読める。だって船戸与一とかだと、しばらく読後のダメージが抜けないでしょ?
土漠の花 (幻冬舎文庫)
月村了衛土漠の花 についてのレビュー
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(7pt)

魔神の遊戯の感想


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魔神の遊戯 (文春文庫)
島田荘司魔神の遊戯 についてのレビュー
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(7pt)

検事の死命の感想

「検事の本懐」から続いた話も入っているので、連続で読んだ佐方シリーズ第三弾。「死命を賭ける」「死命を決する」の2篇が中心となっていると思いますが、読み応えのある法廷劇でした。検事時代をここまで読んで来て感じるのは、佐方はなんやかんや言って結局挫折して無いんですね。青年であり正義の味方、一点の曇り無く真っ直ぐに進む。勿論組織の中ではそのままでは居られない、なのでこの後検事を辞める事になります。青臭くで眩しい青年時代、もっと読みたい様な、もう十分な様な気もしますが、辞める時の事件は最後ちゃんと読みたいですね。
検事の死命 (角川文庫)
柚月裕子検事の死命 についてのレビュー
No.192:
(7pt)

秋の牢獄の感想

昨年は乗り遅れてしまい、1年越しで11月7日に読む事が出来ました。まずそれだけでかなり満足だったのですが、内容も結構良かったです。題材としてはありふれた物なのですが、読み心地が独特な手触りなんだな。各篇とも当事者としては大変な事態に陥っているはずなのに、何とも言えない乾いた語り口だと感じた。荒唐無稽なファンタジー世界の中で、自分の状況を第三者の様に客観的に見ている。このギャップが作者の特徴なのかな?「夜市」もそんな印象が残ってます。面白かった。

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
恒川光太郎秋の牢獄 についてのレビュー
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(8pt)

犯罪者 クリミナルの感想


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犯罪者 上 (角川文庫)
太田愛犯罪者 クリミナル についてのレビュー
No.190:
(7pt)
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検察側の罪人の感想


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検察側の罪人 上 (文春文庫)
雫井脩介検察側の罪人 についてのレビュー
No.189: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

地獄の奇術師の感想

著者初読み。江戸川乱歩は全く読んだ事が無いので、雰囲気の類似性については良く分からないが、怪奇趣味に溢れた作品。事件の内容、名探偵、警察、犯人、トリック等、全てが作り物めいた世界観は、自分には新鮮で面白かった。高校生が殺人現場にガンガン入って行くので、警察はどうなってんの?、とか思うのは、「リアリティ」を少しでも求めてしまうせいで、本作の場合はきちんと割り切らないと楽しめないね。作者の、乱歩と海外古典ミステリーへの愛情も凄く伝わって来て、乱歩やカーも読みたくなった。でも、二階堂蘭子シリーズはもう良いかも。

地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂黎人地獄の奇術師 についてのレビュー