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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数322件
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タイムリミットサスペンスの古典的名作であり、著者の代表作。都会で偶然出会った若い男女は、更に偶然同じ町の出身だと分かる。都会を引き上げ故郷へ帰るきっかけを探していた二人は、早朝の長距離バスへ乗る事を決めるが、なんとそれまでに殺人事件の犯人を捕まえなければならない事に。残された時間は3時間。と言う訳で、無理に決まってます。犯人が特定出来ていても難しいのに、誰だか全く分からないのですから。簡単では無いこの状況をどう打開して行くのか、私は十分楽しんで読めました。無理を通すのですから、野暮な事は言わないでね。
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著者初読み。物凄い負のオーラに包まれた作品、幸せな家庭は出て来ません。「白夜行」や「砂の器」の様に、そうとしか生きられなかった、哀しい宿命を持った人々のお話で、面白いとは表現出来ないが引き込む力は物凄く強かったです。ミステリーとしては倒叙系なのでしょうが、序盤の仕掛けからラストのオチまで結構分かり易くてあまり驚きは無かった。きっとそれは重要では無く、安らぎは死ぬまで訪れない人々の壮絶で悲惨な物語であり、わが身のささやかな幸運を噛みしめたくなる物語。そんな読み方が多分正しい、素晴らしい作品だったと思う。
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銀行内部について、多少知れた様な気にさせてくれる作品集。銀行員も大変ですね、エリート揃いで人生楽勝のイメージでしたけど、それを維持していくのは強い精神力と運が必要なのかも知れません。さて、本作で一番気になったのは、主人公の指宿についての記述が全然無い事です。心境はほぼ語られず、何考えているか分からない。外見に関する部分、家族や生活に関する部分、ほとんど書いて無いですよね、敢えて記号的にしてあるのかな?。後半の主人公とも言うべき唐木は、対照的に人間味を感じるキャラ。面白かったんで著者の短編も読んで行きたい。
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グランドマンション、不穏で不気味なマンション。住民は高齢者が多いが、少ない若年者もなんか怪しく犯罪ばかり起こる所。連作短編集ですが当初その意図は無かった様で、年に1本程度発表されています。5年かけて書かれており、ホラー的だったり、コメディ的だったりと割とバラバラなテイストですが、それぞれ面白く読めました。登場人物が重なって来たりして、途中から纏まってラストを迎えた感じです。暗い雰囲気だと思いましたが、ブラックユーモアで皮肉なオチ、著者らしい。
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著者初読み。予備知識無しに読み始めたので、1話目のオチにとにかくビックリした。こう言う作風なのか!、と思って続きを読んで見ましたが、結構面白かったです。日常の謎系のライトなユーモアミステリーが読みたければ絶対勧めませんが、救いの無いオチのブラックユーモアミステリーが読みたければ(そんな方が居るのか?)おススメの作品。
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著者初読み。では無いんですけどホントは。小学生の頃の怪人二十面相、ルパン、ホームズから読書が趣味になって行ったんだからね、ただ30年以上前の話で内容は記憶に無い。で、本作ですが、変態全開で凄い圧力。幻想小説の様な、純文学の様な、いずれにしても「文学」を感じる作品が多かった。他の方の感想では、「芋虫」、「人間椅子」等好きな方が多い様ですが、私は「D坂の殺人事件」、「心理試験」が圧倒的に好き。「推理小説」を感じる作品を求めていると言う事かも。乱歩思ったより読み易くて良かった、機会があれば他のも読んで見たい。
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第48回吉川英治文学賞受賞作。新参者(日本橋)シリーズ最終章として相応しい、哀しい家族の物語でした。少々プロットが複雑で途中分かり辛かった所が有りましたが、見事な着地を決めた流石の筆力には脱帽です。「白夜行」、「容疑者X」を思い出させる読後感で、エンタメ方向では無く悲劇方向に振れた東野作品は深い余韻が残り、面白かった、と簡単に一言では言いたくない。加賀シリーズの初期作品はもう記憶に無いので再読して見たいですが、勿論今後も新作を書き続けて欲しい。本作が加賀シリーズの最終章では無いと信じてます。
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のっけからノンストップで続く戦闘シーンに圧倒される。ほんの数十キロに過ぎない脱出行、何人生き延びる事が出来るのか一気読みの面白さでした。男達の友情、連帯、そして自己犠牲と別れ、胸が熱くなる場面に出会える冒険小説の佳作。ソマリアの貧しさ、悲惨さがもう一つ伝わって来なかった所、ヒロインがスーパーウーマン過ぎた所、主人公にとって都合良すぎる流れ等の不満点があり名作、傑作とまでは言いませんが、この位のエンタメだと楽しく読める。だって船戸与一とかだと、しばらく読後のダメージが抜けないでしょ?
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「検事の本懐」から続いた話も入っているので、連続で読んだ佐方シリーズ第三弾。「死命を賭ける」「死命を決する」の2篇が中心となっていると思いますが、読み応えのある法廷劇でした。検事時代をここまで読んで来て感じるのは、佐方はなんやかんや言って結局挫折して無いんですね。青年であり正義の味方、一点の曇り無く真っ直ぐに進む。勿論組織の中ではそのままでは居られない、なのでこの後検事を辞める事になります。青臭くで眩しい青年時代、もっと読みたい様な、もう十分な様な気もしますが、辞める時の事件は最後ちゃんと読みたいですね。
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昨年は乗り遅れてしまい、1年越しで11月7日に読む事が出来ました。まずそれだけでかなり満足だったのですが、内容も結構良かったです。題材としてはありふれた物なのですが、読み心地が独特な手触りなんだな。各篇とも当事者としては大変な事態に陥っているはずなのに、何とも言えない乾いた語り口だと感じた。荒唐無稽なファンタジー世界の中で、自分の状況を第三者の様に客観的に見ている。このギャップが作者の特徴なのかな?「夜市」もそんな印象が残ってます。面白かった。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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著者初読み。江戸川乱歩は全く読んだ事が無いので、雰囲気の類似性については良く分からないが、怪奇趣味に溢れた作品。事件の内容、名探偵、警察、犯人、トリック等、全てが作り物めいた世界観は、自分には新鮮で面白かった。高校生が殺人現場にガンガン入って行くので、警察はどうなってんの?、とか思うのは、「リアリティ」を少しでも求めてしまうせいで、本作の場合はきちんと割り切らないと楽しめないね。作者の、乱歩と海外古典ミステリーへの愛情も凄く伝わって来て、乱歩やカーも読みたくなった。でも、二階堂蘭子シリーズはもう良いかも。
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18年ぶりの再読なのかな?メインとなる仕掛けは未だに忘れられず、初読の驚きは得られなかったですが、再読上等の素晴らしい作品でした。連続誘拐殺人事件を捜査する刑事の視点と、新興宗教にのめり込んで行く男の視点が交互に描かれますが、双方共に、こうとしか生きられない、と言う背負った運命の哀しみに圧倒されました。普段は子供が被害者の作品は嫌悪感が先に立つのですが、本作は突き放した文体のせいか、作中の人物に取り込まれてしまったのか、乾いた気分で読めました。しかし本作がデビュー作であり、若干25歳で書かれたとは、凄い。
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著者お得意のSF的設定、そしてまたお得意の人情話が融合された、手堅いクオリティの作品だったと思います。バラバラに見えた様々なエピソードは、伏線が回収されるにつれて繋がっていた事が明らかになって行く。過去と現在を行き来する手紙、沢山の人々が投函した悩みの内容は重い物も多く、ハッピーエンドとは限らない。しかし皆懸命に生きていた、その真剣さに打たれました。ただ、流石に視点が行き来しすぎ時系列が把握し辛い。しかも登場人物が多過ぎ、主人公の三人組は区別が付かないほど影が薄い。ちょっとごちゃごちゃし過ぎた感じですね。
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第27回山本周五郎賞受賞作。言うまでもなく、各ランキングで1位総なめのノンシリーズ短編集です。作者の持ち味は後味の悪さで有りますが、本作もいかんなく発揮されていますね。全作に共通するのは、一人称で書かれている事。他の人が何考えているか全くわからない所に、サスペンスやホラーのテイストが合うのでしょうね。落ち着かない気持ちで読んでいました。気に入ったのは「夜警」、オチはありふれた物ながら、キャラ造形と話の進め方で読ませる。嫌いなのは「石榴」、こう言うエロティシズムは要らない、どちらが望んでもコレはダメ。
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今まで読んだ伊坂作品の中では、一番好きな話になった。内容は大学生5人の青春小説で、大きな事件や小さな事件のエピソードが、春夏秋冬の4章に分かれて綴られています。色々な伏線がその後効いてくる所も上手いですが、やはり5人+鳩麦さんのキャラクターが気に入ったからでしょうね。大学時代こんな仲間は出来なかった、後悔しても遅いけど残念だなぁ。甘くて苦い、滅多に読まない青春物ですが、読後感が良かったです。読んでる間BGMはラモーンズとクラッシュでしたが、最後にまさかの新型セドリック!、ルースターズ!、最後までパンク。
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著者初読み。余りにも格好良い表紙とタイトルに一目ぼれ購入。裏表紙の紹介文、解説は読んで無かったので、ハードボイルドかバイオレンスだろう、と思ってましたが、名探偵物の完全な本格ミステリーでした。前半は交通事故で息子を亡くした父親が、犯人に復讐しようとする中で書かれた手記で始まります。この辺は緊迫感が有って好きな感じ。後半探偵登場からは、犯人特定までの理論的な推理の過程が楽しめました。時代の違いによる違和感は少々有るが、サスペンス、ロジック、伏線の妙、何れも素晴らしく面白かった。
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