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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧

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レビュー数33

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No.13: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

事件の背景で魅せる作品

裁判に至るまでの事件の背景と裁判の場面がカットバック方式で進行していきます。事件の真相がわかった時、そこに関わる全ての人々の心情が心を打つものでした。

▼以下、ネタバレ感想
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最後の証人 (角川文庫)
柚月裕子最後の証人 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

作中作

一体どこまでが小説なのか、全てが小説中のフィクションであるにも関わらずそんなことを考えてしまいました。それだけ物語に入り込めたのだと思います。

私は順番通りに館シリーズを読まずに、先に黒猫館を読んでしまったのですが、順番通りに読むのがオススメです。

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迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)
綾辻行人迷路館の殺人 についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

衝撃的結末

グロテスクな描写があるとのコメントを読んでビクビクしながら読み進めましたが、耐性があるのか難なく読み切ることができ安心しました。

良い意味であまりにあっさりと終わってしまうのが、印象的で絶妙です。ラストに至るまでは少し退屈かなぁとは思います。登場人物の心理は理解し難く、物語を読んでいるというよりは文字通りテキストをただただ追うような作業感がありました…それでも高めの評価です。

最後のシーンから始まるというのに、結末でここまで衝撃を受けるとは…作者の凄さを感じます。
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人情劇

1つの殺人事件から、ざまざまな怪しい点が現れてきて、それを加賀刑事が解決していくという話。わざわざ関係者に謎解きを披露するあたりはハードボイルドな探偵のようですが、そこには人情深い解決があります。殺人事件をめぐる出来事、背景全てが人間の心を感じさせてくれる物語でした。

登場人物が多いので、覚えるのは少し大変かもしれません。
新参者 (講談社文庫)
東野圭吾新参者 についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ストーリーも面白い!

話の面白さを忘れさせてしまうほどの驚愕の一冊でした((((;゚Д゚)))))))
本書を書き上げるのにどれだけの努力があったのか、想像することすら恐ろしく、実際に読み終わってからも夢うつつな気持ちです。
無限の可能性とは大袈裟ですが、私たちが考える以上に書籍だからこそというものがあるんですね。あまり映像作品は見ませんが、やっぱり本はいいなぁと普段と違う視点からですが思いました。

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しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
No.8:
(8pt)

陽気なギャングⅡ

陽気なギャングシリーズの2作目の本作は、タイトル通り陽気なギャングの日常から始まり、その後襲撃を行うお話です。主役の4人が日常生活で巻き込まれる4つの出来事が第1章で描かれており、それが伏線となって第2章からがらっと変わって事件に突入します。驚いたことに、第1章の4つの物語はもともと短編集として雑誌に掲載したもので、その後本作で続編を書いて一冊の小説に仕上げたとのことがあとがきに書かれていました。

前作同様にユーモアのある会話や辞書ネタを楽しめました。やっぱり響野と久遠が好きです。

前作を読んでいないとわからない内容が所々あるのと、前作のネタバレを含む内容も書かれているので、「陽気なギャングが地球を回す」を先に読むことをオススメします。
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングの日常と襲撃 についてのレビュー
No.7:
(8pt)

片眼の猿 One-eyed monkeysの感想

序盤は読んでいて意味がよくわからない。それぞれの場面、登場人物に何らかの謎が隠されていて、どこか違和感のある文章。それでもテンポよく場面が切り替わっていき、序盤から事件が盛り上がって面白かったです。最後に謎が明かされた時には、物語の見え方が全く異なりました。



▼以下、ネタバレ感想
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片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)
道尾秀介片眼の猿 One-eyed monkeys についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

特異的な本格ミステリー

著者が最初に、容疑者はこの4人だ!と教えてくれるのには驚きました、これで面白くなるのかと…
短い話ですが、いろんな展開が盛り込まれていて飽きずに一気に読めてしまいました。真相を知って、読者が見破るのは難しいだろうなと思いました。大事な情報が隠されているので、少し納得の行かない人もいると思いますが、全く隙のない結末に清々しい気持ちにさせられました。
ミステリーに必要な要素ではないですが、ユーモアのある軽さと伏線回収が所々で見られ、読み終わりは微笑ましいものでした。

1つツッコミたいのは、長男が「恭三」で次男が「慎二」、末娘が「いちお」って……
0の殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸0の殺人 についてのレビュー
No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

心情を理解できるかどうか

最初から謎めいた書き方をしていて、どういうことだろう?という想いに任せてひたすら読み進めていきました。青年と女性警官、犯人の3人の視点で勢いよく展開していきます。最初から事件の犯人を読者は知っているのに対して、細かい部分や登場人物の心理には謎を含ませられているので、モヤモヤしながら一気読みが捗ります。

孤独な登場人物の心理にはとても共感できました。独りでいることが好きだけれども、本当に誰とも関わらないことは辛いというのは、私もまさにその通りで読んでいて気持ちのいいものでした。感情移入できるかどうかで物語の面白さが変わってくるような気がします。少し台詞がキザな感じは気になりますが、それぐらいの表現の方が小説らしいのでしょうか。

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孤独の歌声 (新潮文庫)
天童荒太孤独の歌声 についてのレビュー
No.4:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

アヒルと鴨のコインロッカーの感想

私は思いっきり騙されました。でも、叙述トリックがこの小説の中心ではないように思います。それは1つの楽しみに過ぎず、ミステリーの仕掛けだけではなく、切なさや登場人物の心情を楽しめました。

謎を先出しにしてくれているので、結末を予想するとかではなく、どうしてそうなったか経緯を読ませる作品ではないでしょうか。現在と2年前を交互に読み進めていくに連れて、切なさに魅せられてしまいました。
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー についてのレビュー
No.3:
(8pt)

政治コメディ

総理大臣の父親とその馬鹿息子の頭の中が入れ替わるという物語。息子(見た目は総理大臣)は国会での答弁で秘書の書いた原稿の漢字が読めなかったり、酒に酔っ払って会見を開く大臣がいたりと、まるで一昔前の政治家を風刺しているかのような作品です。
思わず笑ってしまうようなコメディ作品で、軽いタッチでテンポよく進んでいきますが、そこに著者の強いメッセージを感じることができました。

なぜ親子の中身が入れ替わってしまったのか、しっかりとした記述があるので、ぶっ飛んだ設定に抵抗のある人でも楽しく読めるのではないでしょうか。
民王 (角川文庫)
池井戸潤民王 についてのレビュー
No.2:
(8pt)

鬼の跫音の感想

道尾秀介の小説を初めて読みましたが、暗い雰囲気が文章から見事なまでに伝わってきました。
短編で1話が短いので飽きずに一気に読めました。それぞれの話で衝撃的な内容が明かされていきます。冬の鬼は特に衝撃的でした。
最後に余韻を残す終わり方で、想像をかき立てられるラストが特徴的です。
鬼の跫音 (角川文庫)
道尾秀介鬼の跫音 についてのレビュー
No.1:
(8pt)

ファニー

登場人物の個性が強く、それぞれの会話が面白い!文章を笑いながら読んでしまったのは、この小説だけです。
伏線回収が読めてしまうのが物足りなく感じるかもしれないですが、ユーモアを楽しむためだけでも読む価値はあると思います!
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングが地球を回す についてのレビュー


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