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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧

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レビュー数28

全28件 21~28 2/2ページ
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No.8:
(5pt)

惨劇への道程

本書の冒頭で全ての結末が明かされ、それに至るまでの経緯を全てを知っている俯瞰した視点から語られる文章を読者は読んでいくことになる。もしあの時あれこれしていれば(していなければ)、ユーニス・パーチマンはロウフィールド館に住む一家を惨殺することにはならなかったのに…というような神にでも選ばれたかのような視点からの文章が面白さであり、辟易もしました。というのもカヴァデイル一家の岐路に立たされた時の選択と、惨劇の強い因果関係が見出せなかったので…

識字できないユーニスが、文字にとらわれる度に激しい憤りに満ちる様子が丁寧に描かれていましたが、それが発展し殺意に至るまでの描写があっさりしすぎていたかなと思いました。
ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))
No.7:
(5pt)

自薦 THE どんでん返しの感想

どの短編もそこまでの驚きはありませんでした。それがどんでん返し??と思わず聞き返したくなるのもちらほら。タイトルで必要以上に期待してしまったようです。
自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)
綾辻行人自薦 THE どんでん返し についてのレビュー
No.6:
(5pt)

中途半端さにモヤモヤ

駅での揉め事から自宅に嫌がらせをされ、一方で職場では同僚に対して疑惑を抱く。家庭と職場それぞれに抱えている問題を1つの話にまとめたことが特異的であるようには感じます。

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ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸潤ようこそ、わが家へ についてのレビュー
No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

爽快感ある解決

トリックを知った時には、少し非現実的にも感じますが、その気持ち良さに清々しくなりました。登場人物が多く、斜め屋敷の構造を把握するのに時間はかかりますが、すぐに物語に浸ることができると思います。

この作品の楽しいところは、一見どうでも良さそうなことを長々と書いてるのかと思ったら、しっかりとヒントを伝えてくれているというか目と鼻の先に突き付けてきているところですね。まさに「読者への挑戦」でした!
改訂完全版 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
島田荘司斜め屋敷の犯罪 についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

面白かったのに…

全くミステリーを読んでいるという気分にはなりません。というのも、人が立て続けに亡くなっているのに、何もなかったかのように日常生活が続き、家族団欒とした食事シーンやピアノの練習など細かく書かれ過ぎていているからだと思います。
それでも話はとても面白くて、タイトルからわかるように音楽をテーマとした小説ですが、詳しくない自分でも演奏シーンにはその情景が目に浮かぶ描写は素晴らしいと思います。音楽に関する記述の気合の入り方に退屈を感じることもありましたが…

物語も終盤の忘れた頃にミステリーらしさが表れます。そこでがっかりしてしまいました。驚きが強くて、嫌いではない結末でしたが、はてなマークが頭に浮かびました。

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さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山七里さよならドビュッシー についてのレビュー
No.3:
(5pt)

魔王のその後

「魔王」のその後の世界で、日本に徴兵制があったり中国が中華人民共和国でなくなったりと、近未来について書かかれています。またそれが妙に現実味があって興味深かったです。
話としては国が何かを隠していて、それを暴こうとするといったものですが、前置きが長く盛り上がる場面までが退屈です。しかもそれほど驚きも無く対決のシーンも長く感じました。
「魔王」を読んでいたので、ところどころに懐かしさを感じられました。モダンタイムスを読んでから魔王を読むのもいいんじゃないかなと思います。

モダンタイムス(上) 新装版 (講談社文庫)
伊坂幸太郎モダンタイムス についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

長編として読みたかった

短編集ですが、それぞれの話に繋がりはなく、その割には1つの話に山がないという印象なので、ページ数がある分、こんなに多くの話が無くてもいいのではと思ってしまいました。長編か1作の短編として読みたいな〜と思いました。

あまり多くのことが記述されていなく、余韻の残る終わり方が良かったです。
バイバイ、ブラックバード〈新装版〉 (双葉文庫)
伊坂幸太郎バイバイ、ブラックバード についてのレビュー
No.1:
(5pt)

誰を信じればいい!?

いつもの湊かなえ作品のように、様々な人の証言を綴った構成で物語は進んで行きます。
いろんな人が同じ事件や出来事について語っているのに、全く捉え方が違っているというのは、実際に現実でもよくあることだと思います。それが自分に関係のあることでも他人のことでも。この作品でもそのような思い違いや、主観が大きく入った誇張によってみんなが振り回されるという作品です。SNSを用いた会話や週刊誌が、混乱や誤解を呼ぶという現実をうまく描写していると思いました。
特徴として、湊かなえ作品全般に言えますが、どの証言も嘘や誇張が混じっていて誰を信じればいいかなどは読み手の自由であると感じます。もちろん全員が嘘つきであるとも考えられますが。ただ、今作では犯人が明確に書かれているので読後のスッキリ感は他の作品よりありました。

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白ゆき姫殺人事件
湊かなえ白ゆき姫殺人事件 についてのレビュー


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