繋がれた明日
評判
繋がれた明日の評価:
3.63/5点 レビュー 40件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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3.63/5点 レビュー 40件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
加害者・被害者問題、罪と罰の重さ、更生と社会復帰、とりまく家族や社会環境など、
題材としては重い内容がつまっていて、ところどころ胸を打つセリフはあるものの、
物語としては今一歩な感あり。全体的に物語の焦点がぶれているのではないか。
更生の物語にしては、主人公は最後まで感情や衝動に流されてひとりよがりな行動をしてばかりだし、
勝手に行動してはトラブルを呼び、何をするにも他人にお願いしてばかり。
心理描写は『自分ばかりが悪いのか』『仕方がない、社会ではそう見てくれない』と疑問と諦めの堂々巡りだし、
ラストにおいては、はたして自分に不利になる嘘を証言(自己犠牲)することで罪と罰の輪が切れるのであろうか。
更生(成長)の物語にしては軸が弱い。
では他のライン(社会的制裁の絡み、被害者・加害者での価値観の多様性、またはサスペンス、ミステリーのライン)で魅せてくれる作品かというと、それも中途半端。
保護司の存在はこの小説独特の魅力を放ち、読者に新しい視点を与える代弁者として機能していたが、後半に失速。クライマックスにいたっては存在感もない。
もしこの保護司がラストに被害者となった主人公の言動(判断)に、さらにもうひとつ上の(読者よりも一枚上の)啓発的視点を与えられたら物語がぐっとしまったのではないか。
全体的に問いかけの繰り返しばかりで食傷ぎみになるが、もしかしたら著者がこの題材について完全に消化しきれてなかったからではないか。
そうでなければラストにもう一歩読者を新しいステージに連れて行けたはずだ。