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(短編集)

沙羅は和子の名を呼ぶ



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【この小説が収録されている参考書籍】
沙羅は和子の名を呼ぶ
沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)

沙羅は和子の名を呼ぶの評価: 3.90/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

絵の表紙がお気に入り、内容もすごく良い

表紙(さとうひろみ)さんの大ファンで購入しました。内容も不思議な感じで文章にぞっこん入っていきます。春の夕暮れ、夜桜を見ながらの読書に最適と思います。
沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)より
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No.9:
(2pt)

クリスティー『死の猟犬』の二番煎じ。

本書はアガサ・クリスティーの短編集『死の猟犬』の二番煎じである。
冒頭の『黒いベールの貴婦人』でまずオカルト的なミステリーかと思わせておいて、実はオカルト話だったと読者の意表を突き、次の『エンジェル・ムーン』もオカルト話かと思って読むと実はミステリーだったとこれまた読者の予想を裏切り、そしてこれが繰り返されるという『死の猟犬』と同じ手法を用いている。
私は『黒いベールの貴婦人』がオカルト話で終わったとき、ひょっとしたらと思い、『エンジェル・ムーン』でこれは『死の猟犬』だと確信した。そして、その確信は外れることなく終わってしまい、私にとっては実に拍子抜けな作品集だった。
『オレンジの半分』に、お気に入りの『掌の中の小鳥』のヒロイン・穂村紗英がチラッと姿を見せるのが少し嬉しかったが、後はどうでもいい作品。
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No.8:
(3pt)

玉「宝」混淆

 10編の短編からなる短編集。とは言っても、4頁のショートショートのような長さのものから70頁くらいにもなるものもあります。元々の掲載誌が色々と違うのもあって下手すると玉石混淆と言われてもおかしくないのですが、それぞれの作品は大きさも光り方も違う宝石のようで玉「宝」混淆と言ってよい作品集だと感じました。人の好みはあるでしょうが、どれか一遍は気に入る作品があるのではないでしょうか?
 初期の加納朋子さんらしい「ちょっとした謎」をストーリーに紡いだ「オレンジの半分」や「エンジェル・ムーン」「天使の都」も良いですが、個人的に好きなのは「商店街の夜」。実家の近くにある寂れた商店街を思い出しました。結文の
 本当に不思議なことは、日常のすぐ隣で起きる−そう思わないかい?
 というのが、いかにも加納さんの作品の姿勢らしくてつい頷いてしまいます。
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No.7:
(4pt)

心にするりと入り込んでくる物語

これは短編集ですが、最初の一編にもうやられてしまいました。
タイトルは「黒いヴェールの貴婦人」。
感想がタネ明かしになってしまうので避けたいんですが、最後にお父さんからの手紙を読むシーンがあります。
僕はこのシーンを山手線の中で読んでいましたが、思わず目頭を押さえてしまいました。
あぶないあぶない。
この作者は、誰もが持っている心の音叉を震わせるのがとても上手です。物語一つ一つに心のいろんな部分がざわめきます。
個人的には「商店街の夜」が好きです。
現実にも影響を与える絵をもとに、ドラマが作れそうな気もします。
「花盗人」「海を見に行く日」も切なくなるようないい話ですよ!
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No.6:
(4pt)

オススメ♪

その独特の瑞々しい感性からつむぎだされる言葉は、読む人の心をとらえて離さない。ミステリーでありながら、ありふれたミステリーではないところに、彼女の魅力があるのかもしれない。彼女と同じ視点でまわりを見れば、いつもの景色がまったく違ったものに見えてくる気がする。どの短編も異彩を放っているが、表題作の「沙羅は和子の名を呼ぶ」は絶品。おすすめです。
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No.5:
(4pt)

ファンタジーであり、ミステリー

10編の身近だけど、不思議なお話からなる1冊。自分や隣にいる誰かが体験しているかも知れない・・・それくらい、日常的の中のストーリー。10編もあるので、お気に入りが1つは見つかると思います!短編集だから、通勤や通学中に手軽にも読めるんじゃないかな、と。これを読むと、普段の日常の中から不思議な体験を見つけ出そうとしちゃう、そんな作品です。
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No.4:
(4pt)

ファンタジックな短篇集です。

加納さんのお得意の連作短篇集じゃないけどテーマはファンタジックなものばかりで一貫してる作品集です。ズバリキーワードは“幽霊”。10篇からなりますが短いのは4ページのものもあって内容的にはバラエティー豊かな構成となっている。しかしながら雑誌掲載が多岐にわたっており(全部で5誌)期間も94年から99年までにわたるので作品のコンセプト的にはちょっと寄せ集め的な感は拭えないかなあとちょっと残念な気もした。個人的にはラストの2篇(「オレンジの半分」「沙羅は和子の名を呼ぶ」)が飛びぬけて面白いような気がした。「オレンジの半分」は初期の三部作を彷彿させるキレのいい話と卓越された女の子の心理描写が楽しめる。「沙羅は~」は誰しも持っている過去の人生に!おける後悔を上手く盛り込んでいてハッとさせられ切なくもある。あとはちょっと中途半端で加納さんの心暖まる話を堪能する事が出来なかった。もちろん、期待が大きいから仕方がないのでしょうがね(笑)後味の決してよくない話が入ってたのもマイナス材料だったような気がする
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No.3:
(5pt)

異空間への誘い

10編の短い不思議な話から成り立つこの作品。この世界のどこかに、もしくは次元の違うどこかに、パラレルワールドがあったとしたら。誰でも一度は経験のある空想。そんな異空間と時折パイプがつながって風変わりな訪問者がやってくる。そんな話が詰まっている。表題作の「沙羅」もそんな訪問者の一人。存在し得ない自分と存在する自分。単なるミステリーで終わらず、人間の存在自体の危うさを考えさせる作品に仕上がっていて必読。
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No.2:
(4pt)

人はこんなにもいとおしい

優しくて切ない、そして、不思議な話を集めた短編集である。 少し、情景描写がわかりにくい作品もあったけれど、全体的に温かい。ミステリーと言うより、ファンタジーと言う方がふさわしいかもしれない。特に、『商店街の夜』などはそのまま絵本になりそうなお話で、ほのぼのとした気持ちになる。設定的には、ドロドロとした嫉妬や憎悪が描かれても不思議ではない『オレンジの半分』も、くすりと笑ってしまう結末だ。パラレルワールドを描いている表題作『沙羅は~』も、下手をすると男のわがままに反感を持ってしまうだろうが、上手進めていると思う。人の心の闇を、温かく包み込んでくれるような作品たちに、読んでいるこちらの心もほぐされていく気がした。
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No.1:
(4pt)

やっぱり良いです!

加納さんの作品という事で読みましたが、どの作品も心に染み入る[優しさ]がテーマになったミステリーだと思います。私は加納さん独特の[怖くないミステリー]が大好きです。是非、あなたも読んで見て下さい。
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