九月が永遠に続けば

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

九月が永遠に続けばの評価:

2.83/5点 レビュー 136件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点2.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 121〜124 7/7ページ
No.4
(3pt)

優等生の悲劇

これまで決定打に欠けたホラーサスペンス大賞が自信をもって世に送り出した作品が「九月が永遠に続けば」だと聞いた。「これが売れなきゃ何が売れる!」とばかりに気合の入った小説で、ページを捲る手にも気合がこもった。こういうのをリーダビリティーというのだろうな、などと思いながら読了。「いやぁ、いいもん読ましてもらいましたで」と本を閉じたはいいものの、椅子から立ち上がって三歩歩いた直後には「・・・あれ?どんな小説だったっけ?」と、ふと本を振り返る。『ゴミを捨てにいった息子が、そのまま行方不明になる』そんな魅力的な大きな謎も、いざ解決してしまうと「ああ、そうですか」と妙に納得してしまいそれ以外の感情がすべて飛んでしまうのだ。文章力、プロット、キャラクター。すべてがそつなく巧いので、逆に印象に残る部分が少ないように思えた。そういう意味ではとってもホラーサスペンス大賞的な小説であり優等生な作品だ。だけど優等生というものは所詮は近くて遠い存在。一般大衆というものは、劣等生でもユニークな人物に惹かれるもの。優等生であるこの小説が賞関係者の期待を裏切って世間の評判を集められなかったのは仕方ないことかもしれない。優等生を輩出し続けたホラーサスペンス大賞が優等生らしい潔さで賞自体を終了させてしまったのもまた、仕方のないことなのだろう・・・
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.3
(3pt)

とても重厚でよい作品だとは思います。

 新人(もっとも著者の沼田さんはプロフィールでは50代の人でしたが)にしては群を抜く表現力と心理描写にまず舌を巻きます。とてつもなく艇長に詳細な描写で読むものを引き込みます。 ある夜、突然一人息子が失踪した母の不安と苦悩の心情を、細かく描いている秀作。自身の情事。別れた夫の再婚相手の娘と息子の関係。そしてその母親亜沙実、と徐々に浮き上がる人間関係を、妖しげな雰囲気(この雰囲気がホラーなのかなあ?)で描いています。 と、作品自体は良いのですが、帯のホラーサスペンス大賞という文字に引かれた私からしてみれば、「えっ、どこがホラー!?」ってな訳なんですね。確かに息子が謎の失踪をするのは母親にとっては恐怖以外のなにものでもないのかもしれませんが、このてのものをホラー扱いするのはどうかと思います。 また服部といういおせっかい親父の存在もせっかくの物語に水を差すような気がしました。 暗い影に覆われたヒューマンミステリーというほうがあっている気がします。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.2
(3pt)

ちょっと物足りない

息子の失踪により、息子のまったく知らなかった一面を知る。それは母親にとっては残酷なことかもしれない。自分の腕の中にいると思っていたが、実はすでに手の届かないところに息子はいた。失踪をきっかけにさまざまな事が見えてくる。自分の家庭、離婚した夫の新しい家庭。いろいろなものを巻き込んで、物語は思わぬ方向へ・・・。読み手をのめり込ませる力のある作品だと思う。しかし、失踪の理由や、複雑そうに見えて実際にはそれほど複雑ではない人間関係などに、少々不満が残った。ラストにも意外性がほしかった。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.1
(3pt)

狭い物語

ホラーサスペンス大賞の大賞受賞作です。突然失踪した息子を捜す数日間の物語で、時間的にも空間的にも狭い中で話が進みます。「文章力」が評価されての受賞ということですが、穿った見方をすれば、物語性が弱いということでしょうか。その分、人物造形に秀でており、登場人物である狂人・凡人・俗人それぞれの描写に魅力を感じます。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012