(短編集)

魔法飛行

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

魔法飛行の評価:

3.76/5点 レビュー 29件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21〜37 2/2ページ
No.17
(5pt)

魔法にかけられたような

「ななつのこ」の語り手入江駒子が同じく主人公の連作短編集。
 前作と同じテイストで、駒子は謎を含んだ物語を文通形式で瀬尾という青年に託し、
そこで得た情報から瀬尾は彼女の「?」を解いていきます。
 「ななつのこ」では、結末で鮮やかに登場した謎の人物のインパクトが強く、読後の
余韻も清々しかったですが、本作ではさらなる仕掛けが施されています。
 駒子の稚拙な文(わざと)に最初は少々戸惑いますが、だからこそ返信として章の
結びで語られる瀬尾の謎解きが、霧が晴れたように心地よく全貌を明らかにします。
(終幕までたった一つ謎を残して)

 瀬尾さんは人間として、希有な人だと私は思う。
 私には決して見えない部分、あるいは見ようとしない部分が、
 瀬尾さんには怖いほどに見えてしまったりするのだ。
 私はそれを推理とよび、彼は空想力だと言い返す。
 ー空を想う力、さ。分かるかい?(本文より)

 瀬尾は少女趣味を彷彿とさせる優しく思慮深い理想的な相談相手でほとんど王子様
のようです。駒子や友人たちのキャラクタも基本的に「いい子」なのですが、時折しっかりと
地に足ついた本質を露呈する、その力強さが好きでした。
 この頃の著者の作品は有栖川有栖が嫉妬に近い賞賛をするほど魅力的で、本当に
魔法にかけられたように自分も陶酔できました。
 「月曜日の水玉模様」「ガラスの麒麟」「ななつの子」と並んで好きなお話です。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.16
(3pt)

作者の魅力が発揮されている作品♪

駒子が瀬尾に宛てて書く手紙。そこに綴られた不思議な物語。瀬尾は

駒子の手紙の内容から、その不思議な物語に隠された謎を解いていく。

その謎解き部分も面白いが、物語の間に挿入されている謎の手紙にも

おおいに興味をそそられた。それまでの不思議な出来事と手紙の謎が

ラストで見事につながっていくさまは、読んでいて小気味よい。読後、

ほのぼのとしたものも残り、作者の魅力が存分に発揮された作品だと

感じた。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.15
(3pt)

作者の魅力が発揮されている作品♪

駒子が瀬尾に宛てて書く手紙。そこに綴られた不思議な物語。瀬尾は
駒子の手紙の内容から、その不思議な物語に隠された謎を解いていく。
その謎解き部分も面白いが、物語の間に挿入されている謎の手紙にも
おおいに興味をそそられた。それまでの不思議な出来事と手紙の謎が
ラストで見事につながっていくさまは、読んでいて小気味よい。読後、
ほのぼのとしたものも残り、作者の魅力が存分に発揮された作品だと
感じた。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.14
(3pt)

連作をつなぐ謎

1993年に出た単行本の文庫化。

 『ななつのこ』の続編。

 本書では、入江駒子が物語の書き手となり、瀬尾が謎を解く。さらに物語全体に隠された謎があり、最後にすべてが明かされる。

 短編集のようでいて、大きな謎が隠れているという構成は、なかなかのもの。個別のあらは目に付くが、筋立てが良く練られていて、カタルシスの喜びがある。

 しかし、なんだか気に入らなかった。たぶん、キャラクターが平板(ティピカル)で実在感がないせいだろう。ストーカー、妹、ツンデレと、現代的のキャラクターが先取りされている。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.13
(3pt)

連作をつなぐ謎

 1993年に出た単行本の文庫化。
 『ななつのこ』の続編。
 本書では、入江駒子が物語の書き手となり、瀬尾が謎を解く。さらに物語全体に隠された謎があり、最後にすべてが明かされる。
 短編集のようでいて、大きな謎が隠れているという構成は、なかなかのもの。個別のあらは目に付くが、筋立てが良く練られていて、カタルシスの喜びがある。
 しかし、なんだか気に入らなかった。たぶん、キャラクターが平板(ティピカル)で実在感がないせいだろう。ストーカー、妹、ツンデレと、現代的のキャラクターが先取りされている。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.12
(4pt)

マンネリと思わせておいてマンネリではない

入江駒子シリーズの第2段です。前作では駒子が小説家にファン・レターの形で謎を書き送るという形式でしたが、今作ではその小説家の勧めで駒子自身が小説を書きます。但し、その小説は駒子の日常に起きた謎をそのまま書いたものなので、要するに前作でのファン・レターと同じ役割しか果たしていません。マンネリを回避する為の策で、なおかつちっともマンネリが回避できていないような気もするのですが、途中からちょっと不思議なことが起きます。駒子は自分の楽しみの為に小説を書いているだけでプロの小説家ではありません。もちろんその作品はどこにも発表されていないのですが、その彼女のもとになぜか作品の感想を書いた手紙が舞い込むのです。この一見マンネリと思わせておいて読者にどんでん返しを与える手法がじつにうまいと思いました。読み終わってみると、じつに多くの伏線を自分が見逃していたことに気づかされてしまいます。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.11
(4pt)

マンネリと思わせておいてマンネリではない

入江駒子シリーズの第2段です。前作では駒子が小説家にファン・レターの形で謎を書き送るという形式でしたが、今作ではその小説家の勧めで駒子自身が小説を書きます。但し、その小説は駒子の日常に起きた謎をそのまま書いたものなので、要するに前作でのファン・レターと同じ役割しか果たしていません。マンネリを回避する為の策で、なおかつちっともマンネリが回避できていないような気もするのですが、途中からちょっと不思議なことが起きます。駒子は自分の楽しみの為に小説を書いているだけでプロの小説家ではありません。もちろんその作品はどこにも発表されていないのですが、その彼女のもとになぜか作品の感想を書いた手紙が舞い込むのです。この一見マンネリと思わせておいて読者にどんでん返しを与える手法がじつにうまいと思いました。読み終わってみると、じつに多くの伏線を自分が見逃していたことに気づかされてしまいます。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.10
(4pt)

鮮やかに組み合わさるパズルのような作品

「ななつのこ」「魔法飛行」「スぺース」と続く入江駒子シリーズ。
これは第2作目にあたる作品です。
1作目で瀬尾さんと知り合った駒子が、
瀬尾さんのすすめで物語を書く練習をはじめます。
これはその駒子の書いた物語を軸にした小説です。
連作短編の形を取り、それぞれの章で疑問として残った事柄が
最後にすべて鮮やかに組み合わされます。
解くことのできなかったパズルが
一気に何問もスルスルと解けてしまったような見事な爽快感。
この大フィナーレの気持ちの良さ!
加納朋子さんの作品はいつも読者を絶対に不快にさせない気持ちのいいものがあります。
駒子にずっと届いていた差出人不明の手紙。
これはすべてがわかった後にもう一度読み返すことによってさらに意味を増してくる。
この手紙の部分だけはぜひ2度読みしてください。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.9
(4pt)

鮮やかに組み合わさるパズルのような作品

「ななつのこ」「魔法飛行」「スぺース」と続く入江駒子シリーズ。これは第2作目にあたる作品です。1作目で瀬尾さんと知り合った駒子が、瀬尾さんのすすめで物語を書く練習をはじめます。これはその駒子の書いた物語を軸にした小説です。連作短編の形を取り、それぞれの章で疑問として残った事柄が最後にすべて鮮やかに組み合わされます。解くことのできなかったパズルが一気に何問もスルスルと解けてしまったような見事な爽快感。この大フィナーレの気持ちの良さ!加納朋子さんの作品はいつも読者を絶対に不快にさせない気持ちのいいものがあります。駒子にずっと届いていた差出人不明の手紙。これはすべてがわかった後にもう一度読み返すことによってさらに意味を増してくる。この手紙の部分だけはぜひ2度読みしてください。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.8
(5pt)

美麗

「ななつのこ」の続編にあたる連作短編集です。
前作から通して、宇宙や星、空そのものへの憧れが実にしばしば語られて、読者に爽快な読後感をもたせてくれます。特にラストが素晴らしく、すべてのストーリーの要素が集結して美しい結晶をかたちづくるかのように綺麗です。この作品は「ななつのこ」の続編ではありますが、決して前作をよまないと理解できない本ではありません。ぞれはそれで凄いのですが、前作を読んだほうが圧倒的に楽しむことができますので、ここは順序よく両方読むことをお勧めいたします。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.7
(5pt)

美麗

「ななつのこ」の続編にあたる連作短編集です。前作から通して、宇宙や星、空そのものへの憧れが実にしばしば語られて、読者に爽快な読後感をもたせてくれます。特にラストが素晴らしく、すべてのストーリーの要素が集結して美しい結晶をかたちづくるかのように綺麗です。この作品は「ななつのこ」の続編ではありますが、決して前作をよまないと理解できない本ではありません。ぞれはそれで凄いのですが、前作を読んだほうが圧倒的に楽しむことができますので、ここは順序よく両方読むことをお勧めいたします。 
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.6
(5pt)

芸が細かいなと感心

空想とは、「空を想う力」なんだ。
なんて言葉が印象的な「ななつのこ」の続編。
今作は、主人公駒子が物語を書き始めるという展開。
魅力的な日常の謎、謎への解答を楽しみとともに、1作ごとに
洗練されていく、駒子の小説を読むことも楽しみの一つ
かもしれません。(このあたり、芸が細かいなと感心します)
不幸にならない、殺人が起きないそんな日常の謎系なのは
いうまでもありませんが、なんだか一本芯の通ったような文章には
「リリカル」なんて語を思いついてしまったり…
そして今作にも、全体を通してはじめて明らかになる仕掛けが…
短編を楽しみつつ、大掛かりな仕掛けをも楽しめる。
非常にカタルシスのある短編集です
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.5
(5pt)

芸が細かいなと感心

空想とは、「空を想う力」なんだ。
なんて言葉が印象的な「ななつのこ」の続編。
今作は、主人公駒子が物語を書き始めるという展開。
魅力的な日常の謎、謎への解答を楽しみとともに、1作ごとに
洗練されていく、駒子の小説を読むことも楽しみの一つ
かもしれません。(このあたり、芸が細かいなと感心します)
不幸にならない、殺人が起きないそんな日常の謎系なのは
いうまでもありませんが、なんだか一本芯の通ったような文章には
「リリカル」なんて語を思いついてしまったり…
そして今作にも、全体を通してはじめて明らかになる仕掛けが…
短編を楽しみつつ、大掛かりな仕掛けをも楽しめる。
非常にカタルシスのある短編集です
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.4
(4pt)

現実とロマンティックの融合

「ななつのこ」の続編ですが、私は先にこの「魔法飛行」を読み、こちらにより惹かれました。
女子大生の主人公が、日常生活で起こった少し不思議な出来事を知人の作家宛に小説形式の手紙にしたためます。三篇とも、身近で起きたちょっとした出来事で、それぞれに返信の形で“不思議の種明かし”がなされます。
1編1編も楽しめますが、その途中に挟み込まれた意味不明の手紙の謎がラストで解き明かされます。その時、今までの“不思議な出来事”の中に伏線が張られおり、この小説が短編集ではなく中編である事が判明します。
学生生活というとても身近でリアルな世界を描きながら、全体としてはロマンティックな印象を受ける小説です。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.3
(4pt)

現実とロマンティックの融合

「ななつのこ」の続編ですが、私は先にこの「魔法飛行」を読み、こちらにより惹かれました。女子大生の主人公が、日常生活で起こった少し不思議な出来事を知人の作家宛に小説形式の手紙にしたためます。三篇とも、身近で起きたちょっとした出来事で、それぞれに返信の形で“不思議の種明かし”がなされます。1編1編も楽しめますが、その途中に挟み込まれた意味不明の手紙の謎がラストで解き明かされます。その時、今までの“不思議な出来事”の中に伏線が張られおり、この小説が短編集ではなく中編である事が判明します。学生生活というとても身近でリアルな世界を描きながら、全体としてはロマンティックな印象を受ける小説です。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026
No.2
(4pt)

加納先生のマジック

加納朋子先生の作品「ななつのこ」の続編。
全作の主人公、入江駒子はある日瀬尾という男性に出会い、
小説を書くように薦められる。そして、駒子は小説を書き始める。
学校で出会った不思議な女性の事、男の子の落書き、不思議な文化祭、
そして届いた三通の手紙。この全ては最終章で繋がり、読者は改めて加納先生の力量に驚かされる事になる。
ファンタジックな描写と、駒子と愉快なクラスメイト達のキャンバスライフが
非常に上手く書かれている作品。
魔法飛行 (Golden thirteen) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (Golden thirteen)より
4488012507
No.1
(4pt)

加納先生のマジック

加納朋子先生の作品「ななつのこ」の続編。全作の主人公、入江駒子はある日瀬尾という男性に出会い、小説を書くように薦められる。そして、駒子は小説を書き始める。学校で出会った不思議な女性の事、男の子の落書き、不思議な文化祭、そして届いた三通の手紙。この全ては最終章で繋がり、読者は改めて加納先生の力量に驚かされる事になる。ファンタジックな描写と、駒子と愉快なクラスメイト達のキャンバスライフが非常に上手く書かれている作品。
魔法飛行 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 魔法飛行 (創元推理文庫)より
4488426026