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鉄の骨
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鉄の骨の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 221~240 12/13ページ
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| 主人公の平太は中堅ゼネコン一松組に入社して3年の若手である。平田は入社後ずっと現場で働いてきたが、今回なぜか業務課に異動となってしまう。 業務課は談合課とも揶揄されているが、コストを削減し予算を作成し、公共工事を落札してくる超優秀な課である。 しかし、仕事の性質上、役所で出向き、ライバル会社や下請け会社と交渉、調整する必要があり、憎まれ嫌われ役も演じなければならない。そして、調整と談合はどう違うのか、必要悪なのか。 640頁の大作だが、2−3日で一気に読めます。 | ||||
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| 私が元銀行員(しかも作者が勤めていた銀行と同じです!)で、彼がゼネコンではないけど建設業界に勤めています。その設定が非常によく似ていたのでとても勉強になりました。 彼のいる世界が私には全く未知の世界なので彼のいる世界をちょっとだけ垣間見た気がしました。小説なので真実ばかりではないと思いますが談合の必要悪と、いけないものだとわかっていながら談合がなくならない理由などを分かった気になりました。 不正を嫌う主人公が会社の都合に飲み込まれ不正に足を突っ込んでいく姿に矛盾と苦悩を感じましたが、その悩む姿が繊細に描かれていてとても共感できました。 主人公の彼女が、知らなかった世界を見せてくれるエリート銀行員に魅かれていく様子や、主人公とそのエリート銀行員との間で悩む姿が自分と重なってしまいました。 周辺の人物も個性のあるキャラばかりで、その一人ひとりが魅力的で主人公が引き立っていました。 とても楽しく勉強になる小説でした。 | ||||
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| 中堅ゼネコン一松組に入社して3年。平太は突然、現場から業務課への移動を命じられる。 納得できないまま業務課に移った平太は、そこで今までまったく知らなかった会社の別の 面を見ることになる。「談合は犯罪だ!」次第にそう叫べなくなっていく平太だったが・・・。 受注された仕事をするのが現場だ。だが、仕事を取るためにどれだけ営業の人間が苦労して いるのか!そのことを、平太は身を持って知ることになる。正攻法では決して仕事は取れない。 だが、だからといって「談合」という犯罪に手を貸すのか?平太の心は揺れ動く。捜査の手が 伸びる中、地下鉄工事の入札の日が来る。いったいどこの会社が落札するのか?そこに犯罪性は あるのか?息詰まる展開に目が離せない。 実社会でも談合が問題になっている。どんなに対策を講じようと、それは決して無くならない。 不正と知りつつも、犯罪だと自覚しつつも、生き残るために談合をしようとする企業が後を絶たない。 厳しい競争を勝ち抜くためには談合が必要なのだという、企業側の悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。 「はたして、作者はこの作品のラストをどう描くのか?」最後はそこだった。結末をどう描くかで、 この作品の評価がかなり違ってくると感じたからだ。もっと劇的なものを想像していたのだが、 作者は無難にまとめてしまった。少々物足りなさも感じないではないが、多くの読み手を納得させ られるラストなのかもしれない。全体的には面白いと思う。単行本で500ページちょっとの長さ だが、一気読みだった。 | ||||
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| いつも分厚い物は、途中で挫折してしまうことが多かったが、久しぶりに読破しました。 建設業界の生々しい談合のプロセスと主人公の彼女と父母とのやりとりの息遣いが だいぶ前の青年時代を思い出させました。 場面設定で、時々主人公が誰だった?と思わせる、舞台でいうなら表裏がひっくり返る ような、たとえば建設会社の主人公が前面に出たり、検察側が主役に躍り出た感覚が 新鮮でした。作家の別な作品を読みたくなりましたよ。byまつてつ | ||||
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| ・下町ロケットが面白かったので過去3冊の池井戸作品を読みました。 長編です。だけど、あっという間に読み終わります。 空飛ぶタイヤは某M社のリコール問題について書いた「実話」に基づくもの?でしょうが、 本作品も実話を基に書いたと思われる内容です。 ・元三菱の行員らしく、殆どの作品に銀行員が出てきますが、この作品の銀行員はゼネコン社員の主人公の 彼女を奪う嫌な奴。でも最後に・・・ ・唯一他の作品にも共通するのは、人物の名字が多すぎて人物設定が時たまわからなくなること位です。 痛快な作品です。 | ||||
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| 池井戸潤に掛かってしまえば、ゼネコン業界の話しも一気にエンタメ小説になってしまう。 今回もストーリーとテンポの良さに引っ張られ、あっと言う間に読了した。 ゼネコンといえば公共事業を巡っての談合という、きわめてありがちなストーリーではある が、談合から想像するドロドロとした内容だけではなく、その世界に身を置く人々の苦悩や 努力も描かれている。更にそこに若手社員平太の恋愛や心の成長物語も絡めてあり、爽やか な仕上がりになっている。 平太と萌の恋の行方は何とも切ないが、とってもリアリティがあって、上手く出来ているな あと感心。サイドストーリーとしてはとても良かった。 ハリウッド的な勧善懲悪的なストーリーも書けたと思うし、その方がスッキリする向きもあ るだろうが、社会や企業の現実も踏まえた落しどころには、サラリーマンの一人としては やるせないけれども共感できたというのが事実だったりする。 | ||||
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| どの作歌の方にも、旬の時期、乗っていると思う時期があります。 池井戸さんは、今がまさにそうなのではないかと思います。 この「鉄の骨」は、「空飛ぶタイヤ」、「下町ロケット」とならぶ、企業小説3部作とも言える力作です。 TVドラマも良かったですが、原作であるこの小説はコクがあり実に面白かったです。 苦悩する平太、西田の切れ者さ加減、園田の鼻につくエリートさ加減、三橋の人間味、圧巻は尾形のビジネス手腕。 検察が裏金ルートを追い詰めていく様も緊迫感がありました。 最初から最後まで一気読みでした。 これは、文庫化まで待つのは勿体無い。 すぐにでもご一読いただきたい、買って損なしの1冊です。 | ||||
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| 高杉良の経済小説は、私たち20歳代のサラリーマンには硬派過ぎた。 城山三郎は、もはや古典だ。 骨太な作品に違いないが、俗にいう感情移入が難しかった。 しかし、この池井戸作品は違う。20代の私が、すっと感情移入できる。 中堅ゼネコン、大物フィクサー、特捜、それ全ての人々にそれぞれの「人生」があり、ぶつかり合う。 信州上田の両親の存在が作品に哀愁を添え、恋人・萌は、きな臭い作品の中に咲く一輪の花だ。 萌に指輪を受け取れないと言われ、直後に上田の母が倒れるくだりは、平太に同年代の者として、切なく胸にくる。 この作品の良かったところは、何事においても「結論」めいたことを押し付けないところだ。 それは、談合という作品のテーマに関してもそうだし、萌との恋愛の終着に関してもそうだ。 談合という重いテーマを描きながらも、作品には爽やかな風が吹いている。 こんな作品を書いてくれてありがとうございました。直木賞受賞作・高村薫の「マークスの山」より、「鉄の骨」の方が面白かった。 池井戸作品をこれから読破しようと思います。 建設業界の方には、少し物足りなさもあったようですが、私は十二分に楽しめました。 PS 目次を最初見たとき「第四章、アクアマリン」をアクアラインをもじった海底トンネル工事がヤマ場かと思いましたが、違ったんですね。そういう意味かー。 | ||||
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| 初めてこの著者の物を読みましたが止まらなくなる面白さでした。実際1日半で読みきってしまいました。銀行のいやな面も面白く描かれていて、主人公と彼女の関係が社会経験と共に変化していく様、談合についての今まで思いもしなかった一面などこれはテレビでは伝わらないと思います。実際には現実とは違う面もあるのだろうと思いますが今まで自分では想像すらしなかった業界やそのしきたりについて少し考えるきっかけになった気がします。女性にもお奨めの一冊です。 | ||||
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| 脱談合を唱えながらも、その裏では旧来のしがらみから、なかなか抜け出すことができない土木・建設業界を描いている。談合を中心としながら、建設現場、営業、下請け、競馬、政治家、フィクサー、銀行、検察、そして恋愛、これらが、伏線を持って絡み合いながら物語が進む。次にどうなるのか、早く、次の章を読みたいと思わせる小説であった。 | ||||
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| 引き込まれます。 久々に一気に読める面白さがありました。 | ||||
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| 私自身も、建設業界で働く人間ですが、ドロドロしたいや〜な業界ですね・・・ しかし、現実はもっと厳しいですよ!作者も全てを書く事は出来なかったでしょうし、ちょっとしたジレンマを感じるところもありました。 五百数十ページもある作品ですが、内容はとてもおもしろく、どんどん引き込まれてしまいました。 | ||||
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| この夏、小池徹平主演でNHKで放映されたドラマの原作。 主人公・平太と業務課の先輩・西田のコンビが絶妙。言動はグータラだけど、仕事の実力と熱意は負けない。荻原浩「神様からひと言」の涼平と篠崎に通じるところがあります。物語に描きやすい先輩・後輩像なんでしょう。 業界のフィクサーとされる三橋が言う、許される談合と許されない談合の話は一理あると思いますが、そんな主張で平太を感心させた三橋自身が、しがらみによって本意ではないはずの調整に手を染める過程が、なんとも切ない。 硬いテーマを扱った500ページ超の長編でありながら、主人公を若手社員にすることで切り口を柔らかくし、仕事での成長や恋愛の要素を散りばめたおかげで、漫画のようにスイスイ読める作品になってます。 | ||||
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| あ〜、すっごく面白かった! というのが、読直後の感想です。 主人公は、大学で建築を学び、中堅ゼネコンの現場に勤める若手社員。 その彼が、ある日業務課・別名談合課に配属になる。 談合は、もちろん犯罪。でもそこには、談合抜きでは生きていけない 公正入札の限界という状況があった。 そんな中、社運をかけた地下鉄工事の話が舞い込み、 主人公も抜けられない迷路にはまっていく… という感じのストーリーです。もっともっと複雑で巧妙ですが。 建築とは本来、芸術であり、人間の創造物の最たるものです。 そこで働く人は、まさに命がけ。 でも、その仕事をとる人たちもまた、命がけ。 ゼネコンの世界、談合の仕組み、未知の世界だったのですがよく理解できました。 官製談合というものも、わかりました。 役所の古い体制、理解の欠如がどんなにゼネコンマンを苦しめているのかも… この業界が、将来どんな方向に進んでいくのが、希望をもって 見守っていきたいと思います。 | ||||
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| この夏、小池徹平主演でNHKで放映されたドラマの原作。 主人公・平太と業務課の先輩・西田のコンビが絶妙。言動はグータラだけど、仕事の実力と熱意は負けない。荻原浩「神様からひと言」の涼平と篠崎に通じるところがあります。物語に描きやすい先輩・後輩像なんでしょう。 業界のフィクサーとされる三橋が言う、許される談合と許されない談合の話は一理あると思いますが、そんな主張で平太を感心させた三橋自身が、しがらみによって本意ではないはずの調整に手を染める過程が、なんとも切ない。 硬いテーマを扱った500ページ超の長編でありながら、主人公を若手社員にすることで切り口を柔らかくし、仕事での成長や恋愛の要素を散りばめたおかげで、漫画のようにスイスイ読める作品になってます。 | ||||
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| 建設業界の談合について書かれた本。 談合については、悪いことだけど無くならない、 実際のところ談合は日常茶飯事だ、程度に思っていたが、 この本を読んで、談合は良くない、無くすべきだと思った。 必死になって、新しい技術を開発してまでコストを下げようと頑張っても、 談合で落札企業があらかじめ決まっていたら、せっかくの営業努力が何にもならない。 これでは従業員の士気は上がらず、技術は進歩しない。日本の建設業界にとっては良くないことだ。 一社が倒産すれば、その下請け業者も経営が傾く、 そうなれば大勢の失業者が出る、 だから談合は必要だ、と言う意見はもっともである。 しかし、それは問題を先送りしているだけであり、 こんなことを続けていたら、例えば外資系の企業に技術で負け、そのうち規制緩和があったりしたて外国の企業も参入できるようになったら太刀打ちできない。 他の業界では競争は当たり前にあって、時代の変化について行けない企業は淘汰されているけど、 建設業界だけ談合をして政治家にお金を送って生き延びようとするのは良くないと思った。 面白い本だった。 こういう本を企業小説というそうだ。 他にも企業小説を読んでいこう。 | ||||
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| NHKのドラマを1回みておもしろかったので、小説を買いました。組織の中にいて、自分の思うように動けない葛藤が描かれていておもしろかったです。私も土木業界にいますが、談合の時代はもう終わったかなと思います。勝利者のいない泥沼の競争になりつつあります。時代の変化を感じた1冊でした。 | ||||
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| 池井戸作品の中で最高の小説だと思いました 最近、NHKで放映をされてますが やっぱり、読まないとこの作品の面白さは伝わらないと思いました 初めから終わりまで、わくわくさせられて一気に読んでしまった あの、銀行員の厭らしさは今も頭の隅に残ってますね。(笑) 女性の気持ちってそういうモノなんですよね、分かる様なでも、むっと来るような・・ 最後はほっとした自分がいて、笑いました。 業界の闇に手を突っ込んだ割には、イマイチ突っ込みが甘かった面もあるかもね 最後の落ちにいたっては唸りました。 | ||||
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| 今回も池井戸さんの手腕にうならされました。 談合の理屈は新聞でも読んで知っていましたが、まるで企業活動の真ん中に立って、 事態の展開を眺められるような筆力には、またもや感動。 中堅ゼネコン一松組の一兵卒、平太とその恋人、銀行員の萌の視点から、素人の私にも わかりやすく談合の詳しい仕組みやその深い闇の部分が明らかにされていきます。 大物フィクサーや巨悪と言われる政治家も登場して、一松組は翻弄され、危機に直面します。 今回は主人公があくまで正義を貫こうという姿勢ではなく、談合という犯罪と、 会社の論理のなかで悩んだり、妥協したりする、ある意味等身大の青年でした。その 恋人の萌もまた、銀行という特殊な会社のなかで、変化していく自分にとまどう 揺れ動く女性として描かれます。 社会のなかで戦う企業戦士のさまざまな形態を、リアルにきっちりと描き出す作者。 この作品も、談合というシステムの裏表を克明に見せてくれました。正義と悪だけでは 割り切れない慣習、利権、既得権益。その中で歯車の一つであるサラリーマンの平太が、 仲間とともに必死に仕事に取り組む姿は、何万ものサラリーマンへのエールに思えます。 三橋、尾形、など大物の人物造形もよかったけれど、先輩社員の西田くんが、なんか かっこよかったなあ。むち体型で、おちゃらけているんだけど、やる時はヤル、出来る男 ってところが魅力的でした。 ノンストップの徹夜本です。お薦め^^v | ||||
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| 500頁超の大作でしたが、あっという間に読み終わりました。社会性・時代性・業界の裏話・汚職・恋愛・ライバルとの競争など、エンタメ小説に必要なすべての要素が詰まった傑作です。まあ、それだけにありがちな展開と言ってしまえば、そのように言うこともできますが、それでも気持ち良いものは気持ち良い。おいしい幕の内弁当はいつ食べてもおいしいのとおんなじですね。しかも、その箱が新しくて美しいって感じです。主人公の平太のキャラが弱かったかな。周囲を取り巻くキャラが個性的で良かっただけに、そこが惜しいかも。 | ||||
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