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(短編集)
仔羊の巣
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仔羊の巣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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2003年に出た単行本の文庫化。 全三部作の第2弾。3つの短篇が収められている。 こういう作品は苦手なはずなのだが、なんとなく読み進めてしまっている。ミステリとしては無理が多く、ご都合主義的としか思えない部分も少なくない。謎そのものにも興味をそそられないし。 やはり、異様にもろそうな人間たちをてらいなく描いているところが面白いのだろう。人数も増え、ふくらんでしまった人間関係がどう収束するのか。完結編『動物園の鳥』も読んでみたい。 | ||||
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本文は採点不能、そして巻末の有栖川有栖氏の解説は★5つ。 間を取って★3つの評価をさせていただきました。 ひきこもりの青年が日常の謎を解くシリーズの2作目。 ミステリーというのはもともとあり得ない舞台を設定するものではありますが それにしてもこれはすごいです。 いい年した大人たちが少年少女のようにキラキラうるうると語り合い ひきこもり探偵鳥井君に真相を見破られた犯人(?)はすぐさま心を開き そこから生まれた善意の渦の中で、探偵自身も少しずつ成長していくのです。 あり得ない。いや、だいたい鳥井君の仕事のプログラマーにしろ、親友の坂木君の保険外交員にしろ こんなに優雅なのだろうか?特にプログラマーのほうは(仕事してるシーンは出てきませんが)、絶対あり得ない。 そんな違和感を抱き、また探偵の鳥井君を好きになれなかった自分ですが 文句言いつつシリーズ2作目まで読んだということは、自分は明らかにこのシリーズに何らかの魅力を感じ、引き付けられているわけです。 いったいこの小説の、このキャラクターの、どこに面白さを感じているのだろう。 我ながら不思議だったのですが、有栖川氏の解説で腑に落ちました。 本書の中で、この解説が一番の謎解きでした。 人間関係に傷つき人との絆を求めている人には、ある種の癒しとなる小説かもしれません。 単純にミステリーが好きな人も、ちょっと毛色の変わった日常の謎系短編集として楽しめると思います。 ボーイズラブが好きな方も、もしかしたら趣味に合うかもしれません。 そして私のようなひねくれたタイプの人にも、この違和感を味わうために、試しに読んでみませんか?とあえてお勧めしておきます。 なお、前作のネタバレがけっこう出てきますので、 お読みになる方は、前作「青空の卵」から読まれるほうがいいです。 | ||||
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シリーズの2作目. 主人公の『引きこもり探偵』にわずかな成長がありましたが, 回りの人たち,そして話の流れは相変わらずの甘いものでした. 特に相棒の『詩的』なひとり語りは『キレイ』ではありますが, 前作同様にうわべだけのようで感じるものがありません. 主人公と相棒の『関係』も含めて,最終作となる次作でどうなるのか, これまでのご都合主義の流れから,少し不安に感じてしまいます. 謎については,今回は少し強引な印象です. ただ,冒頭に出てきたちょっとしたトラブルが, 後半になっていろいろと関わってくるのはなかなか. わかりやすい伏線とその回収は気になりましたが…. なお,1作目で登場した人たちが重要な役でまた登場しています. そのため,順に読んだほうが人間関係の理解もできてよいと思います. | ||||
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