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(短編集)

仔羊の巣



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【この小説が収録されている参考書籍】
仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)
仔羊の巣 (創元推理文庫)

仔羊の巣の評価: 4.00/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(4pt)

やさしさサプリ part2

「彼は僕を介してしか、外界と接触しなくなったのだ。」ひきこもり探偵鳥井とその友人・坂木が巻き込まれるちょっとした事件を解決する。
前作『青空の卵』に続く第2作。登場人物や設定は前作から引き継がれているので、必ず前作を読んでからにしましょう。
密接すぎる二人の関係に「boys love系か?」との感じも冒頭では受けますが、読み進めるうちに印象は変わり、むしろ爽やかな気持ちになれます。
人が人を想う気持ち。ときにはすれ違い、時には誤解から憎しみに変わったりする。それでも大切な気持ち。
「正直者がバカを見る」「おひとよしは損だ」と言われます。でも、この作品を読めば、ひとにやさしくすることで、いかに世界が豊かで暖かい場所に感じられるかが分かります。
「自分ももうちょっとひとにやさしくしよう」そう思わせてくれる本書。前作ともどもお勧めです。
仔羊の巣 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:仔羊の巣 (創元推理文庫)より
4488457029
No.4:
(4pt)

open your arms

遂に外の世界へとその腕を伸ばし始めたかのように見える。ひきこもりはひきこもりからの脱皮の途中なのだろう。話が重みを増し、人物が生き生きとし始めてきた。代わりにあっと驚く場面が少なくなったのが残念だ。
仔羊の巣 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:仔羊の巣 (創元推理文庫)より
4488457029
No.3:
(4pt)

友情まであと一歩の2人の物語の続きです!

第1作を読んでから当然この本は読むべきであるが、
デビュー作同様に、冴え渡る推理・美味しそうな料理
やお菓子、泣ける人間模様等が描かれています。
第1作目でこの小説の世界にはまった読者にとっては
当然読むべき作品でしょう。
1・2作の作品を読み通して思ったのは、まだこの2
作目でもこの2人はまだ友達とは呼べない関係ではな
いかと思いました。
作品でも出てきますが、坂木と鳥井の関係は特殊な関係
で、それには歴史があるのだけれど、現在鳥居は坂木を
神というような位置づけにして付き合っていることと、
坂木が鳥井を「彼」とも「友達」とも違った「この生き物」
と描写していることから、彼ら2人は依存し合っているだけ
で、お互いを対等な喧嘩と仲直りのできる「友達」として
位置づけていません。
3作目で恐らく鳥井が卵から巣へ、そして世界へ羽ばたく
ようになって、自分の足で歩けるようになった時はじめて
この2人は対等な関係となり、本当の意味での友達・親友
になれるのではないでしょうか。
そういう意味からも完結作「動物園の鳥」はこの2冊を読
んだ読者には必読の作品でしょう。
仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)より
4488012914
No.2:
(4pt)

人間関係の難しさと面白さ

坂木司の本を『切れない糸』から読みまして、この本で2作品目です。両方とも坂木司の作品の根底である人情味があるのであたたかい気持ちになる作家ですよね。この本はシリーズの第2作になりますが、途中からでも楽しめました『切れない糸』では距離を保つ友情のホームズとワトソンがこのシリーズではホームズとワトソンである鳥井と坂木が、密着度が高い絶対的関係なんですねでも短編集だからこそその2人の成長と、事件が解決されていく度に2人の人間関係の輪も広がるのがじわじわ分かって面白いです。個人的には「銀河鉄道を待ちながら」が好きです自分が気に入ってるのに周囲で共感する人がいないとき唯一同じ価値観を持つ人を見つけた気持ち共感者を見つけた嬉しさがこちらにも伝わってくるしその相手とほんの小さな心のわだかまりで一線を引いてしまう心の動きこういう気持ち坂木さんの文章で読むとしんみりして気に入ってます
仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)より
4488012914
No.1:
(4pt)

くつろいで読める作品です。

『青空の卵』の続編です。まず、タイトル名(『青空の卵』→『仔羊の巣』)からして物語の広がりを表している。本作は全作にも増して1篇1篇が長くなっており連作中編集と呼ぶべき内容となっている。またまた新たな出会いが起こります。人と人との暖かいつながりは前作以上に表れており読んでいて心地よい。鳥井の自慢の料理シーンや名推理より、周りの登場人物の活躍が目立ったような気がする。1篇目では同僚の吉成くんや佐久間さん、2篇目ではは土屋さんや利明くん、最終篇では矢崎さん・・・特に最終章ではかなりの人物が総出演といった感じで出てきて、季節感も上手く醸し出して(クリスマス)なかなかのものです。個人的には最年長の栄三郎さんの存在感が作品全体を引き締めて!るような気がしました。それも究極的には坂木と鳥井の仲のことが発端となって起こった事件なんで余計に面白く仕上がっている。作者にとって、坂木さん(登場人物の)って理想の男性なんでしょうかね?お人よしみたいに言っててそれが謙遜みたいに受け止めてしまいました。それにしてもふたりの仲はどこまで良くなり続けるのでしょうか?三部作らしいのであと1作楽しみにしております。最後は長編らしいですよ。前作を読まなければ理解し辛いであろうことをつけくわえておきます。
仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)より
4488012914

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