暗黒館の殺人

評判

暗黒館の殺人の評価:

3.40/5点 レビュー 206件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全122件 61〜80 4/7ページ
No.62
(5pt)

物語の折り返し、謎が明かされ始める第3弾。

これまでちりばめられていた謎が回収され始めるので加速度的にページを捲る速度が早まってしまいます。
館が隠し続けてきた秘密、というのが明かされる訳なんですがとてもおぞましいグロテスクなもので私としては大好きでした。
ゲーム「SIREN」のような、閉鎖的な村での忌まわしい風習のような雰囲気で読んでいてわくわくします。
正直殺人事件そっちのけでした。犯人より館の謎の方が知りたくなっていたことは否定できません。
主人公の友人にまつわる秘密、そして出生の謎、家系にまつわる呪いが明かされていきます。
館のすべての部屋、場所が明かされて、そこには…
続きが気になる第3巻でした。
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.61
(4pt)

物語の事件が始まる第2巻。

第1巻では暗黒館での謎がちりばめられ、主人公「中也」の疑問を膨らませてばかりでしたが
この巻でようやくといいますか、殺人事件が起こります。
ただいままでの趣と違い、なんだか主人公達の話の外で起きているような、
人事のような雰囲気で事件が進行していくのがとても気になりました。
それはつまり、後の犯人像に繋がっていく訳ですが…
推理する楽しさもありますが、なにぶん館が広すぎて今自分がどこにいるのか見失います。笑
そこは流石綾辻さんなので館の全貌を少しづつ明かしていくように話を進めてもらえはするんですがなかなか大変でした。
殺人事件は起きるんですけど、相変わらず館の謎が気になりすぎて結構どうでもよくなる節はあります。
物語自体がとても気になる面白いストーリーですのでさくさく読めると思います。
暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)より
4062758563
No.60
(4pt)

2600ページに渡る長編の第一巻!

館シリーズ7作目の今作は今までの量とは一線を画した大長編。
正直綾辻さんの作品が大好きな私でも読むに耐えれるのかどうかという感じでしたが…
読んですぐにそのような不安は吹き飛びました。どんどん引き込まれ、気づけば二巻へ。
しばらくして殺人事件がおきて、トリックへといった流れでなく、
暗黒館の成立ち、隠された秘密がちりばめられながら物語は進んでいきます。
そのためどんどん知りたいことが出てきて、整理するのが大変でした。
勿論明かされるのは後の巻なので謎を整理しながら次巻へと続きます

ここに書くのは全4巻を読んでからの1巻の感想になりますが、今から読まれる方は
「必ずこれまでの館シリーズを読む」ことを推奨します。
これまでの感じで言えば
「読んでいると合点がいくことがある」「知っている名前が出てきてにやりとする」
といった館シリーズ共通の、言うなれば館シリーズを順に読んできた読者に対する作者からのサービスはありましたが
今回の話はそれだけでは収まりません。根本的な要素が、この作品には込められています。
いきなりこの超重量級の「館」から挑戦するひとはまずいないと思いますが、念のため。
長いお話ではありますが、事件の謎だけでなく館の謎について語られるため、普通の冒険小説として、この巻は楽しめると思います。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.59
(4pt)

暗黒館で暮らす謎めいた人々

著作渾身の長編小説。
序盤から事件は起こらず、謎めいた雰囲気をたちこませながら、物語は展開します。
謎めいた館に住む、奇形の双子に生気のない少年、それを運命として受け入れている大人たち。
各章で主人公(語り部)が変わるので、注意して読まないと戸惑います。
事件が起こる前のながい序章。
それだけに期待も膨らみます。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.58
(4pt)

館シリーズの原点

他のシリーズファンの方には賛否両論のようですが いち館シリーズファンとしては面白かったです。作品が長い分 シリーズ特有の読者向けの仕掛けに感付く部分も多かったので ラストはやっぱりね〜っていうのが沢山あり いつもみたいな騙された〜感の驚きは半減…でしたが、シリーズを通しての謎が明かされるっていう部分には驚きました!本格ミステリーではなく、前シリーズ達の原点作品としてお読み頂けと楽しめると思います。シリーズの世界観を壊さない程度に明かされる暗黒館の非現実的な物語や、暗黒館のその後が気になって、続きが読みたくなる終わり方には高評価。最後に、最終部で鹿谷さんが登場してくれて安心しました。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
4061823884
No.57
(4pt)

人によってはがっかり?

この作品は実に大作でありました。
なぜならば巻数にして4巻もあるミステリーでしたから。
上下巻、と言う代物は読んだことがありますが
4巻と言うのは初めてでありました。

ですが、その巻数の割には
長たらしい、と言うことはあまり感じず
すんなりと読むことができたのは
やはり著者の表現力の高さ、
といっても過言ではないかと思います。

…ですが、残念なことに
結末の評価に関して言えば
おそらく評価が分かれることとなるでしょう。
いかんせん読者が期待するような
「完全な解決」は見ないのです。
したがって人によって「なんじゃこりゃ!!」
と怒り狂ってしまうかもしれません。

だけれどもこれは
暗黒館そのものが持つ歴史からすれば
相応の展開なのかもしれません。
決して明かされることのない歴史…

ある事実にはきっと驚かされることでしょう。
ただし、賛否は分かれる作品です。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.56
(5pt)

一番の要になるであろう作品

この文庫の中ではもしかしたら
重要な要素を持つ作品かもしれません。
前の2巻で謎が謎を呼ぶ展開から一変して
今回は謎がだんだんと表に出される巻だからです。

その事実は…
おそらく心臓の弱い人にはかなりきつい
グロテスクそのものです。
心臓が弱いと自負しているあなた。
引き返すのならば今のうちですよ?

とにかく聞きたくない!!
と思わず声を荒らげたくなるような事実の羅列です。
そう、タブー要素が存分に出てきます。
と、言うわけなのでこのレビューでもあえて出しません。

そして、さらに謎が解決するとともに
また新たな謎が提示されることとなります。
しかもその事実は明らかに
見てきた事実とは「まったく異なる」
異色のものであるのですから…

まだ幾分の謎が残ります。
最後の巻で、どう解決されるのでしょうか?
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.55
(5pt)

事件はついぞ起こる

この2巻目になってようやく
本格的に事件が動き出すようになります。
だけれども、それとともに謎が出てくることも確か。

時折出てくる部屋の謎や
玄児の抱えている記憶の謎など
さらに増えていく謎、
そしてそんな謎まみれの中、
殺されていく人…

ちなみに前の巻をきちんと読んでいれば
あるひとつの謎に関しては
きちんと出てくることでしょう。
そう、1ヶ所壊れた場所がありましたよね?

まだまだ長いです。
でもこの巻はなぜか短めですので
ましかと思います。
暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)より
4062758563
No.54
(5pt)

ながーーーーーい。

まず、最初に読むミステリーがこの作品ですと
全4巻もあるので実に死にそうな思いをすることでしょう。
なので別の本のほうへ行きましょうね。

作品としてはまさに影があるというか
謎が謎を呼ぶ、と言う感じです。
この1巻はまだイントロダクションと言う形なので
どのように事件がおきるかは明記されていません。

しかしながら最後に提示される
「ある事実」には
これから先何らかの出来事が起きてしまう
と言うことが予期できますし、
周辺人物の一部に狂気があふれていたり
なにやら謎を呼ぶ謎が出てきたりと
とにかくいろいろ勘ぐらせてくれます。

やはり「長い」です。
レビュアーである私はこう言う本は苦ではないのですが
このページ数は苦痛になる人が多いかも。
なので雰囲気が好きな人は5相当ですが
そうでない人は3程度でしょう。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.53
(5pt)

ここからもう出て行きたくない

全巻通読しての感想です。
あまりの厚さに尻込みして、
こんなに読むのが遅くなってしまいましたが、
読んで良かった。ほんとに面白かった。
舞台となる“暗黒館”の造形と歴史は
まさに“闇”を抱え込んでいます。
住人たちはみな“病んで”いるのですが、
それがただのこけおどしではなく、
トリックと有機的につながっているのです。
トリック自体は実にシンプルなのですが、
枝葉を張って、見事に覆い隠してくれます。
もう、職人技です。
“新本格”の看板はだてじゃありません。
これだけの枝葉を張るためには、この長さが必要だったのだと、
ボクは納得しました
とはいえ、トリック抜きで、
その枝葉が楽しくて仕方ないのです。
双子の姉妹の、愛らしさと妖しさなど、トラウマものです。
終盤に近付くにつれ、「読み終わりたくない」と、
思ってしまったボクも、
作者の仕掛けた“闇”に、見事にとらわれてしまったのでしょう。
ボク個人としては、勝手にですが、
今までシリーズ最高傑作と思っていた、
『時計館の殺人』を越えたと思っています。
新書版の星が、やや少なめですが、
ファンゆえの厳しい評価なのではないでしょうか。
好きなら好きなほどハードルは高くなってしまいますからね。
いつも見事にしてやられる、
“幸せなミステリファン”である、ボクが言うのもおこがましいのですが、
読まずにいるのは一生の不覚ですよ。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.52
(5pt)

おもしろい

綾辻さんの作品は初めて読みました。
何でこの作品が最初なんだとファンから怒られそうですが
充分に楽しめました。
レトロな雰囲気が何とも言えず心地よく、昔テレビで見た昭和
サスペンスを思い出しました。
それまでの作品を知っていれば、もっと楽しめたと思いますが
未読の方でも大丈夫です。
かなりの長編なので根気が要りますが、100ページを超えた
あたりからサクサク読み進められました。
この作品を読んだ後、評価の高い「十角館の殺人」も読みましたが
人物の掘り下げが充分にされている点、作品の雰囲気など
僕にとっては暗黒館のほうが楽しめました。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.51
(5pt)

さすがの綾辻先生。

やってくれましたよ。ネタバレになるので詳しくは
書けないんですけど…

最期まであやふやだった江南の視点…
これがもういい感じ。

しかも最後の最後で…そうだったのか!で落とされ
じゃ、次も書いてほしい的な気持ちになります。
後ろの方に謎の建築家の年譜がありますが
先に読まないでくださいね。
楽しみが半減します。

先に読んだのにまったく気づかなかった私です。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.50
(4pt)

読ませますね〜

ここまで来ても飽きない。頭の中でぐるぐる推理
してみるのですが、なんともしっくりこない。
謎が多すぎると思いつつも きっと最後には
何もかものつじつまを合わせてくれるんだろうな〜綾辻さんは。
と 期待も高まる作品。
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.49
(4pt)

物語を楽しむための準備をしましょう。

文庫で4分冊になる長編です。
この第1巻は、物語を楽しむための準備をする巻です。
暗黒館の概要説明や、登場人物の紹介などに殆ど費やされています。
しかし、退屈することもなく600ページ近くある第1巻を読むことができたのは、読み進めるごとに高まっていく期待と不安が入り交じる感覚、さては予感といったどうしようもない「わくわく感」です。

人里離れた湖の中にひっそりと佇む暗黒館の存在感は、てつもなく大きく、ある意味登場人物よりも魅力的で、読むものを虜にします。
付属の暗黒館の平面図を見ながら読み進めると、ダンジョンを探検しているかのような感覚にさえなります。

日常と隔絶されたこの世界に、いつまでも浸っていたくなります。そういうことで、この世界にどっぷり浸かるのには、このこの位の長さは必要かと思います。

お楽しみはこれからです…


暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.48
(4pt)

いい!!

素直に面白かったです。
読み終わった後、「肉」の夢を見てしまいました(笑)
ただ、ものすごく長いので多少イライラしましたが……。
謎が残る感じなのと長いので、☆四つ。
綾辻ファンなら館シリーズすべて読んでみてからみて下さい。
○○○のイメージが変わります。
暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)より
4061823892
No.47
(5pt)

怪しく謎めいたおどろおどろしい暗黒館。

綾辻さんの長編が出たと分かった時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。長い間、綾辻ワールドに浸れると思うだけで、幸せです。単行本だと四冊もあるし!残念ながら、おもしろすぎてあっという間に読み終えてしまいましたが。題名通り、暗黒の館を舞台にしていますが、今までの館と違い、重厚なイメージを抱きました。そして、内容も少しホラーめいた感じでしたね。怪しげな館の主達、その者達が執り行う儀式。物語が進むにつれ、次々と明かされる秘密。それと同時に沸き起こる不可思議な謎の数々。あんな館が実際にあったなら、ちょっと行ってみたくなってしまうかも・・・恐いけど。そして、最後にまた綾辻さんにやられました。騙されましたね。あの人物が・・・そういうことだったのか!本当におもしろかったです。今までの館シリーズをすべて見てきましたが、この「暗黒館の殺人」で全部が繋がった感じがしました。でもまた、館シリーズ出してほしいです!
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.46
(4pt)

《館》シリーズの集大成

■〈あらすじ〉  母親の葬儀のため、九州に帰郷していた江南孝明は、親戚から建築家・中村青司が  改築に関わった”〈暗黒館〉――熊本の山深く、湖の小島に建つ異形の館――の話  を聞かされ、その館に赴くことにする。  その道中、地震が起きて事故に遭い、負傷した  ものの、なんとか〈暗黒館〉にたどり着いた江南。  しかし、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこなかったため、敷地内にある十角形の塔に  登り、バルコニーから館にいる人の姿を見たのだが、再び起きた地震によって、彼  は塔から転落してしまう――  ――建築学を専攻する学生・“中也”は、東京で知り合った〈暗黒館〉の当主の  息子・浦登玄児に招かれ、〈暗黒館〉を訪れていた。身許のはっきりしない青年  が、塔から転落して記憶喪失となったり、使用人が事故で重傷を負うなど、不穏  な出来事が続く。そして中也は、浦登家が年に一度、〈ダリアの夜〉に開く特別な  〈宴)に参加するのだが……。■〈感想〉  メインとなるのは、著者お得意の××トリックではあるものの、全編に横溢する  オカルト要素に、鏡という小道具や、本シリーズならではのからくり趣味などを  絡めて論理的に犯人を特定できる仕様にしているのは評価されるべきでしょう。  ××トリックも、勘のいい人は、直感的に分かってしまうかもしれ  ませんが、真相の全てを見抜くことはきわめて困難だと思います。  そして、常軌を逸した殺人の動機も、〈暗黒館〉という“異世界”においては、  説得力と必然性を持ちうるものになっている――そのためにこれだけの大部  に亘って世界観を構築する必要があった――のは見逃してはならない点です。  正直、冗長で、読み切るには忍耐が必要ですが、シリーズ読者  なら、必読の真相も明らかにされるので、読んで損はありません。  とにかく長いので、時間が十分ある時に読むことをおススメいたします。  
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.45
(4pt)

《館》シリーズの集大成

■〈あらすじ〉
  母親の葬儀のため、九州に帰郷していた江南孝明は、親戚から建築家・中村青司が
  改築に関わった”〈暗黒館〉――熊本の山深く、湖の小島に建つ異形の館――の話
  を聞かされ、その館に赴くことにする。
  その道中、地震が起きて事故に遭い、負傷した
  ものの、なんとか〈暗黒館〉にたどり着いた江南。
  しかし、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこなかったため、敷地内にある十角形の塔に
  登り、バルコニーから館にいる人の姿を見たのだが、再び起きた地震によって、彼
  は塔から転落してしまう――
  ――建築学を専攻する学生・“中也”は、東京で知り合った〈暗黒館〉の当主の
  息子・浦登玄児に招かれ、〈暗黒館〉を訪れていた。身許のはっきりしない青年
  が、塔から転落して記憶喪失となったり、使用人が事故で重傷を負うなど、不穏
  な出来事が続く。そして中也は、浦登家が年に一度、〈ダリアの夜〉に開く特別な
  〈宴)に参加するのだが……。
■〈感想〉
  メインとなるのは、著者お得意の××トリックではあるものの、全編に横溢する
  オカルト要素に、鏡という小道具や、本シリーズならではのからくり趣味などを
  絡めて論理的に犯人を特定できる仕様にしているのは評価されるべきでしょう。
  ××トリックも、勘のいい人は、直感的に分かってしまうかもしれ
  ませんが、真相の全てを見抜くことはきわめて困難だと思います。
  そして、常軌を逸した殺人の動機も、〈暗黒館〉という“異世界”においては、
  説得力と必然性を持ちうるものになっている――そのためにこれだけの大部
  に亘って世界観を構築する必要があった――のは見逃してはならない点です。
  正直、冗長で、読み切るには忍耐が必要ですが、シリーズ読者
  なら、必読の真相も明らかにされるので、読んで損はありません。
  とにかく長いので、時間が十分ある時に読むことをおススメいたします。
  
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.44
(4pt)

名作であることに間違いはない

作家の個性とは何か。 綾辻先生にとってそれは「本格」であること。 しかし本格の定義とは? 後書きで先生は自分にとっては「雰囲気」であると記してあります。 今回の物語は今までのシリーズの中でも突出して幻想と怪奇に重きが置かれ独特な視点と語りによって読者を暗黒の闇の中へと引きずりこみます。読者の中には幻想が本格を食っているという意見もありますが、前述した作家のスタンスを鑑みれば寧ろ真っ当で丁寧な作品であると私は思います。 ミステリー小説である前にこの物語は小説なのです。 本、本来の楽しみ方を「本格」という言葉に縛られず広い心で楽しみたいものです。 そういう意味で私にとって暗黒館は綾辻先生の作品の中で最も洗練な印象を受けました。 トリックに厳密さのみを求める人には向きません。シンプルに暗黒館の世界に没頭したい人には最高の一冊かもしれません。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.43
(4pt)

名作であることに間違いはない

作家の個性とは何か。 綾辻先生にとってそれは「本格」であること。 しかし本格の定義とは? 後書きで先生は自分にとっては「雰囲気」であると記してあります。 今回の物語は今までのシリーズの中でも突出して幻想と怪奇に重きが置かれ独特な視点と語りによって読者を暗黒の闇の中へと引きずりこみます。読者の中には幻想が本格を食っているという意見もありますが、前述した作家のスタンスを鑑みれば寧ろ真っ当で丁寧な作品であると私は思います。 ミステリー小説である前にこの物語は小説なのです。 本、本来の楽しみ方を「本格」という言葉に縛られず広い心で楽しみたいものです。 そういう意味で私にとって暗黒館は綾辻先生の作品の中で最も洗練な印象を受けました。 トリックに厳密さのみを求める人には向きません。シンプルに暗黒館の世界に没頭したい人には最高の一冊かもしれません。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814